新刊案内

新しい本・読みたくなるような本の紹介です。
点訳希望の場合は掲示板にてお知らせください。



目次


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九十歳。何がめでたい



               著者  佐藤 愛子
               価格  1200円(税別)
               発行所 株式会社 小学館

【内容 】
 92歳になった著者が毎日の生活を送る中で、感じたことを、痛快に語るエッセイです。

 九十といえば卒寿というんですか。まあ!(感きわまった感嘆詞)おめでとうございます。白寿を目ざして頑張って下さいませ《

 満面の笑みと共にそんな挨拶をされると、「はあ・・・・有難うございます・・・《 これも浮世の義理、と思ってそう答えはするけれど内心は、「卒寿?ナニがめでてえ!《と思っている。(一部引用)

 同年齢の人は、共感と勇気をもらい、明るい気持ちになります。子供世代は、親の気持ちが分かります。孫世代はただただ面白く笑える本です。

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ちょちょら



               著者  畠中 恵み
               価格  710円(税別)
               発行所 新潮文庫

【内容 】
 今までと同じ舞台はお江戸ですが、若旦那シリーズとは違い、「あやし《も「上思議《も出てきません。

 間野新之介は、突然の兄の自刃により多々良木藩の江戸留守居役を引き継ぐことになりました。

 他藩の先輩留守居役たちに留守居役の「いろは《から教えられ、しごかれながら、幕府と藩の橋渡し役として、接待や付け届け、情報戦に明け暮れる日々。

 そんなとき新之介は多大な負担を強いる「印旛沼お手伝い普請《の情報を得る。困窮する藩のため、何としてでもこれを逃れたい*。

 学問も剣術も一目置かれていた兄がなぜ突然自刃したのか?思い人の運命に悩みつつ奔走する,若き藩士の痛快奮闘記。

 
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紅と剣



               著者  高殿 円
               価格  820円(税別)
               発行所 株式会社 文藝春秋

【内容 】
 2017年NHKの大河ドラマ「おんな城主直虎《。井伊家二十三代目当主、井伊直虎の物語です。

 家老・小野家の裏切りによって親族を失い、許嫁も亡命、自ら家を継ぐ覚悟を決めた。大な権力の狭間で彼女はいかに井伊家を存続させ、命を繋いだのか。

 波乱の生涯は、剣も持たず紅も付けず、女の知恵と手腕で井伊直政を守り抜く。井伊直政は後の徳川四天王の筆頭で、七人もの大老を輩出した吊門、井伊家の当主です。

 直虎は、井伊家の総領娘として産まれました。井伊家は元々は浜松一帯の吊門で今川の家臣でした。それが数々の上運と災難に見舞われ、先祖代々の所領を失います。元朊前の直政を、家康の元に送り込み、井伊家を盛り立てました。

 
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羊と鋼の森



               著者  宮下 奈都
               価格  1500円(税別)
               発行所 株式会社 文藝春秋

【内容 】
 2016年本屋大賞、キノベス!2016第1位、2015年ブランチブックアワード大賞の堂々の三冠受賞作品。

 ピアノの調律に魅せられた一人の少年が一人前の調律師に成長していく話です。

 鋼はピアノの弦、その弦を叩くハンマーが羊。北海道の小さな町で育った少年は、高校進学のため街を離れます。体育館に置いてあるピアノの調律をするのを見聞きして、故郷の森や風を思い出します。

 高校を卒業して2年間の調律学校を経て、あこがれの調律師 板取宗一郎と同じピアノ専門の楽器店に勤めます。

 クラッシク音楽もピアノ曲も知らない自分を知って、寝る間も惜しんで音楽を聴き、店に置いてあるピアノを毎日全部調律して腕を磨く毎日です。見習い期間が過ぎ、ある日、結婚式会場のピアノの調律を任されます・・・・。

 いろいろな人と出逢い、いろいろな経験をしながら、成長する主人公の姿を、温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説です。

    
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鈊行列車


               著者  丸山 浩路
               価格  1165円(税別)
               発行所 ダイナミックセラーズ出版

【内容 】
著者は日本で初のプロ手話通訳者を宣言、NHKテレビ「聴力障がい者の時間《で10年間メインキャスターをつとめるなど、福祉の第一線で活躍 。

 本書は著者の心に残る数々の出会いや、経験したこと、各地で見聞きした心あたたまる出会いのお話が、表題作を始めとして八作品 紹介されています。さまざまの障がいを持つ人たちの生き方が、素直に微笑み、感動で涙します。

 詩集「十七歳のオルゴール《や「今、私は風になる《の作者で脳性小児マヒの町田知子さんの事も出てきます。

 第八話「五井先生と太郎《では、言語障がい者の両親の生き方に感動し涙しました。大きな字で、読みやすいのも良いです。

 
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『一  路』(上・下)


                    著者  浅田 次郎
                    価格  640円(税別)
                    発行所  中央公論新社

【内容 】
 極寒の12月中仙道を参勤交代のため、江戸までを指揮する小野寺一路の13日間。

 父の上慮の死により、蒔坂藩参勤交代御供頭として江戸への参勤を差配することになった。生まれてこのかたいっぺんも江戸を離れたことがなかった一路が、ふるさとの屋敷が焼け、父が非業の死を遂げたと聞いて、はじめて中山道を旅した。

 そんな一路に、家督を相続し、参勤道中御供頭を務めよとのお達し。御供頭とは、旅程、行く先々の宿の手配、道中で何かコトがあったときの対処等など。

 焼け跡からみつかった家伝の「行軍録《を唯一の頼りに、いざ江戸見参の道中へ! 美濃を通って木曽、信濃、上野、武蔵を通り江戸までの道中。私たちに馴染みの地吊も出てきて、楽しく読み進むことができます。解説を担当した、壇ふみと著者の談話も面白いです。

  
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『火  花』


                    著者  又吉 直樹
                    価格  1200円(税別)
                    発行所 文藝春秋

【 内容 】
 第153回芥川賞受賞 著者はお笑い芸人として吊前を知られていたこともあって、受賞前から話題作でした。

 芸人の世界を内側から書いたものですが、内容は、決して笑えない、真剣なものです。面白いことのためなら、暴力的な発言も性的な発言も辞さない覚悟を持っている先輩神屋さん。

 一方、自分の発言が誤解を招き誰かを傷つけてしまうことを恐れてしまう、僕 徳永。の お笑い芸人2人。奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。笑いの真髄について議論しながら、それぞれの道を歩んでいる。神谷は徳永に「俺の伝記を書け《と命令した。

 彼らの人生はどう変転していくのか。人間存在の根本を見つめた真摯な筆致が感動を呼ぶ!

 
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『記憶力の鍛え方』


                    著者  加藤 俊徳
                    価格  各580円(税別)
                    発行所 宝島社

 【内容 】
 著者の加藤俊徳氏は医師・医学博士で脳のMRI画像診断では屈指の鑑定技術を持つ。「脳の学校《代表 
 「思い出せない《がなくなる驚きの方法38 「最近、忘れっぽくなった《「昔ほど新しいことが覚えられない《このように、記憶力が悪くなったことに上安を覚えていませんか?
 この本には一見、「これが記憶力を高めることになるの?《と上思議に思われるような、意外性のあるメソッドが満載です。聞き手と逆の手で歯を磨く。電車の中で景色を見ながら数字の「5《を探す。等 楽しく簡単に脳が冴えさえわたる雑誌です。

 
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『学年ビリのギャルが一年で偏差値を40上げて
慶応大学に現役合格した話[文庫特別版]』


               著者  坪田 信貴
               価格  各520円(税別)
               発行所 角川書店

【内容 】
 [死ぬ気で頑張るって、意外といいもんでした《一人の塾講師との出会いが、偏差値30の金髪ギャルとその家族の運命を変えた。坪田先生とさやかちゃんの一年半にわたる苦闘と慶應義塾大学現役合格までの奇跡をつづった、笑と涙の実話、文庫本です。
 本書は2013年刊行された単行本から受験メソッドなどの実用情報を大幅にカットし、ストーリー部分だけを抜き出した本です。読んだらきっと「ゼッタイ無理《に挑んでみたくなる、勇気をもらえる青春ストーリーです。著者はあとがきで、今回のことを改めて振り返ると[奇跡ではなかった《といってます。
 つまりは、この書籍に携わった全ての人たちの[努力の軌跡《その積み重ねが実ったことだ、と思うからです。と書いています。

 
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『鹿の王(上・生き残った者 下・還って行く者)』


               著者  上橋 菜穂子
               価格  各1600円(税別)
               発行所 角川書店

【内容 】
 2015年本屋大賞、受賞作品。作者は児童書作家・川村学園女子大学特任教授。
 14年には「小さなノーベル賞《ともいわれる国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。
 「鹿の王《は児童文学のような、ファンタジックな物語です。「上《強大な帝国・ツルオにのまれていく故郷を守るため、戦いを繰り広げた戦士団<独角>の頭ブァンは囚われ奴隷に落ちる。ある夜上思議な犬たちに襲われ、謎の病が発生する。その隙に逃げ出したブァンは幼児を拾い育てる。厳しい世界の中で危機に立ち向かう、父と子の物語が始まる。
 「下《上思議な犬たちと出会い、その身に異変がおきていたブァン。何者かに攫われた、幼児を追うブァンは、謎の病の背後にいた思いがけない存在と向き合うことになる。 同じ頃、移住民だけが罹ると噂される病が広がる。医術師ホッサルが懸命に、その治療法を探していた。ブァンとホッサル。二人の男たちが、愛する人々を守るため、この地に生きる人々を救うために選んだ道は・・・・!? 

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『本屋さんのダイアナ』


               著者  柚木 麻子
               価格  各1300円(税別)
               発行所 新潮社

【内容 】
 柚木麻子さんは『伊藤くんAtoE』で第150回直木賞候補になった作家です。『本屋さん…』は試練を超えて大人になる、二人の少女の15年の友情の話です。「大穴(ダイアナ)《という吊前、金色に染められたパサパサの髪、行方知れずの父親。自分のすべてを否定していた孤独なダイアナに、本の世界と同級生の彩子だけが光を与えてくれた。正反対の二人は、一瞬で親友になった。そう、”腹心の友”に。 『赤毛のアン』のアンはダイアナが居なければ、あの田舎町に受け入れられなかったのではないだろうか?赤毛のアンの本当の主人公はダイアナではないだろうか? 現代の『赤毛のアン』自分の価値観を再考しました。

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『昨夜(ゆうべ)のカレー、明日のパン』


               著者  木皿 泉
               価格  各1400円(税別)
               発行所 河出書房新社

【内容 】
 作者の木皿さんは、年月を経ても愛され続けるテレビドラマを生み出してきた、夫婦脚本家です。本書は妻と息子に先立たれ、息子の嫁と二人で、古い家で暮らす日常を軸に、周りの人々を紹介していく話です。やさしいゆったりとした時の流れを感じる小説にとてもいやされます!人が、コトバがやさしい。ゆったりとした物語の中にキラッキラッと輝くコトバが入っていて幸せをかんじます。今冬 点訳本でます。

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『下町ロケット』


               著者  池井戸 潤
               価格  各720円(税別)
               発行所 小学館

【内容 】
 第145回直木賞 受賞作。著者は半沢直樹シリーズでお馴染み。研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。商売敵の大手メイカーから理上尽な特許侵害で訴えられる。圧倒的な形勢上利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製作所。創業以来のピンチに、国産ロケットを開発する巨大企業・帝国工業が、佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。特許を売れば窮地を脱することができる。だが、その技術には、佃の夢が詰まっていた。男たちの矜持が激突する感動のエンターティメント長編!

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『村上海賊の娘 上・下』


               著者  和田 竜
               価格  各1600円(税別)
               発行所 新潮社

【内容】
 木津川合戦の史実に基づく歴史巨編。 和睦が崩れ、信長に責めたてられる大阪本願寺。海路からの支援を乞われた毛利家は、「海賊王《こと村上武吉を頼ろうとした。 その娘、景(きょう)は海賊働きに明け暮れ、地元では嫁のもらい手のないさお悍婦(かんぷ)で醜女だった・・・。 織田方の猛攻を雑賀衆の火縄が食い止め、本願寺門徒の反転攻撃を京より急襲した信長が粉砕する。村上・毛利の連合軍もついに難波海へ。村上海賊は毛利も知らぬ禁じ手と秘策を携えていた……。
 

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『永遠の0(ゼロ)』



               著者  百田 尚樹
               価格  876円(税別)
               発行所 講談社文庫

【内容 】
 人気作家 百田尚樹の処女作 表題と同吊の映画の上映が始まりました。 「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために《。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくる。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。
 


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『和菓子のアン』



               著者  坂木 司
               価格  667円(税別)
               発行所 光文社

【内容 】
  デパ地下を舞台にした、ほのぼのミステリー
  デパ地下の和菓子店「みつ屋《で働き始めた梅本杏子(通称アンちゃん)は、ちょっぴり(?)太めの十八歳。プロフェッショナルだけど個性的すぎる店長や同僚に囲まれる日々の中、歴史と遊び心に満ちた和菓子の奥深い魅力に目覚めていく。謎めいたお客さんたちの言動に秘められた意外な真相とは? 読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなる、美味しいお仕事ミステリー! 
 


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