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2004年6月19日(土)の「研究発表会」での各発表要旨を掲載します。

1.「エアコンの技術動向―代替冷媒化,省エネから空気清浄技術
    (マイナスイオン、アレルゲン不活化フィルタ)などについて」
   三菱重工株式会社 名古屋研究所 小島晋氏  〔機械部門〕
小島晋氏の写真
 ルームエアコンの国内普及率は85%以上に達し、一家に1台から各部屋に1台の時代となっている。
 エアコンを取り巻く環境問題として、(1)オゾン層破壊、(2)リサイクル、(3)地球温暖化などがあり、これらへの対応が求められている。このため、@フロン冷媒から代替冷媒や自然冷媒への転換、Aリサイクル技術開発、Bエネルギー消費効率向上の技術開発などが進められている。
 また近年は、冷暖房機から空気調和機としての高機能化への取り組みも広く行われており、このうちマイナスイオンやアレルゲン不活化技術について説明する。エアコンは生活の必需品となっており、省エネルギー化や快適性向上のための技術開発は今後もますます重要である。


2.「環境基本計画策定における住民参加について」
   中外テクノス株式会社 技術部 平松明子氏  〔環境部門〕
平松明子氏の写真  「総合的かつ計画的な環境施策」である環境基本計画策定において、主体のひ とつである住民の参加が強く求められている。平成6年の国の環境基本計画の策定時と比較すると、各地方自治体の環境基本計画策定において、住民へのアンケート調査から住民による提言書の作成まで、様々な手法が取り入れられるようになった。
 素案公開時のパブリックコメント募集は、もはや先進事例ではない。近年ではNPOが住民会議に参加し、取りまとめる例もある。しかし、住民意見の集約方法には、未だ最良な方法が提示されていない。
 各種事業において、住民参加や住民とのコミュニケーションが重要視されるなかで、環境基本計画における住民参加のありかたについて、演者の経験から若干の知見を述べる。


3.「琵琶湖から学んだもの」
   株式会社ツルタ設計 伊藤久氏  〔上下水道部門〕
伊藤久氏の写真  琵琶湖は日本最大の湖であり、約400万年の歴史をもつ古い湖である。この頃にできた古代湖といわれる長い歴史をもつ下記の世界の湖について、その概要と実態を簡単に論述し、琵琶湖独自の固有種生物を紹介するとともに、外来種の増加の原因と、このために懸念される生態系への影響について、ひとつの例を紹する。

                        記

 1.チチカカ湖、2.マラウイ湖、3.タンガニーカ湖、4.琵琶湖、5.バイカル湖