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2004年8月21日(土)の「講演会」の報告

 2004年度愛知県技術士会第2回例会「講演会」は、8月21日(土)の13:30〜1700に花車ビル北館5階会議室において38名(内訳 会員:技術士35名、非会員2名、小学生1名)の参加をえて、和やかに開催されました。

講師の末松先生の写真

 講演会に先立ち愛知県技術士会柴田素伸代表幹事の挨拶と講師紹介で始まりました。

 つづいて、名古屋大学大学院工学研究科電子機械工学専攻末松良一教授による【からくり人形とロボット:日本人のロボット観】と題して講演をいただきました。山車からくりのお祭り動画が盛り込まれたプロジェクターによる講演と、お手製のからくり人形(指南車)や茶運び人形と素材、飛び入りによるお手伝いとの実演、やり取りなど瞬く間に講演の時間が経過し質疑応答も寄せられました。

 今回の講演会には、講演会の題目に興味を示した野々部会員のご子息が参加申し込みをされ、教授との実演に進んで参加され質疑応答もされました。一昨年の全国大会のシンポジウムのテーマ“中部から世界へ発信、磨こう先端技術、伝えよう匠の心”が、未来の技術者になるだろう小学生の参加で実現可能であることを示唆する出来事と感じた一日でした。


 以下に、末松教授による講演要旨等を抜粋して報告します。

  1.日本人のロボット観を育んだからくり人形の始まりと山車からくり
  2.江戸時代の科学技術とからくり人形(自動車技術会2002年12月号)
  3.からくり人形と西欧のオートマタの比較
  4.山車からくり祭とモノづくり産業
  5.からくり人形に学ぶロボットの進むべき道
  6.科学・技術・技能は三位一体(技能五輪に声援を!!)
  7.実演デモンストレーションで、@指南車は機巧の始まり、Aホームロボットのルーツは茶運び人形、Bからくり人形の素材、道具の工夫は我国の特許制度のはじまり

 また、講演会終了後、お忙しい末松教授の参加と、からくり人形をじかに触ることが許され、ささやかな飲み物とおつまみにもかかわらず活発な意見交換会がおこなわれました。

 最後に、本例会は、猛暑と夏期休暇の中、会員の皆様のご支援で実行されたことを報告し感謝いたします。

実演風景の写真1 聴講者の皆さんの写真 実演風景の写真2


 講演会世話役 : 杉本漢三、伊藤 肇、中西利美(文責)