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 2004年10月16日(水)に開催された「業績発表会」の報告

1.日 時 : 2004年10月16日(土) 12;30〜19:15

2.場 所 : 名古屋都市センターの11階研修室

3.次 第 :
 12:30〜12:45 (社)日本技術士会中部支部 支部長 の挨拶
        中部青年技術士会からの(社)日本技術士会全国大会(北海道)の参加報告
        愛知県技術士会 代表幹事 の挨拶

 12:45〜14:45 愛知県技術士会業績発表会
  「住宅リフォームの最新情報」
      木村正彦氏 (建設部門)
  「環境に配慮した無機質中性凝集剤での汚水処理
      藤本雅弘氏 (建設部門)
  「生活排水処理技術を題材にした小学校での環境教育」
      野々部顕治氏 (衛生工学部門)

 15:00〜16:45 中部支部秋季例会
  「計算機利用の物づくり −電子レベルからの合金設計−」
      名古屋大学工学研究科・高等研究院 教授 森永正彦氏

 17:30〜19:15 懇親会 (グランコートホテル2F)


「愛知県技術士会業績発表会」での各発表要旨を掲載します。

1.「住宅リフォームの最新情報」 
    中部電力(株)  木村正彦氏(建設部門)

  昨今、テレビ番組でも‘住宅リフォーム’が取り上げられ、脚光を浴びている。建築関係者としては非常にうれしい話である。しかし、見た目や利便性のみ優先されるきらいがある。住宅は、住んでみてはじめて、その良し悪しがわかるものである。
 その辺を、念頭に置きながら、住宅リフォームが特に力点を置いて設計される、@防犯、A省エネルギー,Bバリアフリー(高齢者)、Cシックハウス(健康)、D耐震、の5項目について、最新技術を交えて、出来るだけわかりやすく‘住宅リフォーム’をご紹介する。


2.「環境に配慮した無機質中性凝集剤での汚水処理 」 
     (株)奥村組  藤本雅弘氏 (建設部門)

 徳島県を東西に流れ、紀伊水道に流れる吉野川は全長194kmを誇る雄大な河川である。吉野川の干潟は、多種多様の生き物が生息し、水辺に囲まれた豊で貴重な生態系を形づくっている。現在、その干潟に徳島県発注の東環状大橋(仮称)の下部を鋼管矢板井筒基礎工法により施工中である。施行時に環境面を配慮した事項の中で特に河川の汚濁防止策として、無機質中性凝集剤を使用した濁水処理について報告するものである。


3.「生活排水処理技術を題材とした小学校での環境教育」
    (株)INAX  野々部顕治氏(衛生工学部門)

 近年の水質悪化の主原因は生活排水処理への取組みの遅れであり、それは排水処理技術、インフラ及び法的整備の問題だけでなく、一般生活者の水質保全意識の希薄さも一因となっている。それゆえ学校、インターネット、マスメディアを通じた環境教育や啓蒙のさらなる注力が必要である。特に小学校ではその教育が環境啓蒙だけでなく、子供が抱く科学技術への夢を膨らませることにもなるため、科学技術立国日本の将来的な礎に繋がる。発表者がこれまで取組んできた生活排水の高度処理技術の開発で培った経験と、地元小学校で勤めたPTA会長の経験をもとに、小学校にて環境教育を実施したので報告する。