行事案内に戻る

2005年8月20日(土)に開催された「講演会」の報告

 2005年度愛知県技術士会第2回例会「講演会・技術交流会」は、8月20日(土)の13:30〜17:00に、名古屋国際センター第二研修室において33名(内訳 会員:技術士31名、非会員2名)の参加を得て、和やかに開催されました。

 講演会に先立ち、愛知県技術士会柴田素伸代表幹事が「金属材料はこれまで"緻密さ"が求められてきましたが、近年、欠陥と見なされた疎に着眼した新材料の分野が脚光を浴びています。今日は欠陥を逆手に取った環境にやさしい新技術、新素材についてのお話が聞けると思います。」との挨拶と講師紹介で始まりました。

 つづいて、名古屋大学大学院工学研究科マテリアル理工学専攻材料工学分野金武直幸教授による【環境調和型新材料の創製】と題して講演をいただきました。まず、異業種にわたっている聴講者の興味を引くために演題を工夫した話から講演に入りました。動画が盛り込まれたプロジェクターによる講演と、学生さんが作った材料(資料)を手に取りながら、金属材料の高機能化という難しい話のはずなのに話に引き込まれ瞬く間に講演の時間が経過しました。また、多数の質問も会場から寄せられました。

 金武教授の講演の写真1 金武教授の講演の写真2

 残りの質問は、金武教授を交えて同じ会場で飲み物とつまみが用意された技術交流会の場に引き継がれました。

 今回の講演会には、非会員の方、2人が演題に惹かれ、参加されました。

 以下に、金武教授による講演要旨項目を下記に報告します。
   1. 化学反応を利用した多孔質(ポーラス)材料の創製
   2. 化学反応を利用した金属系複合材料の創製
   3. 塑性加工を利用した金属系複合材料の創製
   4. 塑性加工を利用した組織制御及び固相リサイクル
   5. まとめ

 金武教授の講演に対する質疑応答の写真 金武教授を交えての交流会の写真

 最後に、本例会は、夏期休暇の最中、家族サービスの時間を割いてまでも講演していただいた金武教授と参加していただいた皆様のご支援で実施されたことを報告し感謝いたします。


          講演会 ・ 技術交流会世話役
                 愛知県技術士会 中川宗彦、森澤千春、中西利美(文責)