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2005年10月15日(土)に開催された「業績発表会」の報告

 2005年10月15日(土)の午後に、名古屋国際センター3階第1研修室にて、2005年度第3回例会「業績発表会」を開催しました。

(1) 吉村元一氏(情報工学,総合技術監理)  「太陽光発電システムの導入と今後の課題」
 【要旨】 持続可能な循環型社会構築は、21世紀の重要な課題で,そのためには、石油などの化石燃料以外の新しいクリーンエネルギーの積極的利用が必要かつ急務である。ここでは、太陽電池の原理、発電の仕組等太陽光発電の概要、太陽光発電システムの導入事例、太陽光発電シミュレーションによる太陽エネルギー有効活用と日本のエネルギー戦略への一提案、太陽光発電を取巻く今後の課題、壮大なロマン・夢の実現への構想について紹介する。

(2) 井上祥一郎氏(応用理学,農業他) 「底質の好気化処理について」
 【要旨】 私の信条は「平和の基礎は飢餓のないこと。日本は、新しい農本主義、一次産業を大切にする国に変わる。その時までに、魚が湧くといわれた地元の海の低質改善、農地の地力回復、建設材の確保、森林の保全に技術貢献」である。それを実現するための私の技術軸は、@土壌浄化法(含流下水道対策:土壌トレンチの雨水の地下涵養効果)、A複合ラグーン法(富栄養化対策:計測制御システムを備えた窒素除去効果)、B小山・岸法(貧酸素対策:低質中の鉄に着目した低質好気化効果)、C吸引・送気微生物培養法:土作り対策、安定した発酵効果 の4つである。その中で、今回はA湖(汽水湖)の好気化実験について紹介する。

(3) 本川英佑氏(農業) 「チェニスINSATにおけるボランティア活動の概要」
 【要旨】 JICAの「シニア海外ボランティア事業」に応募して合格し、平成15年4月3日から17年4月2日までの2年間、チュニジア共和国のチュニス国立応用科学技術大学(INSAT:Institute National Des Sciences et de Technologie)にて教育研究アドバイザー活動に従事した。指導科目は応用微生物学であるが、ここでは時間の関係もあり、チュニジア共和国の概況、並びに、INSATを中心に行った活動の概要を紹介する。

 2005.10.16.業績発表会写真


 その後、同じ会場にて、3名の発表者を囲んでの技術交流会を行い、意見交換を行いました。簡単なつまみと飲み物をいただきながら,和気あいあいとしたざっくばらんな交流ができました。

 2005.10.16.業績発表会での交流会写真 2005.10.16.業績発表会での交流会写真 2005.10.16.業績発表会での交流会写真


         (担当幹事 : 小島晋、 野々部顕治)