2007年9月27日(土)に開催された「見学会」の報告 | ||||
1 日時 2007年9月27日(木) 8:00(名古屋駅西口集合) 〜 17:00 2 見学先 中部電力川越火力発電所 および 本田技研工業蒲骼ュ製作所 3.参加人数 35 名 (うち、愛知県技術士会非会員6名) 4 会費 5,000円 (昼食料金込み) 5 日程 7:45 JR名古屋駅西口・屋外噴水前集合 8:00 出発 9:00 中部電力川越火力発電所見学 11:00 同発電所見学終了、発電所出発 12:00 レストラン立ち寄り昼食 13:30 本田技研工業蒲骼ュ製作所に到着 15:00 同製作所見学終了、製作所出発 17:00 JR名古屋駅到着 6.担当幹事 木村正彦、野々部顕治、松田則雄、横山芳昌 集合は、名古屋駅西7時45分、出発は8時ということであったが、遅刻者もあり、8時すぎ、名古屋駅を出発。車中で、幹事から工程の説明や事前の資料説明、見学上の注意事項を聞き、その後順に参加者の自己紹介やイベントへの参加の呼びかけなどが続いた。最初の見学先である川越火力発電所までは、当初渋滞等を考慮して9時30分の予定であったが、順調すぎて9時前には、到着してしまったが、幹事の木村さんや現地スタッフの御厚意により、待たされることなく見学が始まった。 中部電力叶越火力発電所 三重県三重郡川越町にあるこの火力発電所は、敷地108万m2の中にLNG設備を有する出力480.2Kwの世界最大の火力発電所であり、平成元年に70万Kwの1号機が稼動し始め、その後同規模の2号機と170.1Kwの3号系列、4号系列が増設され、平成9年11月に現在の規模になっている。1,2号機は、熱効率41.7%の超々臨界圧二段再熱発電方式であるが、各々が7台で構成されている3号系列と4号系列には、ガスタービンと蒸気タービンを一軸で繋げた熱効率48.5%の高効率コンバインドサイクル発電方式が採用されており、低負荷時にも効率のよい運転ができるシステムとなっている。見学会は、施設全般の説明と発電システムやLNGの搬送ルートや規模等についての活発な質疑応答の後に現場の見学に移り、中央制御室、発電機室の内部に続き、LNGの受け入れ・貯蔵施設の見学へと進んだ。LNGは12万KLのタンク4基に保管されており、LNG船で、カタール、インドネシア、オーストラリアなどから運ばれてくる。広大な敷地の巨大設備は、圧巻であった。
川越発電所から鈴鹿制作所へ 11時前に、発電所の見学を終え、鈴鹿制作所へ向かう、12時前近くのレストランに立ち寄り、昼食幹事特別メニューの食事に舌鼓を打ち、午後1 時過ぎ、本田技研工業鈴鹿制作所に到着した。 本田技研工業鈴鹿制作所 鈴鹿サーキット近くの三重県鈴鹿市平田町にあり、周囲が立ち木で囲まれ、街中にうまく溶け込んでいる敷地89万m2のこの工場は、従業員数9,000人、2,175台/日の生産規模を誇り、11車種を生産している。エンジン生産から完成車までを取り扱う一貫生産工場である。1960年2 輪スーパーカブ号の量産工場として設立され、1967 年に4 輪車も扱うようになり、1991年に2輪を熊本工場に移管した後は、自動車の主力工場となっている。工場の見学コースが設定されており、工場内の写真撮影は、厳禁であった。見学は、まず、ロボットASIMOのショールームから始まったが、この場所が今回の見学で唯一の撮影可能場所であった。見学コースが設定されており、フィトの生産ライン案内嬢の誘導で、プレス、溶接、塗装、組み立ての順に見学した。2階立ての建て屋に、生産ラインが、コンパクトに収められており、トヨタ自動車とは異なったホンダの特徴を感じた。
川越発電所か 一路名古屋へ 午後3時工場見学を終え、帰途についた。帰りの車中で、自動車産業に詳しい、奥村さんや加藤さんその他から工場と生産ラインをめぐってトヨタ自動車との違いや感想などの貴重な意見を聞くことが出来た。話しが弾む内、午後5時前、無事名古屋駅に着くことが出来き、解散したが、その後、有志による懇親会も開催された。 振り返って 地球温暖化とエネルギーが社会的大きな問題になる中、火力発電の最先端技術を直接目にすることが出来たこと、又、日本の自動車産業が世界で成長し続ける中、トヨタとは違ったポジションでその一翼を担っているホンダの自動車の一貫工場を直接目にする機会を得たことは、極めて有意義で貴重な体験であった。見学会は、その対象の選択、先方との交渉、そこに到る交通手段や参加者の募集と予算管理など企画・準備が、結構大変であるがそれなりに、充実感もある。今回は、見学先、昼食、行き・帰りの車中での過ごし方などよく練られた企画であったように思う。企画していただいた、木村、横山各幹事並びに受け入れ先の関係者に感謝申し上げたい。また、今回、連絡の無い欠席者のため、最後まで、確認に追われた。見学会をよりよくするためには、参加者も時間厳守、緊急時の連絡等の基本的ルールを守る必要があると痛感した次第である。 文責 : 松田則雄 |