行事案内に戻る

2008年11月22日(土)に開催された「地域産官学と技術士との合同セミナー」の報告

ものづくり愛知は地球温暖化防止にどう向き合うか 〜 2050年に向けての産官学の取り組み

風車の写真
 この報告は「技術士」の2009年2月号(IPEJ Journal Vol.21 No.2)のp.24〜25 に載っています。ご覧ください。
 社団法人日本技術士会では、毎年、全国の3カ所において地域の産官学と技術士との間で合同セミナーを開催しています。

 2008年は愛知県にて、環境問題、特に「地球温暖化防止」に焦点を当てたテーマで開催しました。地球温暖化をはじめ、環境問題に対して、技術が果たすべき役割と、産官学それぞれに、あるいは協調して何ができるか、そして何をすべきかについて共に考える場としました。

1.テーマ
 今、人類が抱えている問題は持続可能な社会の姿を明らかにすることだと思います。このような背景の中で、ものづくり愛知に大きく関係する問題として挙げられるのは、資源の枯渇に伴う国際間の争奪、高騰など先の見えない状況になりつつあり、加えて、CO<SUB>2</SUB>排出量などの温暖化に関わる排出物の急速な増大に伴い引き起こされているであろう、異常現象の頻発です。
 特に、人類の活動に伴う大気中のCO<SUB>2</SUB>の急速な増大は、南極やグリーンランドにある陸上の氷床の大規模な崩落や、山岳氷河の消滅による環境の著しい変動です。さらにはまた、熱帯、亜熱帯、温帯地域では台風やハリケーンの多発、シベリアでは永久凍土の融解も急速に進んでいます。
 地球温暖化の進行を阻止する可能性が明らかになされていないという理由で対策を採らないというのであってはならないと思います。今、対策を行わなければ、2050年に生きる私たちの子や孫の世代がその存在さえ危ぶまれるです。
 今、私たちは地球温暖化防止に対し、「産」「官」「学」それぞれに何ができるか、「産」「官」「学」が連携して何ができるのかを考えており、今回の「地域産官学と技術士との合同セミナー」では、特に「ものづくり愛知」の「産」「官」「学」の皆様が2050年に向けて果たすべき役割を考える場としました。

2.日 時
 2008年11月22日(土) 13:30〜17:30 (懇親会は18:00〜19:30)

3.場 所
 名古屋工業大学 51号館101教室

4.主 催
 社団法人日本技術士会

5.後 援
 経済産業省中部経済産業局、国土交通省中部地方整備局、愛知県、名古屋市、財団法人中部科学技術センター・社団法人中部経済連合会、財団法人科学技術交流財団、財団法人名古屋市工業技術振興協会、社団法人環境創造研究センター、社団法人中部産業連盟、名古屋商工会議所、財団法人あいち産業振興機構、環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)、中日新聞社、日刊工業新聞社、名古屋大学、名古屋工業大学、豊橋技術科学大学、名城大学、中部大学、愛知工業大学、大同工業大学、豊田工業大学 (順不同)

6.事務局
 社団法人日本技術士会中部支部 合同セミナー実行委員会

7.参加費
 合同セミナーは一般・技術士(補)2,000円、学生・大学院生500円 (記念誌(講演報告資料集)の代金を含む)
 懇親会は4,000円

8.プログラム
13:00〜13:05 開会挨拶
 中川宗彦 (社団法人日本技術士会中部支部 地域産官学と技術士との合同セミナー実行委員長、技術士(機械部門))
13:05〜13:15 主催者挨拶
 高橋 修 (社団法人日本技術士会 会長、技術士(建設部門、総合技術監理部門))
13:15〜13:25 来賓挨拶
 稲垣隆司氏 (愛知県 副知事、技術士(環境部門))
13:25〜13:35 来賓挨拶
 山田雅雄氏 (名古屋市 副市長、技術士(上下水道部門))
13:35〜13:45 来賓挨拶
 深谷紘一氏 (株式会社デンソー 取締役副会長、環境パートナーシップ・CLUB(EPOC) 会長)
13:45〜14:30 基調講演
 松井信行氏 (名古屋工業大学 学長、工学博士)
 テーマ 「名古屋工業大学の産学連携活動と環境問題への取り組み」
14:50〜15:35 招待講演
 原科幸彦氏 (東京工業大学 教授、 工学博士、国際影響評価学会 次期会長、日本計画行政学会 会長)
 テーマ 「持続可能な社会づくりへの計画行政 〜 環境計画による戦略的アプローチ〜」
15:45〜17:25 情報提供セッション
 座長 : 山本\子氏 (藤田保健衛生大学 坂文種報徳会病院 院長、元名古屋市教育委員会 委員長)
 情報提供1 : 萩本範文氏 (多摩川精機株式会社 代表取締役社長)
  テーマ 「地域に拘わる企業経営と環境運動」
 情報提供2 藤井敏夫氏 (愛知県 環境部長)
  テーマ 「地球温暖化防止に向けての愛知県の取り組み」
 情報提供3 加藤正嗣氏 (名古屋市 環境局長)
  テーマ 「低炭素でも快適な都市(化石燃料1/5)への挑戦」
 情報提供4 鋤柄 修氏 (中小企業家同友会 全国協議会 代表幹事、株式会社エステム 代表取締役会長)
  テーマ 「中小企業の環境問題への取り組み 〜中小企業家同友会の全国的な運動から〜」
17:25〜17:30 閉会挨拶
 辻 喜礦 (社団法人日本技術士会中部支部 支部長、技術士(上下水道部門、衛生工学部門))
18:00〜19:30 懇親会 (名古屋工業大学内交友会館にて)