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2009年6月20日(土)に開催された「あいち交流会」の報告

 2009年6月20日(土)の午後、名城大学名駅サテライトの多目的室において、新会員の発掘と会員相互の技術交流を目的とする「あいち交流会」を開催いたしました。参加人員は33名でした。

 発表者の氏名とテーマ、技術部門は次の通りです。

 【技術士第一次試験、第二次試験の新合格者による発表】
 1.大矢伸也氏 …… 「廃棄物最終処分場整備と環境配慮」 技術士第二次試験合格(環境部門)
 2.山田雅子氏 …… 「主な業務職歴と今後やっていきたいこと」 技術士(上下水道部門)
 3.有田祥岳氏 …… 「技術士となり、今後取り組みたい事柄」 技術士補(機械部門)
 4.倉地晴幸氏 …… 「自己PR(主な職歴、業績)と今後やってみたいこと」 技術士(情報部門)
 5.井野口和彦氏 …… 「私の自己紹介と今思うこと」 技術士(金属部門)

 【ベテラン技術士(学内技術士、独立系技術士)による発表】
 6.行本正雄氏 …… 「大学教育における技術士の役割」 工学博士、技術士(衛生工学部門)
 7. 杉本勝義氏 …… 「独立技術士として何かできたか」 技術士(建設部門) 
                                              
 5名の新合格者による自己PRと意見発表、および、2名のベテラン技術士による意見発表に基づいて、多くの質疑応答があり、活発な意見交換が行われました。

 大矢氏による名古屋港南5区廃棄物最終処分場の現況、および、次期広域廃棄物処分場(衣浦港3号地)の建設状況の発表に対して、「処分場の跡地利用として建築物を建てる計画はないか?」「飛行場を建設すればコスト削減に繋がる」「10年、20年は決して先のことではない。10年、20年先を見据えて計画して欲しい」など、活発な質問・意見が出されました。

 有田氏による「業務で失敗学を生かしたい」の発表に対しては、「故障もコントロールしてしまう設計を考えるとよい」とのアドバイスがありました。

 山田氏は「技術士継続教育を続け、積極的に地域活動に参加していきたい」と発表しました。

 倉知氏からは、自身の育った地域は「労働災害が多く、ケガと弁当は自分持ちの土地柄」、よって「安全を私の半生の仕事として取り組んでいきたい」との発表がありました。テーマの「安全シーケンサーの設計のポイント」に対しては、機械部門の技術士(会員)から専門技術のアドバイスがありました。

 井野口氏は入社から10年間の鋳造生産における製造ライン・製品確保の課題を、実体験の苦労と成果と反省を通して説明されました。

 行本氏は、民間企業の技術者から大学教授に転身した経歴の方です。氏は「環境立国を目指すわが国に必要な人材を育成することが私の使命」とした上で、「大学教育における技術士の役割」を発表されました。

 最後に、筆者が独立技術士として実際にやれたこと、今後、技術士を実業とするための課題について発表させていただきました。


会場入口
中川代表幹事による開会挨拶
発表状況 (1)
発表状況 (2) 質疑応答


 参加人員は33名と昨年(2008年)とほぼ同様で、特に新人の参加を促すことが課題となりそうです。参加者のアンケート結果は次のようでした。

 1. あいち交流会、全体について ・・・ 良かった 93%
 2. 発表の内容について ・・・ 勉強になった 85%
 3. 発表者のグループ分けと人数について ・・・ これでよかった 86%
 4. 発表時間について ・・・ 現状通り 89%

 現状での評価は十分となっており、全体として今回の交流会は良かったとする意見が多かったです。しかし、改善必要の意見として、@少し若手の参加者が減った気がする A発表の時間配分 B発表テーマの扱い C部門別発表の検討 などが挙げられていました。アンケート結果は悪くないものの、やはり新人の参加人数を増やし、交流会を新鮮なものにし、マンネリ化に陥らないような工夫が必要と思われます。


 ※担当幹事 : 森澤千春、水野朝夫、杉本勝義  (文責は杉本)