2011年4月16日(土)に開催された「2011年度定時総会」の報告 | |||||||||||||||
2011年4月16日(土)の午後、名城大学名駅サテライトにて、会員(160名)の過半数の出席(委任状を含む)によって「2011年度 定時総会」が開催されました。 1.定時総会 (13:30 〜 14:45) 議長を代表幹事の中川氏が務め、第1号議案「2010年度事業報告と決算報告」、および、第2号議案「2011年度事業計画と予算」が承認され、第3号議案「2011年度役員の改選」は一部修正をもって承認されました。
連絡事項に入り、HACCPワーキンググループ、ISO1400sワーキンググループ、わいがやフォーラム、なごや環境大学ワーキンググループ、理科支援実行委員会から活動の報告がありました。
新役員および退任役員の紹介の後、退任役員のうち、長きにわたって幹事や会計監事を務められ、幹事会の会場を無償提供していただいた納谷様に対し、感謝状を渡しました。
愛知県環境部資源循環推進課 課長の宇都木様、日本技術士会中部支部 支部長の辻様、岐阜県技術士会 次期代表幹事の田島様、三重県技術士会 代表幹事の春田様、静岡県技術士会 次期代表幹事の吉田様を来賓としてお招きし、宇津木様、春田様、辻様から挨拶をいただきました。宇津木様からは大震災の復興支援活動のなかで現場を正確に把握しその情報をうまく伝えることの重要なことなどのお話しがありました。春田様からは201年の全国大会のお礼や技術士会活動の活性化への抱負について、辻様からは日本技術士会の公益社団法人化の経緯と今後の見通しについて述べられました。
2.特別講演 (15:00 〜 16:45) 褐o営技術研究所代表取締役の藤井春雄様の専門はIE(Industry Engineering)やトヨタ生産方式による改善活動とのことですが、ここ数年、食品の改善活動に携わるようになり、そこから農業に足を踏み入れられたそうです。そこで、農業分野での改善活動について、「六次産業の育成とTPPへの対応」のテーマで、愛知県JAあぐりタウンのげんきの郷や、岐阜県のちこり村などの成功事例の紹介をされながら、次のように話されました。
「工業では3年間で30%のコストダウンは当たり前の話で、しかもそれを何回も繰り返しているにも関わらず、農業分野では改善活動が全く行われていない。そこで、工業での考え方を農業に活かすことで、農業の生産性向上、コストダウンを指導している。考え方や改善手法は農業も工業も同じである。農業の改善活動は生産・栽培だけでなく、流通、農産物のブランド化などの多義にわたり、そのキーワードは「六次産業化」である。一次産業(農業)×二次産業(加工)×三次産業(流通)で六次産業となり、農業や水産業などの一次産業が食品加工・流通 販売にも業務展開する経営の多角化のことである。地域資源(農林水産物、バイオマス、自然エネルギー、風景・地域文化など)を活用して儲かる農林水産業を実現させ、農山漁村の雇用促進と所得向上を図ろうとしている。一方で、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に日本が参画する動きに対し、日本の農業が破壊されるという理由で反対が起きている。しかし、いつかは参画しなければならず、そのために六次産業化などを通して、農業の体質強化・改善が急務である。日本の農業の課題は、@安全な食品作り A食料自給率の向上 B農産物の国際競争力の向上 であり、今までの考え方・やり方では立ち行かなくなる。技術士の方は、もっと農林水産業に目を向けて欲しい。専門分野を活かした技術士指導ができるチャンスである。特に愛知県は工業県であるとともに農業県であるので、機会はいっぱいある。」 3.技術交流会 (17:00 〜 18:00) 同じ会場にて、立食形式により、会員同士の懇親を行いました。
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