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 2012年6月16日(土)に開催された「あいち交流会」の報告
 
 2012年6月16日(土)の14時から、名古屋駅に近い名城大学名駅サテライトで開催し、35名の方の参加がありました。 野々部代表幹事による挨拶のあと、新合格者4名を含む7名の方の講演が行われました。

プログラム
 14:00〜14:05 代表幹事からの開会挨拶
 14:05〜15:15 ベテラン技術士による発表 (発表・質疑応答 : 25分)
  @ 「技術経営」を踏まえた会社経営・国の仕組み等のありかたについて  (鈴木 朗氏 (建設))
  A 私のコンサルタント概要あれこれ  (石川君雄氏 (経営工学・総合技術監理))
  B 路上工事における公衆安全の確保  (森澤千春氏 (建設))
 15:15〜15:25 休憩
 15:25〜17:05 新合格者による発表 (発表・質疑応答 : 25分)
  C 私の業務紹介と今後取り組みたいこと  (岩崎昭樹氏 (機械))
  D 技術士登録と私の経験業務のご紹介   (奥田 努氏 (機械))
  E 還元的脱塩素化によるバイオレメディエーション  (堀場陽子氏 (環境))
  F 自己紹介とそれぞれの勤務先での業界動向と課題  (盛田直樹氏 (電子電気))
 17:05〜17:10 副代表幹事からの閉会挨拶
 17:15〜18:15 技術交流会

代表幹事の野々部顕治  会場風景


 第1講演の鈴木氏からは、日本が元気を取り戻すために今、何が必要かについて、現状の問題点をあげ、あるべき姿についての発表がありました。その迫力ある講演内容は、聞くひとの心に響くものがありました。
 第2講演の石川氏からは、技術士としての豊富な活動経験についての発表がありました。氏の活動は日本国内だけでなく、アジア、ヨーロッパ、そして北米やブラジルなど、多くの地域と分野に及ぶ、非常に興味あるものでした。技術者は、本来、経営診断に使う「SWOT」分析により、自分自身を把握することが必要であると強調されました。
 第3講演の森澤氏からは、自身の経験から道路の陥没に関する対する技術的な知見とともに、技術者倫理をも含む内容の発表がありました。路面陥没の原因調査をもとにハザードマップを作成して危険予知を行うなど、技術者としての具体的な活動内容が示されました。事実の公表責任については、社会的課題として提示されました。

鈴木朗氏 石川君雄氏 森澤千春氏

 第4講演の岩崎氏は、疲労試験装置など、多くの試験装置の開発に従事した経験についての発表がありました。装置の開発では試験時間の短縮と精度の向上が重要であること、また、ベンチでしかできないことができる装置開発の意義を述べるとともに、今後は、自分の専門性を高めたいと結びました。
 第5講演の奥田氏は、低騒音化やモジュール化などの業務経験についての発表がありました。企業内の問題として個人の力が重要視される一方、個人でないとわからないことが多くなっているという現実の問題が提示されました。自身の経験から、挑戦し続けることと、諦めないことの大切さを力説されました。
 第6講演の堀場氏からは、微生物を使った土壌改良についての発表がありました。汚染された土地を売却する場合、土壌改良をするべきかという質問からテーマに入り、自ら展開するバイオビジネスの領域について発表がありました。

岩崎昭樹氏 奥田努氏  堀場陽子氏

 第7講演の盛田氏からは、多くの企業に勤務した経験をもとに興味深い発表がありました。所属先で多くの技術的課題を解決してきたなかで、企業が直面している問題の提示と、それらの解決策についての提案がありました。
 各講演のあと、活発な質問や意見交換が行われ、司会者が時間配分に苦労するほどでした。

盛田直樹氏 質疑応答 質疑応答

 講演会の後、引き続き「技術交流会」が開催され、31名の参加がありました。講演会での発表内容や関連する技術についての議論が活発に行われました。19時に、名残をおしみつつ、この例会を締めくくりました。

技術交流会 技術交流会


担当幹事(竹下敏保、山口昇三)