2013年11月1日(金)に開催された「見学会」の報告 | ||||||||||||||
2013年11月1日(金)、岐阜県東濃地方に所在する核融合科学研究所、東濃地科学センター ペレトロン年代測定装置、「東濃地科学センター 超深層研究所の3箇所を見学しました。23名の参加でした。
【見学先】 ● 自然科学研究機構 核融合科学研究所 核融合科学研究所は土岐市下石町にあり、安全で環境に優しい次世代エネルギーの実現をめざし、大学共同利用機関として国内や海外の大学・研究機関と共に双方向の活発な研究協力を進めており、また教育機関として、次世代の優れた人材を育成し、社会と連携しながら、核融合プラズマに関する基礎的研究・教育を強力に推進しています。世界最大の超伝導大型ヘリカル装置(LHD)のほか、LHDプラズマの画像や実物大の装置模型などを見学しました。
● 日本原子力研究開発機構 東濃地科学センター 東濃地科学センターでは、原子力発電により不可避的に発生する高レベル放射性廃棄物の安全な地層処分に資するため、地下深い所の地下水や岩盤の様子を解明する研究開発を行っています。その中で、瑞浪超深地層研究所施設(瑞浪市明世町山野内)と、ペレトロン年代測定装置見学(土岐市泉町定林寺)を見学しました。ペレトロン年代測定装置は炭素の同位体を使って、地層や地下水に残された過去のイベントの年代を数万年前までさかのぼって明らかにする装置です。
【行程】 08:30 JR名古屋駅集合・発 10:00〜11:30 自然科学研究機構 核融合科学研究所 11:50〜12:40 昼食 (土岐市内) 13:00〜14:30 日本原子力研究開発機構 東濃地科学センター ペレトロン年代測定装置 15:00〜16:30 日本原子力研究開発機構 東濃地科学センター 超深地層研究所 17:30 JR名古屋駅着・解散 参加者からの見学の効果に対する意見は概ね良好で、「核融合科学研究所」では、核融合:プラズマ制御技術について参加者個々の理解が深まったという感想が多く見られました。ウランなどの核崩壊性物質を使わないエネルギー発生技術の開発現状とその困難な点を捉えることができたようです。また、「東濃地科学センター」、特に「超深層研究所」では、開発技術のスケールの大きさを改めて実感すると共に、そのスケールゆえに原子力発電の周辺技術が安価には済まないことを感じられたようです。「原子力エネルギーに関係する見学先の選定は時代背景を得ている」という意見も寄せられました。2012年度の見学会での参加者は、日韓技術士大会の影響もあって15名と少なかったのですが、今回の見学会は23名で、実施時期や見学先の選定がよかったと思われます。 【担当幹事】 池田実、村橋光臣、山口昇三 |