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 2015年4月18日(土)に開催された 「愛知県技術士会 2015年度 定時総会」 の報告

 2015年4月18日(土)の午後、中部大学名古屋キャンパスにて、愛知県技術士会の「2015年度 定時総会」を開催しました。出席者は委任状提出者を加えて愛知県技術士会の会員数の過半数となり、総会が成立が確認されました。


1.定時総会 (13:00〜14:30)
 冒頭、野々部顕治代表幹事から「この定時総会で議案承認をいただければ、これが愛知県技術士会として最後の定時総会となり、2015年10月からは、新組織の愛知県支部での活動が始まる」ということで、会員への感謝の言葉がありました。
 議長の選出、議長からの書記の指名後、議案の審議に入り、「2014年度事業報告&決算報告」「本会の今後の取り組み方の方向付け」「2015年度事業計画&予算案」「 2015年度役員の変更」の4つの議案が、原案通りに承認されました。
 この中の「本会の今後の取り組み方の方向付け」において、愛知県支部設立に伴って愛知県技術士会が発展的に解散する方向で進むことが確認されました。2015年9月26日に解散式を行い、9月末日をもって解散します。
 「2015年度事業計画」では、ISによるテロ行為、ロシアとウクライナ問題、中国の台頭による環境悪化など日本を取り巻く世界情勢を省みて、科学技術の果たす役割が大であるとの見解が表明され、同時に科学技術の領域で技術士が貢献できる道を真剣に考え、行動しなければならないとの決意表明が行われましたた。そして、愛知県支部に発展的に解消・移行する愛知県技術士会の運営方針として、@わかりやすく親しみの持てる活動を通じた社会貢献 A愛知県技術士会会員の相互啓発および広報活動の充実 B魅力的な例会を通じた愛知県技術士会の活性化を全員で取り組む C愛知県技術士会の最後の締めくくりに相応しい有益な活動と、愛知県支部組織設立への協力 の4つを確認しました。
 最後に、来賓として、愛知県建設部部長の市川育夫様、岐阜県支部の森川英憲様、参議院議員で技術士(航空・宇宙、総合技術監理部門)の新妻秀規様の3名の方々から挨拶をいただき、閉会をいたしました。

代表幹事の野々部顕治氏 愛知県建設部長の市川育夫様 参議院議員で技術士の新妻秀規様


2.特別講演 (14;45〜16:45)
 税理士で、名古屋税理士会常務理事の井上新様から、「プロ魂の独立から事業拡大・全国行脚等の熱い道のり」と題して、税理士事務所勤務から独立を果たし、今日までの仕事の内容と、それに伴う考え方をエネルギッシュに話していただきました。
 「独立後は仕事がゼロであったが、永遠のゼロではダメなのでセミナーなどに出席していろいろな人と知り合いになったり、金融機関とのタイアップを心掛けたりした、本を自費出版して名刺代わりに配布した、世界中に視察(体感)に出かけたなど、仕事を軌道に乗せる努力を行った」というお話は、技術士にも通じるところです。また、中小企業診断士、税理士、ITコーディネータ(ITC)という複数の資格をもった意味と、その活用方法についても、「税理士は型にはまった業務が多い中、仕事の幅が広げられたのは中小企業診断士のおかげ」と言われました。さらに、「ITコーディネータのおかげで、国税庁の電子申告の普及などに関わることができ、この分野での知名度が高まった」ということでした。
 「資格を取得したからと言って、すぐに仕事にはなりにくい。人間力を養成するとともに、経験と信用の積み重ねが必要」とまとめられましたが、それを実践されて現在を作り上げられたことが、ご講演を通じてよく理解できました。終始にこやかにご講演され、氏の人柄をよく物語っていると感じられました。特に「ワクワク大作戦」と称して、「チャライは最高のほめ言葉」という考え方を提唱され、「肩肘をはらずに何事にもリラックスして取り組み、楽しく成果を出そう」とのご提言は、私たちの業務においても非常に参考になるものと思われました。
 異分野で活躍されている井上先生からのお言葉には新鮮さが感じられ、有意義な時間を共有させていただけたことに対して、感謝を申し上げたいと思います。

特別講演講師の井上新様 会場風景


3.技術交流会 (17:00〜19:00)
 場所を名古屋工業大学の生協食堂に移し、特別講師の井上新様と、来賓の森川英憲様にも参加にも参加していただいて情報交換を行いました。




 (文責 ; 跡部昌彦、吉川豊行)