ワンマンDJの作業

FM三重 「DJ康平のFriday Party Night」の場合


   @選曲作業(レコード室)
    
ここがレコード室です、
局によっては「CDルーム」とか「資料室」と呼ばれます。
なぜ資料かというと、放送業界ではCDなどを「音資料」
アーティスト情報などの印刷物を「紙資料」と呼ぶからです。
CDと言っても、聞いて楽しむものではなく、仕事のための資料というのが悲しいところです。

放送局に到着したらまず皆さんから頂いたリクエストをチェックし、
エアプレイする候補曲のCDを探します
現在、ほとんどの放送局で、CDの検索はコンピューターで行います
その画面に表示されるナンバーをチェックして、写真の棚から取り出します
一般的に邦楽、洋楽、インストルメンタル、映画サントラなどジャンル分けされて並んでいます。
しかし、慣れてくるとコンピューター検索せずに、「このへんにあったよなぁ」って探す事もあります。


   Aキューシート作り(試聴ブース)
    
試聴ブースは、一般的にレコード室の端にあります。
隣の席の人と干渉しないように、仕切りがあり、またヘッドホンで聞くのが普通です。
中には電話BOX位の広さの個室になっている局もあります。

CDを実際に聞いて、どんな順番で放送するのかを考えます
イントロや曲全体の長さ、僕の番組の場合は洋楽邦楽、新旧のバランスなども考えます
またメッセージのFAX等もこの時整理します
このあと、見えるラジオにデータの入力をし、全体の時間配分を計算し、いよいよ本番です。
通常の番組は、ここからスタッフとDJの打ち合わせを行いますが、
ワンマンDJの場合、このままスタジオに直行できるんです。


 Bそして本番です
   
FM三重の番組では、冬でも汗をかく位よく走ります。
スタジオの中での作業だけでも、ほんの数秒の間に
次の段取りを整えなければなりませんので、
ひとつ予定が狂うと、かなりのダメージになります。
手元にあるFAXも、スタジオの外まで取りに走っています。

また、リスナーの皆さんからのFAXで機械が埋もれてしまって、
大変な状況で放送しています。
このFAXの下に放送上重要なスイッチやツマミがいっぱいあります
操作する時はそれらスイッチ等を発掘するカンジでやっています


 Cまだまだ本番中
左はFM三重第2スタジオ 右は岐阜放送第6スタジオ
    
   本番中は、DJとして喋る事はもちろん、ご覧のようにCDのセッティングやMD、
テレコの操作も、すべてひとりで行わなければなりません。
また、皆さんから頂いたリクエストは
やっぱり自分でレコード室までダッシュして取ってきます。
右手にFAX、左手でCDの操作、口では他の事を喋ってる、
目は時計を見つめている、頭では次の段取りを考えてる・・・と、
毎度毎度そんなドタバタの状況で放送しています。
時々、喋り始めに息が切れている事もありますが、ご容赦いただきますようお願いします。
写真では営業スマイルをしていますが、実際の放送中はかなり真剣な顔つき・・・らしいです。


D本番終了後

え室で皆さんから頂いたメッセージ改めて読ませて頂きます。
本番中とは違って、落ち着いてじっくり読ませて頂き、
どなたにDJ康平グッズをお送りするか考えます。
リスナーの皆さんへのメッセージを書いたり
次週の準備をしたりで、放送終了後3〜4時間は局内で作業をします。
その間にもHPにお寄せいただく皆さんからの書き込みをチェックしています。
そんな中、深夜に届くFAXはことのほか嬉しいものです。

帰り道の車の中で当日の放送を録音したテープを聞きます
ディレクターがいないワンマンDJならではのひとり反省会です
 

こうして長い一日が終わります
 

映画「アメリカン・グラフィティ」や「グッドモーニング・ベトナム」で
ワンマンDJの様子を見る事ができます