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3月12日(金) 曇 朝8時少し過ぎに起床。最近は、季節に関係なく8時起床、11時就床が習慣になってしまった。夏には起きるともうお天道様が頭の上に来ている。これでも、睡眠時間が短くなった方で、退職直後は、相当疲れが溜まっていたようで、朝10時頃まで眠っていた。歳をとると睡眠時間が短くなると言うが、我が家の家系は睡眠時間を沢山とらなければいけない体質のようだ。私の父は、8時には床に就き、朝は7時過ぎに起きてくる。不摂生(医者ぎらい)がたたって一度入院したことがあるが、現在91才でドクターは百才まで大丈夫と言っている。 着替えを済ませ、朝のテレビドラマ「やんちゃくれ」を見ながら食事をする。最近ふと思うが、このテレビドラマが見たくて8時に起きる癖になったのかも知れない。朝の日課が終わると、時計は9時少し過ぎになっていた。今日は、家内のお稽古事の日で午前中不在、孫は幼稚園の個人懇談会でお母さんとお出掛け、私が下の孫の守りを仰せつかってしまった。 下の孫は目下10ヶ月、可愛い盛りだ。憎まれ口もたたかないし、我侭も言わない、純真そのもので物覚えも早く、最近は「じいちゃん」らしき言葉が出るようになりますます可愛い。いつも10時頃まで寝ているのに、今日はお姉ちゃんの都合で早くおこされたせいか、10時半頃には、指をちゅちゅとしゃぶり眠くなってしまった。座布団を並べて寝せるとすぐ眠ってしまった。寝ている孫の横でテレビを見ながら、昨日買ってきた角田實著「サブリミナル英会話」を読みはじめた。この本は、潜在意識学習(Subliminal Study)を取り入れたもので、読んでゆくうちに、何時の間にか英語が潜在意識の中に入ってゆき上達するという誠に都合にいい本である。広告宣伝の分野では禁止されている Subliminal Advertising の技法を真似たものであるという。Subliminal Advertising の例をあげると、テレビの映像の中に、十分の一秒またはそれ以下で、人間の目には見えない清涼飲料のコマーシャルを繰り返し映すと、終わったとたんにやたらにその特定の飲み物が飲みたくなる、いわば暗示にかける宣伝である。これは、潜在意識を人間の脳裏に植え付ける効果をねらったもので、この本は、この技法を取り入れて書かれているという。平易で楽しく読める内容であるが、読み終わったころ私の英語力がどうなっているのか?実に楽しみである。 本を読みながら、テレビを聞き、時々画面に目をやる。そして、時々孫の寝顔を観察する。人間とは実に器用なことのできる動物である。孫の寝顔を見ていて不思議なことに気が付いた。ぐっすり眠っていると思われる時間は本当に短く、薄く開けた目は何か見ているように絶えず動いている。目の前で手を動かすと、手を追って目が動く。もう一つ不思議なことは、テレビのコマーシャルが始まると敏感に反応することである。極端な時には、ぱちっと目を開けてテレビを見る。目を覚ましたのかと思うと、そうではないようでまた眠ってしまう。テレビコマーシャルには這い這いをし始めた頃から興味を持ち始め、今では、普通の番組にはあまり興味が無いようだが、コマーシャルが始まると、何をしていても手を休めてじっと食い入るように見ている。Subliminal Advertising ではないが、コマーシャル放送には、僅か10ヶ月の幼児にさえ強烈な刺激を与える何かがあるようだ。このように、身体は眠っていても能が活動している状態をREM睡眠というそうだが、このREM睡眠の間に脳細胞がどんどん増殖しているということであるから、幼児には眠ることが最も重要な時間なのだろう。1時少し前に皆が帰って来てお守から開放された。お陰で昼食は何時もより1時間遅れてしまった。 午後は特にやることも無かったので母と家内を買い物に連れて行くことにした。母は高齢で自分で買い物に行くのは無理になっているし、家内は昨年ヘルペスを患った時に耳の平行神経やられてしまい自動車の運転が出来なくなってしまったので、週に一度、私が買い物に連れて行き、一週間分の食料品を買ってくることになっている。すぐ忘れてしまうので、買い物に行った日はカレンダーに印が付けてある。2時少し前、車で5分ほどの清水屋へ出掛ける。買い物には1時間半ほどかかるので、その間私は店内の喫茶店で待つのが慣しである。フライデーとフォーカスをじっくり読むと丁度時間になる。両方とも週刊誌なので週一回買い物に行くと毎週読めるのでたいへん都合がいい。4時半頃帰宅。 帰宅後畑のパトロール。ここ数日の雨で、ほうれん草、小松菜、がよく育っていた。植えた時期が遅かったので育ちが悪かったブロッコリーも収穫時期になっていた。ここ数年仏の座が畑中にはびこりなかなか絶えない。玉葱の間にもびっしり生えている。もう春なのに、夕方畑に立っていると未だ寒い。 5時半夕食。夕食後夕刊に目を通し自分の部屋へ。e-mailをチェックする。西ドイツのグンタから先日送った家族写真のお礼と近況報告が届いていた。グンタとはアマチュア無線で知り合ってから20年来の付き合いだ。知り合ってから数年後、観光旅行で来日の折に私の家に泊まっていったが、靴のままで上がってくるし、風呂桶の中で石鹸を使うしたいへんだった。彼にとっては珍しいことばかりで、彼の為に座敷に敷いた布団に入り写真を撮り、仏壇の前に座っては写真を撮り、すき焼きパーティを、浴衣姿をとあらゆる物をカメラに納めて帰って行った。それから10年後、私がドイツを訪れた時、夫婦でミュンヘンまで出て来てたいへん親切にしてくれた。自分の家に来て泊まって行けと言ったが日程の都合で他の機会を約すことになった。以来、何百通という書簡をやりとりしたが、最初は航空郵便、次にファックスが普及し便利になったと思っていたら、今度はインターネットと益々便利になってきた。しかし、彼の使っているシステムでは電子メール容量が少なく、写真の送受が出来ないと言う。これが目下の課題だ。早速返事を書き始めたが、歳と共に英語の手紙がおくうになってきた。話す時は、話した後から消えていってしまうし、通じればいいと思っているからいいが、文章にするとなるとどうもいけない。四苦八苦してやっと返事を送信。9時近くまでかかってしまった。 9時からNHKのニュース、10時からニュースステーションを見て11時就床。
3月13日(土) 晴
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