喜びも悲しみも菜園物語
H.14.07.11

 毎日鬱陶しい日が続いていますが皆さんお元気にお過ごしでしょうか。

防鳥ネットに覆われ大豊作のトマト

今年は台風の当たり年、未だ梅雨も明けないというのに次々と台風の来襲。この夏が思いやられます。
日々老々介護に追われている私に気を使ってか菜園の野菜は雑草に覆われながらも一生懸命私の意に添うよう努力をしてくれています。
毎年私の本命野菜であるトマトとスイカも元気印一杯です。
トマトは、植苗の時期に雨が少なかったことと肥料の与えすぎを注意した事で病気も出ず順調に育ちました。沢山の実をつけ毎日何度となく見に来る私を歓迎してくれました。
順調に色づき、そろそろ収穫をと思い野菜籠を持って浮き立つ心を抑えながらトマト畑に入った私は愕然としました。
美味しそうに色づき収穫時期を迎えたトマトが全て鳥に突かれ無残な姿になっているではありませんか。
私の無念さは正に言語道断この上も無き状態でした。
急いで手元にあった防鳥糸を張り巡らせましたが全く効果なし。最近の鳥は学習を重ね実に賢くなっています。子供だましの手には全く乗ってきません。
試行錯誤の結果、最後は写真でご覧のようにトマトの畝全体をカスミ網のような防鳥ネット覆ってしまいました。これで鳥が潜り込むようでしたらどうし様もありません。後の手は24時間畑で寝に番をするより方法はありません。
防鳥ネットは大成功でした。数度勉強不足の鳥がネットに掛かりもがいていましたが、トマトの被害はゼロ。毎日私たちの食卓に美味しいトマトが並ぶようになりました。

ジャングルのように繁ったスイカ畑

もう一つの本命は、スイカです。
今年も昨年と同じように種無スイカ3本と普通のスイカを2本植えました。
昨年は大豊作で、親類縁者知人友人、訪問先への手土産は全てスイカで済ませてしまったほどなってくれました。ことしも昨年と同じようにと夢見ながら植えました。
ところが、現実派それほど甘くありませんでした。
私を気遣ってかスイカの蔓は畑を覆い尽くすのではないかと思うほど元気にどんどん伸びています。
でも、実が一つも付きません。
スイカ畑に立って眺めてい私の頭に、ふと太田道潅の物語に出てくる
「 七重八重 花は咲けども 山吹の 実の一つだに なきぞ悲しき」
と言う歌がしつこいほど何度も浮かんでくるのです。
私の場合は、
七重八重 蔓は伸びれど 我家のスイカ 実の一つだに なきぞ悲しき
と言うところでしょうか。
まだこれから実を付けてくれるかも知れないことを念じながら毎日目を皿のようにして生茂った蔓の間に実はないかと探しています。この際、一つでいいから実を付けて欲しいと言うのが本音です。
もう直ぐ梅雨明け、いよいよ夏本番。厳しい夏になりそうな気がします。皆さんもお体には十分気を付けてお過ごし下さい。

それでは又!!!

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