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皆さん、お元気にお過ごしでしょうか。
母の一周忌が終わってからと延ばしていた母屋の一部内装工事を始めました。母が洋風に改造して使っていた台所を屋根まで吹き抜けにしてアンティークな雰囲気のダイニングキッチンにしようと言うのが改装の主な狙いです。になにしろ132年前、明治3年(1870)に建てた家。時々手を入れてきたとはいえ傷みがひどいことは覚悟していましたが、これほどのひどさは予想していませんでした。 柱や天井の板には無数に虫の喰った穴があり、ところどころにシロアリの食害の跡もありましたが、実際にシロアリ被害の巣を見るまでは、昔の家で柱も太いものが使われているし、食害の跡を見つける度に殺虫剤を注入していたので大丈夫と高を括っていました。 ところが、台所の内装を剥がしてびっくり。直径40センチ以上ある梁が四方から差し込んである通柱の梁の差し込んである部分に
それだけではなく、四方に伸びる梁は巣から1メートルほど芯まで食荒らされており、外から鉄棒を差し込むとざくっと反対側まで簡単に突き抜けてしまいます。正にスポンジのようになっていました。言うまでも無く、被害は巣から四方八方に伸びており、巣の周りほどひどくはないですが殆どの柱に食害の痕跡を見付けることができる有様でした。 伊勢湾台風の時の雨漏が原因でシロアリが入り、以来毎年入梅前になると大量の羽アリが玄関脇の柱の隙間から這い出し飛び立っていました。シロアリがどこかに巣を作っているはずだと思いながらも、市販のシロアリ退治の注入薬を買ってきて虫があけたと思われる穴に注入する程度の対応しかしていませんでした。 ところが、数年前から羽アリの巣立ちが無くなり、シロアリはもう居なくなったのだと安心していました。今回の改修工事でもシロアリがまだ居るという痕跡はありませんでした。
大工さんは、 「本来なら建てかえを勧めるのですが・・・。」 と言いにくそうに言った。 「でも屋根の葺き替えをし大分お金をかけてしまった後、乗りかかった船、何とか修復してみます。」 とのありがたい言葉。 大工さんも、どう修復するか考えていたら昨夜は眠れなかったと言う。 これからが大工さんの腕の見せ所・・・。 シロアリ駆除も専門業者にお願いしたし、大工さんにも入念な修復をお願いした。 この家を建ててから私で5代目、私自身もこの家で60年以上を過ごしてきたし、この家には私の思い出がいっぱい詰まっている。この家を建てかえる気にはとてもなれないと言うのが本音です。 今更ながら、この家が私の人生にとってとても大切な宝物のように思えます。200年もつかなこの家。
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