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皆さんお元気ですか。
父は、現在慢性呼吸器不全で継続的治療を受けており、かって呼吸停止をしたこともあります。本来ならば、常時酸素吸入が必要な身体ですが、QOLを考慮すると、重い酸素吸入器を常時携帯することは高齢な父の行動範囲を狭めてしまうことになるので出来るだけ酸素吸入無しで生活させたいと言う主治医の判断で酸素吸入無しでの日常生活をしていました。 体内へ酸素を取り入れる機能が低いわけですから、健康で安静にしている時は然程の問題はありませんが、体が多くの酸素を必要とするような事態が生じた時(トイレ、洗面、食事、散歩等身体を動かした時や熱を出した時など)や肺炎などを起こしたときには、当然自力での酸素補給が間に合いませんので場合によっては危険な状態になってしまいます。この変化は急で不安を感じることも度々です。 退院後の父の介護のために、酸素状況を頭にいれておく必要があります。体内酸素の状況を測定するためのパルスオキシメーター(動脈血酸素飽和度測定器)で病院へ行く度に父の生活作動毎の酸素飽和度(SpO2)の変化を計るのが私の病院通いのもう一つの理由です。 緊急入院時、酸素吸入器の目盛りが4でしたが、現在0.5まで下げてありますので、これが0になって、なんとか日常生活が出来るレベルに達すれば退院という事になります。 動脈血酸素飽和度は、健康体の人の場合95%以上あるのが普通で、これが85%近くに下がってくると思考力、判断力が極端に鈍ってきます。時には、チアノーゼがでる場合もあります。父の場合は、これが70前半にまで下がることがあります。人間の脳は、実に不思議なもので、酸素供給が滞ると途端に誤作動を始めます。本人は低酸素に慣れていて、ただ身体の不調は感ずるものの自覚症状が全く無い。家族が父の言動を見て状況を判断するより方法無し。不自然な言動や倦怠感を訴えるときはたいてい酸素飽和度が極端に下がっています。これが、突然呼吸停止に繋がるということですから尚更不安を感じます。 父も、早ければ今週末には退院できそうですが、家族は気の休まらない日が続きそうです。 予報によれば、梅雨も今週いっぱい、来週には本格的な夏が始まりそうです。皆さんもお体には十分気をつけ夏を乗り切って下さい。
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