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お久し振りです。皆さん、その後お元気ですか。
開催決定以来いろいろと紆余曲折のあった万国博覧会も、開会以来2ヶ月以上が過ぎてしまいました。一度は見ておかないととは思っていましたが、毎日報道されるあの混雑状況を見ていると出かけるのも二の足を踏んでしまいます。 「愛・地球博公式ガイドブック」なる本を買ってきて目を通してみましたが、私にどうしても見に行きたいという意欲を沸き立たせる物がありません。でも、やっぱり一度は見に行かなければ話も出来ません。行くとすれば、ゴールデンウイークが終った5月中旬から学校の夏休みが始まる7月中旬までの間のウイークデイが一番空きそうな感じ。この期間に一度出かけてみようと心に決めていました。 ゴールデンウイークも終わり日にちだけがどんどん過ぎて行きました。しかし、6月2日木曜日、そのチャンスが突然来ました。天気予報は、終日雨。 午前中お稽古事があって出掛けていた家内が「今日はお休みだって。」と突然10頃帰って来ました。連絡の手違いで家内への休み連絡が漏れてた様でした。 私のコンピュータが突然作動し始め、瞬く間に結論を出してくれました。 「万博、今日は、絶対空いているぞ。」 簡抜入れずに 「おい、万博見に行くぞ。」
家内は、おしゃれをして出かけたばかりなので特に準備することは何も無い。私は、隠居になってから何時も同じ服装。家に居る時も、外出する時も、外国旅行の時でさえも、何時も同じ服を着ているので、出かけるからと言って着替える必要が無いので機動性満点で即行動ができる。 万博会場へは、名古屋空港(元名古屋国際空港)の万博専用駐車場に駐車し、ここからシャトルバスで会場まで行く。私の家から空港までは車で10分程だから直ぐ着く。先週の土曜日、ここを通りかかった時には「満車」の札が札が立てられてたが、今日は、全くの様変わり。私の予想は的中。駐車場は、がらがら。どこにでもご自由にという感じだった。シャトルバスの停留所では、数人の万博関係の職員が整理に当たっていたが手持ち無沙汰な様子。空港の総合案内所で入場券を売っているのでここで買っておいた方がいいですよと言う。現地へ着いてからごたごたしているよりここで手に入ればその方が都合がいいので早速入場券を買うことにしました。私達夫婦は二人ともシルバー料金。少し得したような気分。停留所に戻ると既にシャトルバスが来ていました。このシャトルバスは、駐車場利用客専用で、会場まで無料で運んでくれる。早速、乗り込むと中はまたもやがらがら。乗客数を数えてみると12名。
以前友人から、シャトルバスの終着駅は、東ゲートにあり、パビリオンのある地域まで15分ほど歩かなければいけないので、東ゲートの直ぐ前にあるリニモ陶磁器会館前駅から北ゲート前にある万博会場駅までリニモで行くといいと教えていただいていましたので、その通りに行ってみました。たった一区間ですが、日本で初めて実用化された磁力で浮揚し走る電車、一度は体験してみるのも一興。とにかく、飛行機と同じで地面に接することなく走るのですから地面から受ける振動は全くありません。でも揺れはあり、新聞等で試乗記が報道されたほどのことはありませんでした。 リニモを降りて北ゲートに向かう。いよいよ会場入り。朝一番の混雑が終った後だからだろうか、ゲートは、がらがら。行列用のロープは、たくさん張ってありましたが、待つことはなく入場検査。これが、空港の国際線搭乗口と全く同じ。持物検査、持物の中を開けて見せてくれと言う。ポケットの中の金属類は全部トレイに出し金属探知機をくぐり会場内へ。ここまでやる必要があるのだろうかと思うくらい。確かにテロへの対応は厳重で、テロ対応の特殊職員と思われる人が配置されていた外国のパビリオンもありました。 さて、いよいよ見物開始です。何処へ行こうかと孫達が遠足の時にもらってきた会場案内図を広げてみたが、何処へ行って何を見ていいのか見当も付かない。とにかく、どこでのパビリオンで何をやっているのかも分からないのだからどうしようもない。知らない国の知らない土地に突然放り出されたような感じだ。とにかく会場を一周しているグローバルループを歩いてみようと言うことになりグローバルループに上がってみました。 この頃、雨も本降りになり屋根のある場所には、遠足や修学旅行で来たのでしょう、小学生から高校生まで沢山の生徒達が雨宿りをしていました。とにかく学生の姿が目立ちました。雨のため止めにした一般の来場客と違い、簡単に計画変更の出来ない遠足や修学旅行の学生団体が多かったのだと思います。
そうこうしている内に12時少し過ぎになってしまった。どこかで食事をと思い歩いているとワールドレストランと言うセルフサービスの大形レストランに出くわした。日常見聞きする報道では腰掛けて食べる場所も無いとのことなのである程度は覚悟していたが全く心配なし。昼食時というのに席はがら空き。いろいろな国の物を食べることが出来るようになっていたが、無難なところで、家内は天婦羅うどん、私は、天婦羅蕎麦を食べた。美味しいものを食べようと思って来たわけではないので味は我慢我慢である。
ただ回ってきたと言うのではなく、国際交流も少々とホームページ用にスリランカ館で職員と一緒に記念撮影。売店の女性には、次の時に写した写真を持ってきて欲しいと頼まれ約束しました。
グローバル・コモン2(北・中・南アメリカ)は、表から眺めて通過。アメリカ館は、何があるのか結構行列してたマンモスラボは、相変わらずの人気。グローバル・ループの上から見下ろしたところ、数時間は待たなければならない行列。 グローバル・ループを通ってグローバル・コモン3・4(ヨーロッパ)へ。ここは、ショーやレストランが多いようだった。レストランと言っても殆んどがカウンターやテーブル五つくらいの小さなもの。
時計を見ると4時半。少し早いが食事にするかとスイス館のレストランに入った。ここは、テーブル数も30位あり大きなレストランでした。ご承知のようにスイスは合衆国。国語も4カ国語。印刷物の記述は普通ドイツ語、フランス語、イタリア語の三ヶ国語で記載されています。料理もデナーは、ドイツ風、フランス風、イタリア風の三種類があり、私達はドイツ風を注文しました。 待つこと暫し、トレイにケーキをいくつも盛り合わせた物が出てきました。メニューを広げて見てみましたが、どうも注文したものと違うような気がします。家内も、 「食事の前にケーキなんておかしいよ。」 と言う。 そう言えば注文をとりに来た時のウエイトレスと違う人が持ってきた。 まあいいやと私達はケーキを食べ始めました。半分ほど食べたところで私達の担当のウエイトレスがやってきました。 やっぱり間違いだったようで、私達の注文した料理は直ぐ来るという。 このウエイトレスは、日本人そっくり。私は、日本人だとばかり思っていましたが、話をするとよく通じないところがあるし彼女の日本語もぎこちない。たずねてみると、お父さんが日本人だと言う。 あまり美味しいとは思いませんでしたが楽しい夕食でした。間違いの分まで食べてしまいお腹は一杯。 大丈夫かと彼女に言うと、外国旅行の時に良く聞くあの言葉 「No problem.」 が返ってきました。 夕食を済ませ、さあ再出動。 グローバル・コモン5(アフリカ)、日本ゾーン、グローバル・コモン6(オセアニア・東南アジア)をつまみ食い通過。5時過ぎてくると流石に人数も減り、昼間行列で見ることが出来なかったパビリオンも行列無しのところが増えてきました。昼間行列で通過したエジプト館、三菱未来館にも入ることができました。出てくると、朝予約した三井東芝館の入場予約時間。急いで三井東芝館へ。 帰宅したのは9時半。 一日中よく歩き回りました。ヨーロッパのレストランは、水なんて洒落たものは出てこないのでアルコールを飲まない私は水分なしで夕食。今日補給した水分は、昼食の蕎麦の汁、夕食後のコーヒー、自販機のミルクコーヒー、これだけのみ。体重が2〜3kg減った気がします。万博見物は、最善の減量法かもしれません。 帰宅後、インターネットでいろいろ情報を調べて見ると、何が何でも「トヨタ館」と「日立館」は見なければ駄目との結論。もう一度行きたいとは思いますが、果たして見ること出来るかなぁ。5時間も待つことなんて私にはとてもできそうにはありません。
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