H.17.08.22
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皆さんお元気ですか。お盆も終わり、早くも秋風を感じる季節となり朝夕は大分過ごしやすくなりました。
今年は、父の初盆。新仏が道に迷わないようにと組の人達が総出で墓から家までの道筋に迎え火を焚いてくれました。 精霊棚に並べられた位牌も母の戒名の横に父の戒名が新しく書き加えられました。 「盆と正月一緒に来たよな」と一時流行った歌にもあったように、昔はお盆と言うと大忙しの時期でしたが、最近では、核家族化のせいでしょうか仏壇の無い家が増えたり、お盆の行事が簡略化されたりして、お盆と言えば夏休みと言うイメージが普通になってしまいました。 我家のお盆も、昔からの慣わしを引継いでお精霊様の日々のお膳を準備する家内だけが忙しそうに動き回っているだけで、あとは、正に夏休み。お盆の行事には、全く興味なし。
でも、今年は、父の初盆と言うことで、組の方々への迎え火や百万遍のご接待などそれなりに忙しいお盆でした。 百万遍が終るとお盆の行事も一段落。農家では、そろそろ秋野菜の播種や植え付けの準備が始まります。 私の冬の本命野菜白菜の種は、昔から8月25日に蒔くといいと言われており、畑の準備も始めなければいけません。しかし、ここのところ雨が多く畑の畝作りも儘にならない有様。天気予報では、まだ等分雨が続きそう。 万国博覧会も残すところ後一月になってしまった事だし、まだ見残したパビリオンもあるので急遽18日午後、ご近所のご夫婦と出かけることにしました。
何時ものように名古屋空港駐車場からシャトルバスで会場東ゲートへ向かうコースで行きましたが、空港内の駐車場は満車で、少し離れたところにある第二駐車場に停める事になりました。こんなことは初めてで、会場の混雑が予想されました。前売券の残が300万枚ほどあるとのことですからこれからは毎日混雑が続くことと思います。 時間が時間だけにバスもゲートも全くがらがら。会場へ着いたのは1時半頃。東ゲートから歩いて会場に向かうと真っ先に目の前に現れるのは、瀬戸会場へ向かうモリゾー・ゴンドラの乗り場です。瀬戸会場は、特に私が興味を持つパビリオンも無く、今までは素通りしていましたが、どんな様子か一度くらいは見ておいた方がと思ったことと、プライバシーの保護の為、ゴンドラが民家の上を通る時には窓が瞬間に曇りガラスのように真白になり外が見えなくなるとのことなのでどのようになるのか大変興味を感じたことが理由でした。事実、下に民家がと思った瞬間にぱっと窓が白くなってしまいました。地上50メートル近くを行くゴンドラからの眺めは正に絶景なのに・・・。ヨーロッパの観光地では、観光客の通る路傍の民家には補助金を出してわざわざ家の中が見えてもいいように整備させていると言う事です。高い上空から民家の中など見ることは殆んど出来ませんでした。目隠しをしてしまうのではなくヨーロッパのようにゴンドラから回りの景色を楽しませる何かいい方法は無かったものかと思います。
長久手会場へ着くと真っ直ぐドイツ館に向かってグローバルループを歩いた。もう昼も大分過ぎていたので途中どこか外国のパビリオンで異国の味でもと思って幾つか覗いてみましたが、私達年寄りの口に合うものは見つからず、結局和食のあるアサヒパノラマレストランでエビフライカレーに枝豆で生ビールをキューっと一杯。やっぱりこれが一番。脱水症状気味の身体に吸い込まれてい行く生ビール、実に美味かった。
聞くと見るでは大違いと昔から言われるように、ドイツ館は、完全に私の期待を裏切った。確かに、ジェットコースターの様な乗り物に乗って回る仕掛けは大仕掛けだ。しかし、ただそれだけ。他愛も無い映像が回りに写っていただけ。2時間半も並んだのが無駄だったような気さえしてきた。でも経験してみないと分からないからどうしようもない。 グローバル・コモン3を大雑把に見てグローバル・コモン4へ向かった。もう外は薄暗くなり始めていた。グローバル・コモン4が一番奥にあるからなのか、殆んどのパビリオンは、並ばずに入ることができた。国が大きくいろいろなものが有るからなのか、見て回るのであればロシア館は結構楽しめる。
この写真を一生懸命写していた青年が居た。「雲の写真好きか」と声を掛けるとキョトンとした顔で私を見つめる。 「日本語分かりませんと」と英語が帰って来た。 「Where you from?」と聞き返すと「Taiwan」と言う。 暫し雲談義をし、私のウエブサイトを教えて別れた。別れる時の握手、彼は力一杯握り返してきた。世の中、国や年齢は違っても同じ事を考える人が居るものだと改めて心の不思議に想いを馳せた次第です。こうして異国の人と触合うのも万博の楽しみ方の一つかも知れません。 もう時間は、9時。早々と閉めはじめたパビリオンもある。企業パビリオンゾーンAにあるビュフェながくてで夕食。生ビールを一杯きゅーっとやり家路に付いた。 今年の私達の夏は終った。やっぱり歳なんだろう。疲れが中々とれない。「万博が終ったら直るよ。」と整形外科のDr.に言われたようこれで足の浮腫みも直るかも知れない。そろそろ秋野菜の準備に入らなければ。
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