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皆さん、その後お元気ですか。万博万博で明け暮れた今年の夏も終わり、
小泉首相からもう少し会期を延ばしてはとの提案もあったようで、私もこれには大賛成ですが、お弁当の時のように簡単に進む話ではなく実現しませんでした。 万博は終ってしまったし、朝夕はめっきり涼しくなり出歩くのには絶好の季節。私の中の退屈虫がどこかへ行こう行こうと誘います。旅行仲間のご夫婦に声をかけたところ二つ返事でOK。「下呂の小川屋が良かったぞ。」とのこと。何でも今年の春にJAの団体旅行で泊まり大変気に入ったとのこと。私も下呂温泉は久しく行っていないので一泊二日で下呂温泉へ一緒に行くことに即決定。勿論宿は小川屋。 世の中便利になりました。パソコンの前に座り、小川屋のサイトにアクセス。空き部屋状況、料金をチェックし、予約まで完了。これで、旅行準備は全て終ってしまいました。 下呂温泉は、私の家から距離にして約100キロ、車で国道41号線を走って約1時間半。就職した頃は、忘年会などでよく利用し、会社が終ってから車で走って行ったものでした。当時は、現在のように舗装道路ではなく道幅も狭
ホテルのチェックインタイムが午後3時ですので、あまり早く家を出てもということで昼少し前に家を出、蕎麦が美味しいという途中の道の駅で昼食を摂りホテルに向かいました。それでも2時頃ホテルに着いてしまいました。 時間潰しにと、国道を高山の方へ少し上った所にある名刹禅昌寺へ行くことにしました。 禅昌寺は、鎌倉幕府九代将軍、守邦親王の祈願所であったとの事で、皇室との関係も深く棟に幾つもの菊の紋章が付けてありました。境内には、遠く平安時代から世の移り変わりを見てきたであろう樹齢千二百年、樹高45メートル、周囲12メートルで国の天然記念物に指定されている老杉が鬱蒼と聳え立っており、歴史の重みを感じるお寺でした。 本堂脇に何故か二ノ宮金次郎の銅像が建っていました。太平洋戦争前の小学校には校門を入ったところに必ずと言っていいほど二宮金次郎の銅像が建っていたものでした。
禅昌寺の門前には、石器時代の遺跡や立派な禅昌寺歴史資料館があり、禅昌寺に伝わる寺宝等を常時見ることが出来るようになっています。 1時間ほど禅昌寺で時間を潰し、3時少し過ぎに小川屋へチェックイン。部屋は、本館8階の川沿いでこのホテルの中では一番眺めのいい部屋でした。 窓を開けると川の向こうに山並みが連なり、山々の懐に抱き込まれるように下呂の街並みが広がっていました。眼前には下呂温泉病院が見え、下の川原には、雑誌などでよく紹介されている野天風呂がありました。ここに載せた写真は、早朝に写したので入浴している人がいませんが、昼間は、結構賑わっていました。流石若い女性は居ませんでしたが男性や子供を中心にした家族連れに人気があるようです。 私がこの温泉で最後に泊まったのはもう30年以上前、
昔の面影を求めて早朝に街中を散策してみました。万博開催中は、万博見物を兼ねたツアー客で賑わっていたそうですが、万博の終った今では、街中も静かなもので、朝の散歩を楽しんでいる観光客の姿も殆んど見かけませんでした。 しばし、歩いている内に私の記憶に残る街並みを見つけました。恐らく旧道なのでしょう。新しく整備された道路から脇へ反れたように数百メートル未整備のままの街並みがありました。道の両脇には温泉街特有の歓楽街とでも言うのでしょうか、バーや飲み屋、遊技場などがひしめくように並んでいました。 街中を一周するともうすることも無し。9時頃、早々にチェックアウト。帰りは、付知街道(256号線)を通って中津川へ出、今年春にオープンした土岐アウトレットを見物してゆこくとにしました。
久し振りに通る思い出深いこの街道も、下呂の町と同じように大きく様変わりしていました。かっては、付知川沿いに崖っぷちを走っていた砂利道も今では新しい道路が造られ道路脇には広い駐車場のあるスーパーマーケットや道の駅などが所々にあって全く昔日の面影はありませんでした。 年寄夫婦同志の旅、昔の思い出話は尽きず、昔のこの辺りはああだったこうだった、あんなことがあったこんなことがあったと思い出話に道中退屈する暇も無い有様。中津川から中央高速道路で土岐まで行き土岐アウトレットに向かいました。
この、土岐アウトレットは、開店当時の新聞など報道関係記事によると名古屋から高速道路を使って買いに来るお客がターゲットで、一流ブランドの店を集め、名古屋市内の店より安く手に入るとのことであった。従って、私は、一般に言われる何十万円、何百万円もする高級ブランド商品がずらりと陳列されている店の集団を想像していました。 しかし、実態は私の想像と大きくかけ離れたもので、私が頭の中で描いていた高級ブランドの店は全く見かけず、価格的にもそれほど高価な物は見かけませんでした。確かに店数は集まっているから品数も多く品選びには便利かもしれませんが、この程度の物ならば大型スーパーが幾つもある我家の近くでも十分買うことの出来るものばかりでした。 それにしても、広大な駐車場があり、この駐車場が一杯になるほどの買い物客が来るのでしょうか。土岐アウトレットを見た私の感想は、大都会から値打ち品を求めて来るお客がターゲットと言うより、土岐と言う地域特性から言って、近隣の市町村からのお客がターゲットのような気がしました。それに、ミキハウスなど子供用品も多く売られていましたのでもう少し遊びの空間が欲しいと思いました。 私は、ブーツの気に入ったものがと思い探しましたが、店数が多い割には品数が今一の感がありました。昼になり食事をすることにしましたがブランドイメージとはかけ離れた店ばかりで沢山のスーパーに出店している御馴染みの若鯱で食べました。 予定通り昼少し過ぎに帰宅。無事一泊二日の温泉旅行を終えました。
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