一年の計は元旦にあり

H.18.01.20

 皆さん、新年順調に進んでますか。
 もう一月も二十日になってしまいました。「一年の計は元旦にあり」などと、今頃何を寝ぼけたことをと思われるかも知れませんが、一年の計は、私の頭の中で順調に温まっています。長年やりたいと思っていて出来なかったことが山ほど。フアイナルステージをどう演出し演じてゆこうか。私の頭の中は夢と希望で一杯。一部は、上演間際に来ていますが、他は、未だ脚本の書き下ろし中。

雪原を走るトワイライトエクスプレスと展望ラウンジ
 上演間近の第一幕は、寝台特急トワイライトエクスプレスでの北海道旅行です。
 このトワイライトエクスプレスの旅は、ずっと以前から私の頭の中で膨らんできた夢が幾つも折重なり幻想的なイメージを作り上げてきた結果実現の運びとなったものです。
 そもそも、夢の膨らみ始めは、オリエント急行なる豪華国際列車が存在するのを知った時からでした。アガサ クリスティーの小説が映画化されテレビ画面にオリエント急行が度々姿を現すようになってきました。そんな折も折、突然オリエント急行が私の目の前に姿を現したのです。

食堂車とフランス料理デナー
オリエント急行が、シベリア鉄道を経由し北海道から九州まで日本縦断の旅を企画したことがありました。各地を旅しながら走る、正にレールの上を走るホテルのようなこの列車は名古屋にもやってきました。熱田駅に三日間停車し乗客が観光に出かけた留守の間に列車の一般公開も行われました。勿論私も見に出かけました。深いネービィブルー列車は、ピカピカに磨き上げられ、列車の内装は全て木製のレトロで、半世紀ほど時代を遡った場所に居るような錯覚さえ憶えるほどでした。私は、すっかりこの列車に魅せられてしまいました。何時かこの列車に乗って旅をしてみたいというささやかな願望が芽生えていましたが所詮夢物語。そのような折、豪華寝台特急と称されるトワイライトエクスプレスが存在することを知りました。以来十数年、やっと実現にたどり着いたという感じです。
 また、よりによって厳冬のこの時期にと思われる方もあるかも知れませんが、雪の少ない地方に住む私にとって一面雪に覆われた雪国の景色は、正に幻想的なものであり、一面雪に覆われた日本海沿岸を北海道まで北上する列車の旅は、私にとって一つの夢の実現でもあります。事実、過去数度、冬の列車旅行を計画しましたがその都度中止せざるを得ない事情が発生し果たさずに終ってしまいました。
 ここに載せた写真は、JR東日本のホームページから借用した物ですが、列車の旅への期待と夢を膨らませてくれるのに十分な雰囲気だとは思いませんか。
四国霊場八十八ヶ所マップ
 第二幕は、ほぼ筋書きが出来上がってきたとろですが、四国霊場八十八ヶ所の巡拝です。
 西国三十三ヶ所霊場巡拝と新(知多)四国八十八ヶ所巡拝は、定年退職後何回にも分けた細切れで巡拝で回りましたが、最後は四国霊場八十八ヶ所巡拝で締めくくろうと決めていたものです。300キロから500キロ以上離れた四国、今までのように日帰りというわけにもゆかず、10日ほどかけて車で一気に回ろうと思っています。
 何のために霊場巡りをするのかと聞かれても特段の理由があるわけではなく、ただそこに巡拝コースがあるからだと言う事しかありません。我家の菩提寺は、臨済宗妙心寺派であり、禅宗の門徒が真言宗のお寺を巡拝すると言うのも変な話ですが、八十八ヶ所の中に一つだけ臨済宗妙心寺派の寺があるのも不思議です。日本人には、神仏は全てありがたいものと区別無くお参りする大らかさがあるのかも知れません。
 私も、今年は、正真正銘の70歳、やりたいことは多々有るとは言え、体力の限界を気にしながらのフアイナルステージ。演目を間違えないように進めて行かなければいけません。70歳は、一つの節目なのでしょうか、ここ一年ほど体力の減退をつくづく感ずるようになり、外国旅行はもう出来ないのではと諦めかけていますが、二ヶ所ほどどうしても行って見たいところがあります。
 その一つは、アフリカのキリマンジャロです。これは、20代の頃からの夢で、ヘミングウエイの「キリマンジャロの雪」を読んで以来、なぜかキリマンジャロと言う山に惹かれるようになりました。
 もう一つは、ロシアのセントペテルスブルグです。これも、行ってみたいと思うようになったのは、井上靖の「おろしや国酔夢譚」を読んで以来のことです。
 この二つを私のフアイナルステージの演目に載せる日が来るかどうかは分かりませんが、その都度、このサイトで皆さんにお話してゆきたいと思っています。さしあたっては、トワイライトエクスプレスの旅の結果報告を楽しみにしていて下さい。

それでは、また!!!

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