ここのところ縁側での日向ぼっこも陽の温かみが増し、春の兆しが見えてきたような気がします。行きつけの診療所で新しく処方していただいた薬が効いたのか、湯治のための温泉通いの回数が増えたお陰か、下腹部全体にまで痛みが広がり癌ではと疑いたくなるほど不調の極みであった痔の調子も、ここのところ急速に改善。今では、痛みは殆んど感じなくなるまでになりました。
温泉通いも、毎回同じ温泉に通うのでは面白味がありません。我家は、車でちょっと出かければ撒き散らしたかと思うほど日帰り温泉のある恵まれた環境。日帰り温泉のガイドブックを見ながら一つずつ潰して行く。温泉もいろいろで、雰囲気や設備など私がまた来たいと思うようなところはそうそう沢山はありません。気に入った温泉と出会った時には、貴重な宝物でも見つけた時のように嬉しくなります。
数日前のことになりますが、ふと思いついて近所のコーヒーフレンドを誘い温泉へ行って来ました。目的の温泉は、弟が気に入ってよく行く関市の武芸川温泉でした。名神高速から東海北陸自動車道に入り真っ直ぐ北上。最近は、便利になり、行き先を入力すれば後はカーナビが案内してくれますから迷うことはありません。美濃ICを出て5分ほど、目的地到着。ところが、目指す温泉には、本日休業の看板。早速ガイドブックを広げ、代替の目標を探す。ここからだと最近昭和村の横にオープンした昭和銭湯が近そうだと新目標を目指して再び美濃ICから自動車道に入り、美濃関JCTで東海環状自動車道に入る。ところがまたもやである。美濃加茂ICで出るのだが、標識が悪い。美濃加茂ICと美濃加茂SA(ハイウエイオアシス美濃加茂)が一体になっていて、上に「←美濃加茂出口」と下に「←ハイウエイオアシス美濃加茂」の二つの矢印が書いてあった。私は、もう一つ別の出口があるものと思い通り過ぎてしまった。行けど行けどもう一つの出口は無し。とき既に遅しである。次のICまでゆくより方法は無い。
一区先の可児御嵩ICから一般道に出、再度ガイドブックで近場の温泉を探した。あったあった、ガイドブックの見開きの特別席に天然温泉三峰が賑々しく紹介されていた。写真で見るとなかなか良さそうだ。私の同行者は、この温泉がオープンした時来たことがあると言う。その時、地元の人が「こんな温泉、直ぐ潰れるわ。回数券買って損した。」と大きな声でぼろんくそんにけなしていたそうだ。でもガイドクックで見る限りでは、なかなか良さそうである。私は、初めてなので兎に角行くことにした。

天然温泉三峰正面入口とお風呂
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あちこち回り道をしていたので、着いたのは午後1時過ぎだった。広い駐車場に大きな和風の建物。古く見せるために黒っぽく燻ったように塗ってる家構えは、なかなかいい。純和風の門を入ると日本庭園を通って玄関に繋がる。この玄関は昔の旅籠風の造りでまたいい。一目で気に入った。やっぱり、昔から聞くと見るとでは大違いと言うが、何事も自分の目で確かめてみないと分からない物だとつくづく思った。
中に入ると全て古色蒼然とした佇まいは、重厚な雰囲気を漂わせ山村の旧家を思わせるものがあった。室内の照明は絞ってあり、少し薄暗く感じるが、これがまた建物とマッチしていて雰囲気満点。旬采館季と名づけられたお食事どころがまた気に入った。建物だけではなく所々に配した日本庭園も見ごたえがある。
入館料は、平日が700円、土日祝日が800円であるが、65歳以上の高齢者は、曜日に関係なく670円と特別料金で入れる。中では、いろいろ有料のオプションもあるが、食事をしたり温泉に入りに行くだけならお値打ちだと思う。
振り返ってみると、休みだったり、道を間違えたりしたのも、最初から仕組まれていたことで、今回は、最初からこの天然温泉三峰へ向かってレールが敷かれていたような気がする。ここなら、私の家から30分〜40分で着くところだからこれからもちょくちょく来てみようと思っている。
それでは、また!!!