第16話 チェーン規制



 今年のお正月は、久し振りにお正月らしく各地から雪の便り。冷え込みもきつく道路情報マップのチェーン規制道路はどんどん広がっています。私は、車で遠出する時には、何時も日本道路交通情報センターのサイトで道路状況を確認する事にしていますが、普通は、渋滞や通行止め状況以外にはあまり興味がありません。しかし、北軽へ行くようになってからは、真っ先に「チェーン規制」へ目が行くようになってしまいました。


12月31日午後6時現在の日本道路交通情報センターの交通情報です。
夕方からの冷え込みでチェーン規制箇所がじわじわと増えてきました。他の規制も、殆どが降雪や凍結による速度制限と思います。

 雪が降っても、ほんの半日も我慢すれば溶けてしまい、スタッドレスタイヤは勿論、タイヤチェーンさえ持っていない人が多い地方で暮らしている私にとって、「チェーン規制」と言う言葉は、全くと言っていいほど馴染みのない言葉で、雪に覆われてかてかに凍った雪道を連想させ、スリリングな期待感とこの上もない恐怖心を伴って伝わってきます。


がりがりに凍った道路を運転するのは、この上もなく不安なことで、びくびくしながらそろりそろりと走る。


岩田設備さんの北軽井沢4WAY監視カメラの映像です。昨夜の最低気温-10.4度、写真撮影時点-1度。
国道は、常時除雪されていますが、一歩脇道に入ればオフシーズンの別荘地は自然のまま。

 雪国の人は、笑うかも知れませんが、凍結した山道を走るということは、私にとって相当な覚悟と心の準備が必要なことなのです。絶えず管理されている公道でさえ「チェーン規制」が出されていると言うことは、当然その周辺の一般道はもっとひどい状況で、場合によっては通行止めになっていたり、通行困難な道路に行き会うかも知れません。「チェーン規制」情報は、出発に当たっての重大関心事であり大変役立ちます。
 日頃、北軽への道中で「チェーン脱着場所」とか「凍結スリップ注意」の立て看板をいたる所で見かけるし、私の数少ない雪道走行の経験からも凍結道路や雪道走行の危険は、必要以上に増幅されて私の脳に焼き付いています。北軽へ行くようになってからは、冬の間(11月〜4月)は、常時スタッドレスタイヤを着けていますし、トランクには、念の為に駆動輪用のタイヤチェーンを常時積んでいます。
 スタッドレスタイヤ使用の経験の浅い私には、スタッドレスタイヤの滑り止めとしての効果がどの程度の物かよくわかりません。そこで、インターネットサイトで「チェーン規制」や雪道走行についていろいろな方の記事を読ませていただき勉強しました。
 日本道路交通情報センターの交通情報マップには、
 ※「チェーン規制」とは、チェーン又は冬用タイヤの装着が必要です。
 との説明書が書かれており、冬用タイヤを装着していれば凍結道路走行は全てOKと言う錯覚を起こしてしまいますが、チェーン又は冬用タイヤを装着していなければ「通行させてもらえない」と言うことと「安全に走行する」と言うことは別の問題であり同じ日本道路交通情報センターのサイトにあるQ&Aの中に具体的に説明されていました。

Q: 「チェーン規制」は何を意味しているのですか。4輪とも冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)を履いていれば走行可能ですか?また、スタッドレスタイヤでもチェーン装着が必要なのですか?
A: チェーン又は冬用タイヤの装着が必要な路面の状況を表していますが、 状況によっては冬用タイヤとチェーンの両方が必要となることもあります。
積雪又は凍結した路面での運転に際しては、主駆動輪にチェーンを装着するか、 全車輪に冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ・スノータイヤ)を装着する措置を講じていれば通行可能です。
しかし、路面の状況により、全車輪に冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ・スノータイヤ)を装着していても、 チェーンを装着しなければ通行できない、いわゆる「チェーン装着車以外通行止め」の場合があります。
単に「チェーン規制」といった場合に、このいずれを指しているのかは現場の状況により異なりますので、 冬期間のお出かけの際は、できるだけチェーンを携行することをお勧めします。
また、各都道府県によって積雪又は凍結した路面での滑り止め防止装置の装着措置が違いますので、 詳細につきましては、目的地や経路地最寄りの日本道路交通情報センターへお電話にてお問合せ下さい。

 冬タイヤ走行一年生の私、未だ恐る恐るの伝い歩きですが、少しずつ経験を積んで慣れてくると思います。でも、歳が歳だし・・・。君子危うきに近寄らずの方がいいのかなぁー。でも、全神経を研ぎ澄ませてハンドルを握るスリリングな雪道走行、なんともいえない迫力を感じます。


2008/01/02