第22話 黒耀の水



 私の北軽井沢への道は、時には寄道や迂回をすることもありますが、殆ど、岡谷ICで自動車道を出、和田トンネル、笠取峠を通って和子に至り、和子から左折し湯の丸高原を経由する場合と、直進し佐久平から中軽井沢を経由する場合があります。どちらのルートを通るにしても和田トンネルは必ず通ります。和田トンネルの料金所を通り過ぎて直ぐの脇道を少し入った所に黒耀の水はあります。北軽井沢への往路、私はいつもここでキャンプ用の20リッターポリタンクに一杯水を汲んで持って行きます。
 黒耀の水は純度が高く、汲みに来ている人の話では、汲んできた水が1年経っても腐らないとのことです。特に宣伝されているわけでも無いようですが、口コミで広がって行くのでしょう絶えず汲みに来る人で賑わっています。地元の人は勿論のこと他府県からわざわざ汲みに来る人、定期的にここを通る人や定期便の運転手など、ここを通る度に汲んで行くのでしょう。何に使うのでしょうか、大きなトラックにポリタンクを満載して汲みに来ている人も間々見受けます。


北軽井沢へは、岡谷から和田峠を経、和子で左折し湯の丸高原経由で行く場合と和子を直進し佐久平から中軽井沢を経由で行く場合がある。


日曜祭日は、遠くから汲みに来る人も多く何時も満員。中には大きなトラックにポリタンクを満載して汲みに来る人もある。

四方に取水口が作ってある。
横に立てられている説明書。


コックの付いた20リッター入りのポリタンクをシンクの横に置き煮炊きに使う。これだけあると一週間位の滞在なら十分な量です。

 別荘地の水道水は、火山灰や溶岩の間を通り抜けてきた湧き水を水源にしているせいか硬水で癖があるので、我家では、汲んで来た黒耀の水を煮炊きに使っています。私は、あまり味に敏感な方ではありませんが、それでも、お茶などは味が全く違います。ご飯も黒耀の水で炊いたご飯は美味しいと皆が言います。煮炊用に使うだけですので一週間くらいの滞在ならば20リッターのポリタンクに一杯で十分な量です。
 キャンプ用のポリタンクは蓋にコックが付いているので調理台の上に置き、必要な量をコック操作一つで出せるようにしておくと使い勝手もよく大変便利です。


2008/07/24