第27話 浅間山のレントゲン写真



 時々、小爆発を繰り返しながら浅間山が活動しています。この程度のことは日常茶飯事と言うか地元の人たちは全く気にしていません。私達にとっても、噴煙が何時もより多いことや山頂付近の雪が火山灰を被って薄茶色に汚れているのを見て、ああ噴火活動が続いているんだなと思うくらいで、この山が目下活動中という実感は、全く湧いてきません。
 最近は、観測技術も進み、的確な火山活動予測が出来、突然の噴火で度肝を抜かされることが無くなったことが人々の安心感に繋がっているのでしょう。今回の浅間山の噴火も実に的確な警報や予報が出されてきました。火山活動の観測に関して私が大変興味を持ったのは、山の透視写真を撮って山の中の様子を直接見ることが出来るようになったことです。山を突き抜けてくるミュー粒子という宇宙線をフイルムに記録するのだそうですが、あの大きな山の透視写真、胸部レントゲン写真を撮るようににはゆかないでしょう。そのうちに地球のCT写真を見ることの出来る時代が来るかも知れませんね。ひょっとするともう有るのかも知れません。兎に角、私のような科学音痴の年寄りには驚くことばかりです。中日新聞に今回の浅間山噴火に関する解説記事が載っていいましたので載せました。


2009/02/20