第35話 餌場増築



 庭に脚立を利用した小鳥の餌場を作ったのは丁度3年前のことでした。餌場作りの話は、第28話「餌場を作りました」でご紹介したとおりです。以来、四季を通じてやってくる小鳥たちを眺めて楽しんできました。この餌場は広いのでたくさんの鳥たちが一度に餌場に乗ることができ賑やかな食事風景をたのしませてくれました。しかし、この餌場の唯一の欠点は、屋根がないことでした。雨の日には、餌がびしょ濡れになってしまうし、雪が降れば雪を被ってしまい小鳥たちが近づくこともできません。
 なんとか、餌場に屋根を作らなければ。いろいろ思い巡らせてはいましたが中々実行には至りませんでした。そんな折私の頭に浮かんだのがTさんの作業場の庭に以前並んでいた据置型の東屋でした。オフシーズンに身近にある材料を使って作られたのであろう、屋根径3メートルから4メートルほどの大きさで、素材の木の形に応じていろいろな形のものがありました。あの東屋を庭に置いて小鳥たちの餌場にしたら天候に関係なく小鳥たちが楽しめる空間ができるのでは。そう思い立つと即実行。早速Tさんの作業場を訪れました。しかし、残念なことに、私が記憶していたような東屋は、Tさんの作業場には並んでいませんでした。こうなれば作ってもらうより仕方がないので作ってもらうことにしました。
 Tさんにお願いするに当たって、小鳥の餌場にしたいのでと言って注文したのがいけなかったのかTさんが頭の中にイメージし出来上がった作品は私のイメージしていた物とは少し違う結果ないなってしまいました。私なりの要望は、口頭で伝えましたが、Tさんの頭の中には、小鳥の餌場と言う概念が入り込んでしまっていてなかなか話が噛合いませんでした。結局、お任せするということで出来上がったのがこの餌場です。


Tさんが出来上がった餌場を積んで工事にやってきた。


先ずは支柱を搬入。


続いて餌場になる小屋を搬入。


ユニックでこんなに奥まで運び込むことができるとは驚き。


完成。以前からの餌場にも屋根を付け、餌の自動補給装置を工夫した。

 餌場までの高さが約2メートル。餌入れには、植木鉢の受け皿を買ってきました。前からあった餌場を基に置き一枚板の屋根を取り付けました。餌も自動補給できるよう大きいペットボトルを逆さに吊るし食べて減った分ずつ出てくるようにしました。餌場が大きくなり目立つせいか、いろんな鳥がやって来ます。


小鳥を狙ってか、こんな鳥もやってきました。猛禽類だと思いますが名前は分かりません。

小鳥を狙ってくるのか肉食系の鳥までやってきます。中でも困るのは、鳩です。気に入る餌を探すのか、餌箱の中身を足や嘴でかき出してしまうのは本当に困ります。鳥にも種類によって食べ方の作法が違うようで、見ていても飽きません。もう少し観察が進んだら餌箱も改良したいと思っています。


2011/04/16