お正月に旧碓氷峠にある熊野神社まで行ってきました。今までショー記念礼拝堂までは何度も行ったことがありますが、そこから先は初めてのドライブでした。今年の軽井沢は、雪が少なく積雪も殆んど無し。軽井沢の街を眼下に一望しながらのドライブは、快適そのものでした。夏の最盛期には、道路規制がされるほどの大盛況のようですが、オフシーズンの冬季には参拝客も少なく鳥居横の駐車場に車を停めてゆっくり参拝することができました。
この熊野神社は、まことに珍しい神社で、参道の入り口から拝殿までそのど真ん中を縦割りに県境が走っています。向かって左が長野県、右が群馬県で、参道、鳥居、門、拝殿、すべてが一体でその真ん中を県境が走っており、何気なく歩いていれば普通の神社と全く変わるところはありません。ところが、参拝のために拝殿の前に立つとどこか普通の神社と違うことに気付きます。拝殿の真正面には鈴も賽銭箱もありません。鈴も賽銭箱も県境を挟んで左右に一つずつ置かれているのです。一見、鈴も賽銭箱も二つずつ置かれているように見えますが、そうではないようです。下の地図と由緒書きを見るとよく分かりますが、実は、長野県側と群馬県側のそれぞれに別の神社があり祀られているご神体も全く違うのでした。長野県側には、熊野皇大神社があり、群馬県側には熊野神社があります。
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お参りしご朱印を頂き、帰りは軽井沢駅に抜ける見晴通りを通って帰りました。熊野神社のある旧碓氷峠は、日本武尊伝説にまで遡ることのできる旧跡です。散策方々ここを訪れ、古き昔に思いを馳せてみるのも一興かと思います。