今冬は、年末から年初にかけて気温も穏やかで降雪も少なかったので暖冬かと思っていましたが、1月末から急に冷え込みが厳しくなってきました。そのため、別荘へ来るたびに水道事故が起きている有様。1月末に来た時には、給湯管の水抜きバルブが爆ぜていて、通水と同時に水が吹き出し大騒動。土曜日だったので水道屋さんは営業日。早速バルブを交換してもらい一応解決。これが日曜日だったら殆んどのお店は休み管理事務所も休みでどうしようもなくなるところでした。2月に来た時はひどかった。先月取り換えたばかりのバルブが再び付け根で破裂し爆発でもしたかのように給湯管が二つに折れぶらんとぶら下がっていました。それだけではなく、温水管の分岐点のジョイントが全て破裂していました。どうも管の中に水が残っていたようです。水道管は、保温のためヒーターを付けるため全て鉄管が使われており、ジョイント部分は鋳物が使われています。この鋳物は、弾力性がなく、中の水が氷って膨張すると簡単に割れてしまいます。この鋳物の部分が全部見事に割れていました。
水抜きは、きちんとやって帰ったはずなのに・・・。工事に来た水道屋さんといろいろ話している間に原因であろうと思われるいくつかの事柄が浮かんできました。水道水は、元栓を閉めると管内の水が地下へ抜けるようになっていて管内に水が残ることはありませんが、給湯管の場合は、水抜栓が詰まると中の水は残ってしまいます。室内外の蛇口は全部開けて水抜きをしたのになぜ管内に水が残ってしまったのでしょうか。その原因は、外でお湯を使う時のために取り付けてあった蛇口の構造にあったようです。下の蛇口の構造図を見ると分かるように赤丸で囲った部分が狭くなっていて外気にさらされている屋外では直ぐに凍ってしまうのです。事実、水抜きの時にもヘアードライアーで蛇口の中の氷を溶かしてからでないと水が通りません。水抜きをした後も奥から滴ってくる水が口元で凍って出口を塞いでしまうと残った水は全部凍ってしまいます。もう一つの原因は、蛇口は、バルブを開けても奥に水が残るような構造になっています。この残った水が凍って水の通り道を塞いでしまいます。
凍らないようにヒーターを点けっぱなしにしておけばいいのかもしれませんが、空焚き状態になるので良くないとのことですし電気の無駄使いのもなるのでそれもできません。結局、「蛇口は、必要な時だけ取り付けたらどう。」との水道屋さんのアドバイスに従って蛇口は取り外しました。いまのところ問題は解決したようにみえます。


改良前:水道管は、全て元栓に向かって傾斜がとられていて元栓一箇所の開閉で水抜き水出しが出来るようになっている。
温水は、角の蛇口を開けないと水が抜けない。

改良後:温水抜き口の蛇口を取り外した。気温が低い時には、瞬く間に凍るため水道水蛇口は滴る水滴で氷柱ができている。
気温がマイナス10度を超えてくると本当にすごいです。蛇口から滴る水が見ている前で凍って行きます。風呂の排水口から逆流し噴き出してくる湿気が凍って排水口を塞いでしまいます。北軽の冬を経験するのは、今年で6年目になりますが、毎年新しいことが起きてきます。