駐車場に屋根を造ってもらいました。雪が積もると相当な重さがあるからと梁には太い丸太をそのまま使ってあります。間口7.5メートルの屋根を支える梁ですから結構太いものが三本も使われました。山荘や別荘の駐車場には、屋根のあるものは少ないようです。敷地内に無造作に止めてあったり、そこに常時停めているらしい決められた駐車場所はあっても、街中の車庫や駐車場のように定型的なものは少ないようです。その方が、立ち並ぶ木々の隙間から見える山荘の雰囲気に適しているのかも知れません。
しかし、私は、駐車場に屋根を造りました。それには、いくつかの理由があるのです。
その一つは、小鳥たちの糞害です。庭に餌場が作ってあり、四季を通じていろいろな鳥や動物がやってきます。リビングの窓からこの鳥や動物たちを眺めるのは、本当に心が和みます。しかし、庭にやってくる鳥たちは、当然駐車場の上に張り出している木の枝にもとまります。そして遠慮なく私の車の上にお土産を残して行きます。屋根ができたのでもうこの心配はありません。
次に、冬の降雪です。私は、四季を通じて一年中この山荘にやって来ます。雪に埋もれた山荘の中で薪ストーブを焚きながら窓の外の雪景色を眺めるのが私は大好きです。時の過ぎるのも忘れます。そして、毎日のように温泉に出かけます。雪景色の中に埋もれた露天風呂。なんとも言えません。冬の滞在中も、結構外出する機会は、沢山あります。外出する時苦労するのは雪です。道路は、管理会社が除雪してくれるので問題ありませんが、車の周りや車に積もった雪は、自分で処理しなければなりません。ただ降った雪が積もったと言うのであれば、払い落とせばいいので然程の問題はありません。一番困るのは、車に積もった雪が凍りついている場合です。ドアーを開けることもできません。無理に開ければ、車を傷めてしまうかもしれません。とにかく車全体がガリガリと言う感じです。苦労してドアーを開け、暖房し、前後の窓のデフロスターを作動させ、30分くらいアイドリング状態にしてやっとお出かけです。私の山荘の辺りでは、マイナス10度以下に気温が下がることも珍しくありません。凍らなくても、雪の積もった中での乗り降りも結構大変です。もう車の周りや上に雪が積もることもありません。到着した時の除雪も大分楽になるはずです。

雪の重みに耐える様にと梁には太い丸太が使われています。透明感を持たせるため壁は無し。

石段両脇のフェンスの無い部分には木を植えようと思っています。
最後は、これが本当の理由かもしれません。私もすでに後期高齢者。いつまでも自分で車を運転して山荘へ来ることができるわけではありません。そうなった場合、当然電車やタクシー等の乗り物で来ることになるでしょう。しかし、足なしの山荘滞在は、買い物にも行けず、温泉へ行くのにも大変不便だと思います。近距離の運転ならば相当の年齢までできると思いますので、山荘に常時車を一台置いておこうと思います。そのためには、野天では、車が傷んでしまいますので屋根が必要になってきます。常時置いておくことになれば、枯れ木の枝などの落下物があることも考えなければなりません。私の近くの山荘でも、不在中は、車庫に車が入っているお宅があります。私が考えているような使い方をしておられるのではとおもいます。タクシーを利用すればという考え方もありますが、自分で運転して出かける便利さとは全く違います。
もう一つ、おまけの理由。私は、一年の三分の一程を山荘で過ごします。山荘生活をよりエンジョイするためには、荷物の運搬ができる車の必要性を感ずることがしばしばあります。そこで、軽トラックを一台常時置いておこうかと思います。屋根を付けた駐車場は、三台駐車できるスペースがあります。
私の人生もだんだん先が詰まってきました。より充実した楽しい思い出いっぱいの山荘生活を過ごしたいと思います。