第48話 さようなら



 月日の経つのは本当に速いもの。私がこの山荘に来るようになって足掛け10年、私たち夫婦も歳をとりました。心臓に疾患のある家内のために今年の冬は電動ベッドを買いました。年々体力の落ちて行く私は、ストーブの薪つくりも次第に出来なくなるのではと昨年の夏は約10トン3年分の薪を準備し、着々と老後の準備を進めてきました。


六月末にはレンゲツツジの咲き乱れるこの庭もまだ冬景色


横の道からは、真正面に浅間山の山頂を望むことができる。


片付けを終り指定席で一休み。


最後の朝、いつも来るリス君も来てくれました。

 しかし、頭の中で考えていたように物事は進まず、私がやすらぎの家と命名し愛しんできた奥軽井沢郷の山荘も健康上の理由から維持管理出来なくなり手放すことになってしまいました。 この10年間、沢山の思い出ができました。楽しい10年でした。


2015/5/1