あの馬この馬、馬三昧の3日間!!

北海道・日高馬産地旅行記

 私は9月12日から16日まで、北海道・日高地方へ行って来ました。ここではその旅行記を色々と綴ってみたいと思います。

9月13日(木)
 夜中の11時に春日井駅に到着し、春日井〜新宿直行バスに乗った。我が町からノンストップで東京へ、以前から利用したいと思っていたバスである。この日は午後ずっと畑仕事で身体が疲れ切っており、本来なら睡眠促進のために一杯飲むところなのだが、この日はそれをしなかった。そしてこれが今回の旅行の大きな誤算となるのだった・・・・・・

9月14日(金)
 12時を過ぎて日付が変わった。しかしまだまだ睡魔は来ず。だが他の乗客は皆、真っ暗な中で鼾をかいている。第1休憩所の恵那峡SA、まだ目はらんらんとしている。第2休憩所の諏訪湖SA、空腹が原因かもと思い蕎麦を食べた。第3休憩所の談合坂SA、おいおい、もう山梨県東部じゃないか!仕方なくトイレに下車すると、寒い!信じられないくらい寒い。いや、これから北海道に向かうのにこれぐらいで騒いでどうする。そして5時30分、新宿駅新南口到着。とうとう一睡もできなかった。う、鬱だ・・・・・・
 新宿から山手線に乗ったが、なんと座ることが出来なかった。朝5時台からこの人の多さ、東京ってやっぱ凄い。品川で京急に乗り換えて羽田空港へ。ツアー集合場所へは6時35分頃到着、しかし旅行社はまだ来ていなかった。50分過ぎにようやく旅行社の旗を発見、搭乗手続きをとり、朝食を取りに行った。
 ところで今週は火曜日にご存じの通り、アメリカで爆撃テロが発生、非常に厳戒態勢の中で厳重な荷物検査が行われた。飛行機の中では周りの席に同じツアーのバッジを着けた乗客がいた、今回のツアーで同行する人達だ。
 千歳空港到着、10年ぶりの千歳だ。添乗員と当地集合組が合流し28人でのツアーとなった。さて、テロ騒動でここ数日テレビはそのニュース一色だったが、実はこの事件は東京を襲った台風の報道の最中に速報で入ってきたものだった。実はその台風は北上して北海道を襲っていたのだが、テロのお陰で全く報道されることはなかった。しかし、現地には悲惨な爪痕が。異常に増水した河川、各所で起こっている崖崩れ、そして何と言っても沼と化した牧草地。当日も不安げな曇天模様の下、牧場巡りは始まった。

◎社台スタリオンステーション
 ご存じ現在の競馬界をリードする生産牧場。繋養種牡馬も豪華絢爛、いきなり度肝を抜くラインナップだ。
★リアルシャダイ
 ツアーの客しか見られない敷地内に案内され、最初に見たのがこの馬。既に種牡馬を引退したが、元気に暮らしていた。長距離王国ニッポンを支えるはずの存在なのに、後継種牡馬がイブキマイカグラとオースミシャダイぐらいしかいない。ライスシャワーを失ったのは痛いが、何故ハギノリアルキングやステージチャンプを種牡馬にしなかったのか。残念でならない。
★フレンチデピュティ
 今年から繋養されているが、むしろ3年前に産まれたクロフネの父と言った方が通りはいいだろう。今年のNHKマイルではグラスエイコウオーとの産駒ワンツーフィニッシュを決めた。
★ノーザンテースト
 日本の生産界を支え続けた大種牡馬。顔全体に広がる派手な流星で、一目で彼だと分かった。既に30近くになるが元気だった。ただ、この牧場に産駒がいないのが気になった。彼の産駒は翌日色々と見ることになる。
★フサイチコンコルド
 早くも重賞勝ち馬を輩出した「日本のラムタラ」。だが、本家のラムタラは2年目なのに未だに重賞を勝っていない。早々と本家を凌いでしまった凄い奴(笑)。実物はおっとりした感じだった。
★ダンスインザダーク
 産駒も好調な2年目種牡馬。実物は胴が長くて長距離に向きそうな馬体だった。ツアー3日目の日曜日にはローズSがあり、ムーンライトタンゴがスタンバイしている。
★ホワイトマズル
 ビハインドザマスクやニシオセーラムなど、短距離で活躍する馬を輩出している。あのガウチ氏の持ち馬だった。と言うことはトニービンの後がまか?
★エルコンドルパサー
 98年の年度代表馬。配合的にはインブリードがきつく、種牡馬としてはどうかな、と思うが、実物はやはり迫力のある馬体をしていた。隣のサンデーサイレンスとのツーショットは貴重だった。うまく撮れなかったけど・・・・・
★サクラバクシンオー
 地味ながらも産駒は短距離を中心にコツコツと稼ぎ、サイヤーランキングでもトップ10間近にいる。実物もいかにも短距離馬、と言う体形だった。マル父の雄として頑張って欲しい。
★ヘクタープロテクター
 基本的にトライアルホースだが、シャトルサイヤーもしている貴重な血。非常に人なつっこくて、見学者によく慣れていた。
★サンデーサイレンス
 社台SSの看板馬、と言うより日本を代表する大種牡馬。既にこの牧場だけでも後継種牡馬が何頭もいる。マンガでは非常に怖いキャラに描かれているが、実際も怖いらしい(笑)。この日は残念ながら放牧地の奥にいて近くには来てくれなかったが、あのシンボルマークの流星は確認できた。やはりオーラと言うか、存在感は他を圧倒していたように思う。
★ブラックホーク
 先日電撃引退して来たばかり。安田記念の勝利を最後に種牡馬入りした。馬房の中にいたが現役時代そのままの表情。やはりこの間まで走っていた馬と言うのは他の種牡馬とは雰囲気が違う。ところで、この馬の撮影の時、カメラの不具合でフラッシュを光らせてしまった。牧場巡りでは絶対にやってはいけない行為である。ごめんなさい、ブラックホーク。
★トウカイテイオー
 ここからは一般客も見学可能な敷地の外の馬達。まずは感動の名馬・トウカイテイオー。但し近くには寄ってきてくれなかった。品のある感じであった。トウカイパルサー、タイキポーラ、頑張れ。
★スペシャルウィーク
 武豊に初のダービーをプレゼントした名馬。再来年の産駒デビューが待ち遠しい。牝系は日本古来の血統なので成功すると思う。
★グラスワンダー
 そしてスペシャルのライバルと言えばこの馬。ライバルが隣同士に繋養されているってのもよかった。
★アドマイヤベガ
 一昨年のダービー馬だが、言われるまで気付かなかった。弟のアドマイヤボス、いとこのマックロウも活躍中で種牡馬として期待がかかる。
★メジロマックイーン
 長距離GIを4勝した歴史的名馬。話ではサンデーサイレンスと一番仲がいいとか。産駒は牝駒ばかりが活躍しているが、早く親子4代天皇賞制覇を狙えるような牡駒が出てきて欲しい。因みにデジカメで撮った写真はここまで全部失敗。この馬で初めてまともな写真が撮れた。

 昼飯は北海パークホテルというところ。ホッカイルソーを始めとする「ホッカイ」の馬達がいる北海牧場の敷地内にあり、太平洋が目の前に広がる。メニューは天ぷらが中心だったが、意外にも一番美味しかったのは昆布の佃煮。さすが昆布の本場、日高である。ホテルのそばには母馬と仔馬がおり、牧草地を走り回っていた。但し、前述の通りの沼地状態で、牧草地にカルガモが泳ぐと言う異常な風景も見られた。

◎優駿スタリオンステーション
 あのオグリキャップがおり、売店ではオグリグッズが手に入る。
★オグリキャップ
 やはり何と言っても史上最高のアイドルホースと言えばこの馬。現役時代の芦毛から、すっかり白くなっていた。今回のツアーで初めて馬とのツーショット写真を撮って貰った。ところでツアー同行者はあまりオグリでは騒がなかった。この馬で騒ぐと「素人」に見られる、と言う意識が働いているようだった。
★マヤノトップガン
 GIを4つも勝っている名馬。栗毛の美しい馬体と派手な流星は現役時代そのままだった。牧場の配慮で餌付けなども出来て、とても親しめた。売店では「マヤノトップガンケーキ」を土産に買った。なぜこの名前なのかは不明。
★キングヘイロー
 昨年の高松宮を制した良血名馬。厩務員さんが厩舎から引いて来てくれた。じっくりと撮影に応じてくれたので、色々な写真が撮れた。結果、今回のツアーで最多の枚数を記録した。

◎新和牧場
 今回のツアーのある意味最大の目玉。このツアーでしか見られない牧場だからだ。サクラの馬の故郷。谷岡場長が懇切丁寧に功労馬、幼駒、お墓などを案内してくれた。この場長にはこの日の夜、大いにお世話になる。
★サクラエイコウオー
 功労馬として放牧されていた。現役時代は大逃げの馬だったが、牧場では人なつっこく、我々ツアー客があげた草を美味しそうに食べていた。
★サクラスピードオー
 重賞2勝、サクラホクトオー産駒の出世頭。これも功労馬だが、何故種牡馬になれないのか?食欲旺盛でツアー客があげた草はもちろん、四六時中草をはんでいた。
★サクラシンオー
 この馬はよく知らないが、サクラゆかりの血統らしい。美しい栃栗毛はあのトウショウファルコを彷彿とさせた。この馬に草をやった時に噛まれて思い切り腕に歯形を残している客がいた。
★サクラキャンドルの00
 この馬を始めとする幼駒達をたっぷりと見させて貰った。何頭もの幼駒がいたが、この中から将来のダービー馬、オークス馬は出るのだろうか?楽しみだ。サクラローレル産駒がかなり多く、キャンドルの仔もそう。

 1日目の予定を終了し、宿に着いた。宿泊地は静内ウエリントンホテル。共同部屋だったので、東京・三鷹の男性と相部屋。サクラシンオーに噛まれていた男性だ(笑)。オプションで新和牧場場長との懇親会があったので、2人で参加することにした。会はホテル近くの居酒屋「赤ひげ」という店で行われた。参加者は12人。うーん、もっと沢山参加すると思ったのだが。サクラの馬のエピソードや、走る馬の見分け方、騎手の裏話など面白い話を色々と聞かせて貰った。料理の鶏も美味しかった。競馬談義も大いに盛り上がり、場長が帰ってからは論争が始まるほどの熱気だった。ただ私は朝の寝不足が響いて宴の途中でバタンキュー、眠りに陥ってしまった。

9月15日(土)
 12時を過ぎて同室の男性より一足早く帰宅の途に着いた私は翌日7時過ぎに起床。朝食はバイキング。2日目はスケジュールが詰まっており、8時過ぎには出発した。静内町を散策できなかったので少し残念。

◎静内スタリオンステーション
 二十間道路の桜並木の道路沿いに広がる牧場。サクラ関係の種牡馬が多く繋養されている。
★サクラローレル
 平成8年の年度代表馬。牧場長がツアー客と写真を撮らせてくれるなど、この牧場で一番力の入ってる馬のようだ。ツアー客の人気も発郡。私は撮影の時、服に涎を垂らされてしまった。今年産駒がデビューしているが、やや晩成傾向があるらしい。
★サクラチヨノオー
 2頭の重賞勝ち馬を送り出している昭和63年のダービー馬。精悍な馬体が印象的だった。
★サクラチトセオー
 1年目からラガーレグルスを輩出した期待の種牡馬。とにかくよく食う。見学中ずっと食べ続けていた。シャッターチャンスなし(笑)。
★アサティス
 ご存じダート王ウィングアローの父。力の有りそうな馬体だった。やはりダート馬の父はこんな感じなのだろうか。
★サクラケイザンオー
 昨日見たサクラエイコウオーの弟。父がサンデーのこの馬は種牡馬入りしている。
★ミスズシャルダン
 今年の小倉大賞典を制しながら故障で引退を余儀なくされたトニービン産駒。栗色の馬体が美しく、昨日のブラックホークと同じ、いかにも引退したばかりの馬、と言う雰囲気だった。
★エルウェーウィン
 朝日杯3歳Sを勝った外国産馬。何故か7歳になってアルゼンチン共和国杯を制している。近くには来なかった。
★デュークグランプリ
 ツアー客が「誰これ?」を連発していた馬。武蔵野Sを制したスズカコバン産駒、渋いね〜。馬は食欲旺盛だった。
★オースミタイクーン
 武幸四郎に新人重賞勝利をプレゼントした馬。チャカチャカ動き回っていた。

◎アロースタッド
 馬達と触れ合うならここ!牧場長が親切で馬に対してかなり自由が利く。それだけに客のマナーの問われるところ。
★アンバーシャダイ
 日本を代表する内国産馬の1頭。いかにもサラブレッドらしい馬体の持ち主。何となく動きが鈍くさく見えたのは、やはり高齢のせいか?後継種牡馬にも頑張って欲しい。
★ロイヤルタッチ
 先程静内SSにいたウィニングチケットの弟。皐月賞と菊花賞の2着がある。黒っぽい馬体はいかにもSS産駒、といった雰囲気。
★セイウンスカイ
 牧場長の紹介で一番ツアー客が沸いたのがこの馬。引退式を終えて来たばかりでまだ現役時代そのままの芦毛だった。現役時代はゲート入りで暴れるなど暴れん坊のイメージがあったが、この日は至って大人しく触っても噛みつかないし、撮影の時にも愛想を振りまいてくれた。皆が口をそろえて「意外だ」と言っていた(笑)。
★ラムタラ
 「奇跡の馬」の触れ込みで鳴り物入りで日本にやってきた世界的名馬。こういう馬は得てしてプライドが高かったりするが、この馬は全くそんなことはなく人なつっこかった。だが馬体は美しい栗毛でやはり一種のオーラがあった。この気のよさが勝負根性の欠如に繋がっているのか、産駒成績は良くないが、いつか名馬が出そうな気がする。
★メジロライアン
 ラムタラの位置から遠目でライアンと確認できた。この牧場でこのライアンだけが放牧地の中でツーショット写真を撮らせて貰えた。しかし、噛んだり舐められたりで被害者が続出(笑)。私は何とか無事だった。それにしてもいい馬だ。
★タマモクロス
 遅咲きの名馬で、種牡馬としても堅実な活躍を見せている。だがその実態は「DANGER」!柵にこの目印があるのはこの馬だけ。牧場長によると近づくと噛みつくので大変に危険だそうだ。最初は遠巻きに見ていたが、段々と接近。かなり間近で写真を撮ってきた。オグリキャップと同じく、往年の芦毛から、かなり白くなっていた。
★メジロブライト
 アンバー、ライアン、そしてこのブライトと親仔3代が繋養されているこの牧場、牧場長によると一番横着なのがこの馬だそうだ。だが、春天を制したスタミナは貴重な存在で、種付け頭数も多いとのこと。でも実物は大人しかった。
★メジロパーマー
 両グランプリを制覇した稀代の逃げ馬。秋天でのダイタクヘリオスとの逃げ合戦も印象的。実物は大人しくて好印象だった。デルマボラリス、メジロ雷電と個人的に応援している馬もいるので、頑張って欲しい。
★ティッカネン
 今年の牝馬クラシックを沸かせているサクセスストレインの父。この牧場の中では最も人なつっこく、ツアー客が一番喜んで構っていたのがこの馬。白い馬体も好印象だった。
★エアダブリン
 一昨年、サンデーを抑えて種付け頭数bPに輝いたのがこの馬。血統の良さの割には種付け料が安いのがその秘密。ここはステイヤータイプの馬が多いが、この馬もそう。
★ヤシマソブリン
 種牡馬続行の危機が一部で囁かれていたが、実物は元気だった。
★ホリスキー
 何故か1頭離れて繋養されていた。でも寂しそうと言うより、のんびりマイペースで草をはんでいた。もう結構な年齢だが、頑張って欲しい。
◎レックススタッド
 アロースタッドと対照的に、非常に管理の厳しい牧場。とは言え、見せて貰えるのだからありがたく拝見させて貰った。
★ローゼンカバリー
 1頭だけ離れて、それも二重柵で繋養されていた。トレードマークのタイガースメンコがないと特徴がない。G2を4勝もしている名馬、血統的にも成功しそうな予感。
★メイセイオペラ
 地方馬として初めて中央のGIを制した名馬。栗毛の馬体が印象的だった。帰り際には厩務員がこの馬を洗う光景も見られ、ツアー客が一斉にシャッターを切っていた。
★ハイライズ
 平成11年JC、スペシャルウィークとこの馬の馬連を買ってた私はゴール前やった!と思ったが、香港の馬がしぶとく逃げ粘り16万の大金が吹っ飛んでいった。あの馬が日本に来ていたとは。
★ヤマニンゼファー
 なかなか堅実な種牡馬成績を残しているこの馬だが、代表産駒はサンフォードシチー。だが、個人的にはたんぱ賞4着のシービーエンドレスが印象に残る。黒い馬体は父譲りで、いかにもパワーの有りそうな馬だ。ダート馬が出るのも納得。ゼファーあんちゃん共々頑張って欲しい(笑)。
★ヒシアリダー
 名種牡馬アリダーの直仔として日本で走ったマル外。名血を残せるか。
★エアジハード
 個人的に凄く楽しみにしていたのがこの馬。安田記念でのグラスワンダーとの壮絶な叩き合いは私の中ではベスト3に入る名勝負だ。父譲りの栗毛の馬体は纏まっていていかにも短・中距離で走りそうな仔が出そうな印象。あまり近くには来てくれなかったが、遠くから愛想を振りまく姿に感動した。
★ダイナガリバー
 ダービーと有馬記念を制した人気馬。しかしその人気の秘訣は顔の右半分が真っ白、と言うユニークな風貌にあった。ところが実物はちっともその右半分を我々に見せてはくれなかった。マンガでガリバーが娘のファイトガリバーに顔の右半分を必死になって隠す話があったが、マジで隠しているように見えた。
★エイシンワシントン
 僅か数pでスプリンターSのタイトルを逃した悲劇の馬。軽快な短距離馬を輩出して欲しい。
★マチカネアレグロ
 マル外活躍の先駆け。黒い馬体が印象的だった。
★マチカネフクキタル
 ご存じ菊花賞馬。金鯱賞でお馴染みの馬なので、一目見て直ぐフクキタルだと分かった。大人しい馬で、素直に反応してくれる。管理がきついので草をあげたりとかは出来なかったが、 近くまで来てくれたのでじっくりと見られた。
★エイシンサンディ
 不出走ながら種牡馬となり、毎年100頭以上の種付けをしている羨ましい奴(笑)。

 昼食は桜並木エントランス広場にて弁当。静内のとんかつ「赤ひげ」のトンカツ弁当。因みに昨日の「赤ひげ」とは別の店。開けてビックリ、え?北海道でみそかつ?食べてみたが違ったようで、焼き肉のたれのようなものだった。でも本当に美味しかった、腹が減っていたせいもあるだろうが。この広場には案内所があり、フリーで牧場巡りをする人達の拠点となっている。トイレが凄く綺麗、「さわやかトイレ」と言う笑える名前が付いていた。

◎白井牧場第一分場
 予定では日曜日に回る予定だった牧場。広々とした牧場の中にある牧場。某雑誌には「おやじ好みのラインナップ」とある。
★ナリタタイシン
 広々とした放牧地で草をはんでいた。見学者が結構いるし、四方を他の競走馬や繁殖牝馬や当歳馬達に囲まれて結構落ち着かない場所だったが、それでも悠然としていた。
★ミスタートウジ
 「おやじ好み」と言われるのはこの馬がいるからだろう。15歳の昨年まで現役で走っていたのだが、まだまだ元気そう。見事種牡馬入りし、今年も3頭に付けたそうだ。
★グルメフロンティア
 芝・ダート兼用馬で、平成10年のフェブラリーSを制した渋い馬。ところがそんなイメージとは裏腹に実物は元気いっぱい。放牧地を所狭しと走り回っていた。
★オースミシャダイ
 数少ないリアルシャダイの後継種牡馬。見事にGI馬ナリタホマレを輩出した。馬房の中で大人しくしていた。
★カリスタグローリ
 ダビスタ99でお馴染みの「種付け無料種牡馬」。とは言え昨年はGIにも産駒を送り出している。黒い馬体が印象的だった。

◎CBスタッド
 ブライアンズタイム系の種牡馬が多く繋養されている。そしてその代表格はナリタブライアン。まずは牧場長の案内で牧場の上にあるナリブーの墓参りから始まった。この牧場長が親切でとてもいい人だった。
★サニーブライアン
 最初の馬房にいたのがこの馬。今年産駒がデビューしたかつての2冠馬。なかなか顔を出してくれなかったが、建物を何周かしていたら出てきてくれた。
★ビワタケヒデ
 ナリタブライアンの全弟。現役時代はラジオたんぱ賞を勝っただけだが、ナリブー急死の直後に屈腱炎となり引退即種牡馬入りした。呼んだら直ぐ奥から出てきてくれた。
★シルクグレイッシュ
 福島記念馬。ずっとずっと顔を出していた。
★マーベラスサンデー
 私が初めて自分の意志で馬券を買ったレース・宝塚記念の勝ち馬。向こうを向いたままでなかなか顔を出してくれなかったが、牧場長さんが呼びかけるとトコトコと来て顔を出してくれた。因みにこの日、産駒が新馬戦で2着に入ったそうだ。
★スギノハヤカゼ
 私が初めて自分の意志で競馬場へ行った重賞・CBC賞の勝ち馬。暫く見ないなと思っていたらこんなところで種牡馬になっていたのか、と思いきや、なんと未だ現役で休養に来ているだけらしい。おいおい、もう8歳馬だぜ、引退させてやれよと思った。それとこの馬にとって最大目標となるべきスプリンターズSは再来週。この時期にここにいると言うことは出走しないんだな。目標は4年ぶり2度目のCBC賞制覇か?
★ワイルドブラスター
 マーチS連覇など重賞を3勝した馬。結構ダート向きのパワーの有りそうな身体をしていた。
★ブライアンズタイム
 SSと並ぶ、日本を代表する大種牡馬。一般見学OKのこの馬房の前は一目見ようと黒山の人だかり。ところが馬はお休み中で横を向いて立ったまま寝ていた。何度も馬房の周りをウロウロしたが見えやしない。そこへまた牧場長が登場し、ひと声かけるとスタスタと窓の方に来て顔を出してくれた。牧場長さんホントにありがとう。
★サンシャインフォーエバー
 CBスタッドは元々この馬が欲しかったのだが、期待の大きいこの馬は出せず、代わりにもらったのがブライアンズタイムだった、と言う逸話を持つ馬。めでたくこの馬も輸入に成功し、かつての僚友と隣り合わせになっている。
★アジュディケーティング
 タヤスケーポイントなどを輩出している。ずつと顔を出していてくれた。
★エムアイブラン
 BT産駒では珍しいダートの名馬。特徴のある芦毛の馬体は今もそのままで、あまり白くはなっていなかった。人なつっこい馬だった。
★マーベラスクラウン
 去勢されており種牡馬ではないが、他の種牡馬達と同じように繋養されていた。ジャパンC優勝の成せる業だろう(?)。のんびりと余生を送っているようだ。
★シルクジャスティス
 私が初めて有馬記念で馬券を買った97年の勝ち馬(ここ、こんなのが多いな・笑)。金鯱賞で実物も見た思い出深い馬なので、馬名札を見る前にジャスティスだと分かった。私の呼びかけにも反応してくれて、本当に人なつっこくて可愛い馬。今回、印象に残った1頭だ。
★故ナリタブライアン
 偉大なる3冠馬がこの世を去って早3年。牧場の敷地内にショップと記念館があった。但し、墓自体は牧場の上の山の中腹にあり、ここには母のパシフィカスや、イブンベイ等この牧場で一生を終えた種牡馬達の墓があった。狐やカモシカが供え物などを荒らしに来るので困っているとのこと。さて、記念館だが、入場500円。中にはトロフィーや写真、パネル、等身大の像などもあったが、出口にナリブーへのメッセージを書く石が置いてあり、皆が思い思いの言葉を綴っていた。が、まともに書けるマジックが1本もなく、全部芯が潰れたりすり切れたりしていた。あの辺の管理はしっかりやって欲しい。また、この石は敷地内の石置き場に並べてあったが、中には暴走族紛いの下らない言葉が書いてある石もあった。ショップはナリブーを始めとする馬達のグッズが沢山あった。あと、ソフトクリームが美味しいらしい。

 この日の宿泊は浦河ウエリントンホテル。昨日と違って和室だ。しかし、風呂はユニットバス。ミスマッチだぞ、これ。地元のローカル番組を見たが、コンサドーレの番組は非常に活気があった。地元ファンに愛されているチームなのだろう。因みにこの日、浦河の街は祭りだったらしく、御輿やカラオケ大会で街全体が賑やかだった。また、国道沿いの商店街は建物のデザインが統一され、電柱も埋められて、非常に垢抜けたイメージの街になっていた。さて、この日は添乗員、運転手さんらと共に近くの居酒屋へ。運転手の話が面白くて色々聞き入ったが、またしても途中で潰れて眠ってしまった。夜行バスでの失敗がここまで尾を引くとは。目が覚めたら日付が変わっていた。5時間以上同じ店で飲んでいたことになる。

9月16日(日)
 飲み屋で早いうちから眠ってたせいか、朝は5時に目が覚めてしまい、6時頃には街の散策に出掛けた。しかし生憎の雨天。2日間何とか天気は持ってきたが、遂に今日は雨か?だが朝食を済ませて8時40分の出発の頃には雨は上がっていた。いよいよ最終日の出発だ。さて、バスの中でフィルムをチェックしたら、何とあと15枚ぐらいしか撮れない。この日は節約せざるを得ないようだ。

◎イートスタッド
 ここは何と言ってもタイキシャトルが売り。入口で見取り図を貰っての見学となった。
★アブマポーロ
 地方の雄として東海ウィンターSを制した強豪。迫力のある馬体は健在だった。
★トワイニング
 日本に来たばかりのフォーティナイナー産駒。
★オースミジェット
 ダート重賞を5勝した砂の雄。実物はなにかトコトコと機敏でない動きだったが、パワー型の種牡馬の特徴だろう。
★タイキフォーチュン
 初代NHKマイルカップ馬。なかなか元気に動き回っていた。
★ハウスバスター
 ミッドナイトベットの父が輸入され繋養されていた。しかし、アメリカへの逆輸出が決まったそうだ。
★スズパレード
 昔の宝塚記念馬。ツアー客も皆よく知らなかったようだ。私も資料を見て知った。
★ダンシングサーパス
 現役時代に重賞2着4回。今は亡き名馬、ダンシングプレーヴの日本での最初の後継種牡馬。
★ヤシマジャパン
 最近まで現役だった。フォーティナイナー産駒。
★エブロス
 ビーマイナカヤマの父。ダート馬が多い。
★サンデーウェル
 セントライト記念を勝ったSS初年度産駒。今年産駒がデビューする。
★オジジアン
 エイシンワシントンやバトルラインの活躍で日本に輸入。ジョーディシラオキなどを輩出している。
★ジョリーズヘイロー
 スーパーナカヤマの父。日本ではSSに次ぐヘイローの後継。
★タイキシャトル
 この牧場の看板馬。ツアー客の熱い視線を受けていた。実物は栗毛と言うより、鬣が金髪で栃栗毛と言った方がよさそうだが。
★シアトルダンサー
 息子のタイキフォーチュンからは何故か一番離れた場所にいた。この牧場は活躍したマル外の父が輸入されたケースが多い。
★スズマッハ
 スズパレードと同期のダービー2着馬。因みに1着はあのシンボリルドルフ。これも資料で知った(笑)。
★ブラックタイアフェア
 ワシントンカラーの活躍で輸入された種牡馬。

◎日高スタリオンステーション
 ちょっとしたショップがあり、シールやスタリオンブックが買える。牧場の人も親切だが、牧場の奥の方で浜崎あゆみの曲がガンガン流れていたのは何なのだろうか?
★ビッグサンデー
 重賞3勝、マイルCSでも2着に入った名マイラー。父SS譲りの青鹿毛の馬体は現役時代そのままだった。軽快に放牧地を走り回っていた。
★リンドシェーバー
 サイコーキララの登場で注目されている朝日杯3歳S優勝馬。呼びかけに素直に応えていた。
★スキャン
 ダートの強豪であるマチカネワラウカドやタマモストロングを輩出。
★トロットサンダー
 マイル戦負け無し、マイルCSと安田記念を制した名馬。あまり近くには来てくれなかったが、元気そうだった。産駒は昨年デビューしているが、地方へ多く行ってるようだ。
★タイキシャーロック
 南部杯を制したダートの強豪。実物もいかにも強そうな馬だった。
★ダミスター
 ご存じ高松宮記念馬トロットスターの父。胴が長くて短距離馬の父らしくなかった。
★デュラブ
 平成10年のフェブラリーSを制したシンコウウィンディの父。
★ヤエノムテキ
 皐月賞と秋天を制したオグリ世代の名馬。実に美しい栗毛で、あの鮮やかな流星も健在だった。性格も素直でこちらのアクションにはお茶目に反応してくれた。しかし最近は種付けが全く集まらないらしい。何とか頑張って欲しいものだ。
★ネーハイシーザー
 平成6年の秋天を制した。産駒のヒマラヤンブルーはデビュー以来応援していたが、骨折から早1年近く経とうとしている。実物は食欲旺盛な馬だった。
★プルラリズム
 かつてはヤマノカサブランカ等活躍馬がいたが、最近はあまり産駒の活躍を聞かない。
★マルターズライオン
 トゥザヴィクトリーの母の弟と言うことで種牡馬入り。この馬のそばで浜崎あゆみの曲がガンガン流れていたが、この馬はうるさいと思わないのだろうか。それともこの馬はあゆのファンなのか?(んなわけねーよな)
★スーパークリーク
 かつての平成3強の一角。産駒が大不振で最近は当て馬になっている等、ろくな噂を聞かなかったが実物は元気だった。牧場の中でも1番人気で、一般の見学客が熱心に構っていた。因みにこの馬を撮影してカメラのフィルムが底をついた。

 この後三石の道の駅で休憩。ここでフィルムと昆布を買った。そして昼食は「新冠温泉レ・コードの湯」。高台にあるこの場所からは太平洋を一望できる。ここで出てきたのはイクラ丼。うーん、たっぷりのイクラで大満足だった。残念ながら温泉には入れなかったが、露天風呂が開放感一杯で良いらしい。

◎へいはた牧場
 白井牧場と入れ替わりで今日になった牧場。いるのは主に繁殖牝馬と当歳馬だが、レガシーワールドやポニーと遊べる。
★レガシーワールド
 騙馬としては史上初のGI制覇をジャパンCと言う最高の舞台で成し遂げた名馬。この牧場のマスコット的存在で、ツアー客と写真を撮ったり、餌をあげたり、何でも有りの馬。レガシーの方も客の扱いは手慣れたものと言う感じで、機敏に反応していた。
★ポニーのハニーちゃん
 この牧場で飼われているポニー。レガシーの直ぐ隣の放牧場にいる。こちらもマスコットとしてツアー客の応対は手慣れたものだった。レガシーとは仲良しの牝馬だが、レガシーは騙馬なので特に問題はないそうだ。尚、直ぐそばにはデビュー前の2歳馬が2頭ほどいたが、こちらは構わないでくれと言われた。にも関わらず草をやったりしてる客がいたが・・・・・

◎稲取牧場
 ここの目的はただ一つ、サイレンススズカの墓参りだ。ここも台風の爪痕が残り、小川が土砂で埋まっていた。
★故サイレンススズカ
 私にとって絶対に忘れ得ぬ永遠の名馬。ある意味迷馬でもあるが(笑)。私が競馬にのめりこむきっかけとなったのが平成9年の神戸新聞杯。圧倒的リードを保つスズかが後方にいたマチカネフクキタルに豪快に差し切られたレースだ。これを見て衝撃を受けた私は泥沼(?)にはまり込むこととなる。秋天では前半1000bを57秒と言う滅茶苦茶なタイムで通過し「いくら何でもこれは速すぎないか」との実況に笑わせて貰った。5歳になって「二度と見られない中京での小倉大賞典」と言う理由で競馬場に足を運んだ(笑)このレースで3馬身差の圧勝。続いて「あの伝説のスズカvsフクキタルが中京で見られる」と言う理由で競馬場で観戦した金鯱賞で歴史に残る大圧勝。目の前で歴史に残る強さを見せてくれたこの馬にすっかり魅せられて勝利を疑わなかった秋天でのまさかの悪夢。テレビの前で大粒の涙をとめどなく流したのは今のところこれが最後である。そして、彼の墓を目の前にして走馬燈のようにこれらり思い出がよぎり、また泣けてきそうになったが、今回はツアーなので堪えて、じっくりとお祈りをした。

 全日程を終了して千歳空港に向かう。車内でセントライト記念とローズSの実況を携帯で聴いた。セントライトはシンコウカリド、ローズはダイヤモンドビコーが勝った。途中門別町のドライブインで休憩、ここで幾つか土産を買った。車内ではプレゼントの抽選が行われ、私にはカレンダーとピンバッジが当たった。
 そしてバスはいよいよ千歳空港へ。現地合流組のツアー客とはここでお別れ。空港の店で土産をどっさりと買い込み飛行機に乗り込んだ。そして8時、羽田に帰ってきた。他の客は東京近郊の住人だったので、やっと帰ってきたという表情を浮かべていたが、私は未だここから夜行バスで春日井まで帰らねばならない。ううっ、新幹線にしておけば良かったか。新宿まで他の客達と一緒に電車で移動、私だけが駅で降りて新南口へ向かった。
 新宿の街、日曜の夜だというのに賑やかだ。私は靖国通りの居酒屋で一杯やっていたが、通りの向こうも大変に賑わっていた。だが、そこは歌舞伎町、そう、先々週あの悲惨な大火災のあった街である。なのにこの賑わい、ニュースではアメリカのテロばかりやっているのでこの悲惨な事故を皆、忘れてしまったようだ。
 新宿をぶらついて新南口バス乗り場へ帰ると、既に大阪や金沢行きのバスを待つ客でごった返していた。そして11時半に春日井・名古屋行きの便に乗り、帰宅の途に着いた。何故か帰りのバスはSAでの乗降は禁止。一応トイレはバスの中にあるが、外に出て腹ごしらえ、などと言うことは出来なくなった。

9月17日(月)
 行きの教訓を生かし、アルコールを補給したお陰で12時過ぎには眠りに就くことが出来た。そして、目が覚めると既に春日井ICを降りて春日井高砂殿の前を走っていた。5時50分春日井駅着、自宅には丁度6時に着き、今回の旅が終わった。そして8時過ぎにはいつものように出勤した。