低炭素社会の構築について

低炭素社会とは地球温暖化の主な原因と言われている二酸化炭素等の温室効果ガスの排出量を社会生活や産業活動を低下させることなく太陽光や風力などの代替エネルギーを活用しながら削減に努力をしていくと共に、緑化推進や森林保全などによって排出されてしまった二酸化炭素を吸収する努力を進めていく取り組みです。環境に配慮した生活や産業活動への転換を促す為には、行政が率先垂範の意識を持って啓発や周知そして行動をしていく事で市民や事業者の意識が高まり、環境問題に対する共通認識を持つことによって「低炭素社会」の構築への足がかりとなっていくと思います。そこで春日井市の取り組み状況と、温室効果ガスの「排出抑制の推進」を盛り込んだ「地球温暖化対策実行計画」の策定に向けた考え方についえ伺いました。当局よりの回答によると、二酸化炭素排出を抑制するため、住宅用太陽光発電システムなどの地球温暖化対策機器の設置に助成を行うとともに市民環境フォーラムやエコセミナー、さらには春日井まつりのエコワールドなど機会をとらえて市民や事業者に対し地球温暖化やエネルギー消費の削減などの啓発を行っています。
 事業者に対する市の率先的な行動としましてはグリーン調達や低公害車の導入、クールビズ、ESCO事業の導入調査などを行っており引き続き、補助事業や啓発、市による率先的な行動を実施してまいります。また公共交通機関の整備、廃棄物の抑制、自然環境の保全、さらに省エネルギー対策など様々な施策と連携した計画の策定が重要であると考えており市民や事業者に対しまして啓発を行うとともに、施策の協力を求めてまいります。との回答でした。
 
地球環境の負荷を低減するためには、行政が市民、事業者、そしてNPO団体等との広範かつ密接な連携をとり、どこまで二酸化炭素を削減する必要があるのかという事の共通認識を持ち、それぞれの役割を分担し環境問題に取り組んでいかなければならないと思います。また、環境に配慮した生活や産業活動への転換を促す為には、行政側が率先垂範の意識を持って啓発や周知そして行動をしていく事で、市民や事業者の方々の意識が高まり低炭素社会の構築への足がかりとなっていくと思います。


 
平成20年12月本会議における一般質問より抜粋