春日井市スポーツ少年団の誕生
1.スポーツ少年団とは

 スポーツ少年団とは,財団法人日本体育協会が,その創立(1911年)を50周年記念事業とし,また東京オリンピック大会が,昭和39年に日本で開催されることを記念して「一人でも多く青少年にスポーツの歓びを」「スポーツを通して,青少年のからだと心を育てる組織を地域社会の中に」と願い,昭和37年に創設されたものである。
 スポーツ少年団を英語では,Junior Sports Club と呼んでおり,この頭文字をとってJSCと略称している。全国の都道府県・市町村にスポーツ少年団を育成する組織をがあり,五輪に若葉のマークをシンボルにしている。

2.発足までの経過

昭和49年4月,篠木小学校に着任した小原校長の提案によって,篠木小学校の子どもたちを対象に,春日井市で初めてのスポーツ少年団を発足させようという運動が起こった。
 まず最初に,PTAの役員(会長 樋口健一氏)に相談の結果,踏み切ることになり,準備委員会を設け学校職員,市教育委員会,市体育協会等関係機関の了解をとりつけた。 PTA総会の折りに趣旨を説明し,賛同を得た。早速申込書を5.6年児童の保護者に配布し,申し込みを受けた。昭和49年5月19日に育成会総会を行い,ここに,サッカー・バレーボール・ポートボール・卓球・体操・水泳の6団が発足した。会長には,児島 英二氏を選んだ。

3.スポーツ少年団ならびに育成会の結成のねらい
 そのねらいは,子どもの自由時間をスポーツによって有効に使い,子どもの健全育成をしようということである。その根拠は,当時文部省の社会審議会が,「在学青少年に対する社会教育のありかた」という答申をしと日本スポーツ少年団の趣旨である学校教育だけでは,子どもの健全育成はできない。地域社会と学校とが協力しあいながら子どもの健全育成をすることの必要性を強調していた。

 ● 発足のための説明資料よりの抜粋
スポーツ少年団の目的: 学校の授業後とか土曜日の午後,日曜日などの余暇を有効に使って,たくましい心身を鍛えることやスポーツ技術を習得することによって生涯にわたっての楽しみや健康増進の方法を体得したり,ルールを守ること,奉仕をすること,協力することなどによって社会人としての連帯感を高めます。
育 成 会 の 目 的: 団員の活動について,親が育成組織をつくり,団活動の活発化をはかります。そのために団に加入する子どもの親は,育成会に加入することが義務づけられます。

育 成 会 の 任 務: 
@ 活動のための計画を立て,運営に当たります。
A 練習や対外活動について参加します。
B 活動に必要な経費,施設等の確保をします。
C 指導者を依頼します。学校の先生・一般社会人
育 成 会 の 責 任: 事故の補償については,スポーツ安全協会,愛知県スポーツ少年団傷害見舞金制度の保険により,それ以外要求はしません。