ホームページトップへ 百寺巡礼トップへ

第十八番

吉崎御坊



巡礼日 平成十九年九月十七日
宗派 浄土真宗
所在地 福井県あわら市吉崎
 吉崎御坊とは蓮如上人が56歳のときに開かれて、越前が真宗王国となった源であるが、御坊の興盛が他宗の反発を招き、わずか四年後に炎上している。現在はその興盛を跡地に偲ぶばかりである。百寺巡礼にこの地がはいっているのは蓮如の功績故か。「嫁威しの肉付面」でしられる信心篤い嫁と姑の伝説で有名。



案内図     
右側が御坊跡地。拡大図
跡地の碑     
狭い参道をのぼったところにこの碑がある。
跡地への参道     
参道両側には本願寺西別院、東別院、最奥に願慶寺がある。
蓮如上人銅像     
昭和10年に高村光雲により6年の歳月をかけて完成された。
跡地光景     
跡地はこのような空き地の周囲に本堂跡などが点在している。
本堂跡     
お花松     
蓮如上人お手植えの松。
跡地よりの展望     
手前が北潟湖、向こうに日本海が見通せてここは景勝の地でもある。
腰掛岩     
蓮如上人が二人の弟子を連れて対岸を展望したところで文明6年の古絵図にもあるそうです。
加賀千代女「すみれ草」句碑     
千代女60歳のおり吉崎に詣でた際にみたスミレを浄土の花の壹(うてな)に見立てたもの。「うつむいた処(とこ)が壹(うてな)や菫(すみれ)草」



御朱印(東本願寺吉崎別院)



あとがき
 吉崎御坊は跡地のみで再建されていないのは、民衆の圧倒的支持を得て一向一揆を起こすまでになった本願寺門徒の力をおそれた時の権力者の意向がはたらいたのと、本願寺の東西分立があったのだろう。現在は御坊跡周辺に、本願寺東、西別院、願慶寺、吉崎寺がある。


ホームページトップへ 百寺巡礼トップへ