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第十九番

明通寺



巡礼日 平成二十年十月二十五日
山号・寺名 棡山(ゆずりさん)明通寺
宗派 真言宗御室派
所在地 福井県小浜市門前5-22
 大同元年(808)坂上田村麻公の霊夢によりこの地の老居士が棡の木を切って本尊薬師如来と隆三世明王、深沙大将の三体を彫って安置したという。本堂と三重塔は鎌倉時代の再建ながら、国宝に指定されている。本堂安置の本尊薬師如来は以前は三十三年に一度の御開帳だったが、現在は常時拝観できる。



山門(仁王門)    
江戸時代(貞享四年、1687)再建。
鐘楼    
本堂     
正嘉二年(1258)再建。内陣には本尊薬師如来坐像、隆三世明王立像、深沙大将立像が安置されている。いずれも一木造で国の重要文化財。立像は高さ2.5mあり大変迫力がある。三重塔とともに国宝。
本堂前より山門方向を臨む。     
本堂下の境内    
三重塔    
文永7年(1270)年再建。福井県には国宝建造物が2つあるが、その2つがこの明通寺の本堂と三重塔。
三重塔より眺めた本堂    
すらりとした桧皮葺の屋根が美しい。
本堂前の池     
棡木(ゆずりぎ)     
創建当時、棡木によって、本尊他計三体を彫って安置したことから、山号のもとになった。現在の三体の仏像は檜材によって900年前に彫られたもの。
不動明王安置お堂前庭    
本堂からの帰り道に不動明王立像を安置してあるお堂の前に広がる。不動明王も一木造りの重要文化財。
勝手門    
先ほどの庭を出たところ。向かって右手にあるのは樹齢500年のカヤの大木。
同じく先ほどの庭の外側    
上部漆喰、下部板葺きの塀は、周囲に溶け込んで落ち着いた景観となっている。 



御朱印



あとがき
 こじんまりとしているが、国宝・重要文化財を擁する興味深い寺である。この日は拝観者が少なく、仏像もまじかで拝観したりお坊さんの話をじっくり聞くことができたのがよかった。なかでも深沙大将立像は全国でもまれなもの。じっくり見学したい人にお勧め。(明通寺・若狭小浜のデジタル文化財HP)


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