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第八十番

明王院



巡礼日 平成二十一年十一月二十七日
山号・寺名 中道山明王院
宗派 真言宗大覚寺派
所在地 広島県福山市草戸町1473
 大同二年(807)空海が建てたとされる常福寺が起源。すぐ前を広大な芦田川が流れ中世期には現在の中洲付近に草戸千軒町があり門前町として栄えたという。本堂と五重塔は鎌倉時代の作でともに国宝となっている。
中国三十三観音第8番札所。



参道入り口    
すぐ前を芦田川の堤防道路が走り向かって右手にはとても目立つ草戸稲荷神社がある。
十王堂    
入り口を入ってすぐ左手にある。閻魔様のお堂。
山門     
県指定重要文化財。     
本堂     
鎌倉時代(1321年)、浄土寺と同じ和様に天竺様式が取り入れられている、。国宝。
五重塔     
南北朝時代(1348年)。当時繁栄していた草戸千軒の人たちを主にした浄財で建てられたという。室生寺の塔をそのまま大きくしたように優美。国宝。
弘法大師供養塔     
千回忌とあるので1835年に建てられたものらしい。明王院裏手の愛宕神社へ行く途中にある。
弁財天     
境内左手の静かな池にしずかに立っている。
紅葉と五重塔     



御朱印とお札
 



あとがき
 本堂は尾道の浄土寺とほぼ同年代で様式も良く似ている。きっと同じ宮大工によって建てられたに違いない。百寺巡礼で広島県の寺は浄土寺と今回の明王院の二つ。開基は聖徳太子と弘法大師と違っているが、中興されたのがともに鎌倉時代であり、大変似通った雰囲気をもっている。海上交通の要所だったことも共通点。


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