※これはDisc2のイベントでスノーボードに乗った時の話です。
アイシクルロッジでスノーボードを手に入れたクラウド一行。初めての経験に皆緊張し、スノーボードに乗って大氷河へと向かう。途中、様々な障害物があり、それにぶつかったり、うまくよけながらも先へ進んでいくクラウド達。最後に大ジャンプをし、大氷河の真っ只中へと着地するが…
ヴィンセント「皆、大丈夫か？」
ティファ「ええ、なんとか」
バレット「当たり前だ！」
レッド13「耳の中に雪が…」
ケット・シー「ちと、ずれたかな」
ユフィ「だーっ！たまんないよ！」
シド「やってらんねえぜ まったくよー」
・・・・・・・・・・
ユフィ「あれ、クラウドは？」
ケット・シー「どこ行ったんやろ？」
ティファ「まさか1人だけはぐれたんじゃ…探しましょう！」
ヴィンセント「いや、その必要はない」
ティファ「え？」
ヴィンセント「あそこにいる…突き刺さっていると言うべきか…」
ティファ達がヴィンセントの指さした方向を見ると…
・・・・・・・・・・
シド「ありゃ、見事に突き刺さってるな」
バレット「ていうかよお。前々から不思議に思ってたんだが、アイツの髪ってどうなってやがるんだ？」
ティファ「え、えっと、私の知る限りでは、最初からあんな風だったわ」
レッド13「とにかく、早く助けてあげようよ」
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バレット「…見れば見るほど気になるよな」
シド「っていうか、まだ気絶したままだしよお」
ユフィ「よーし、今のうちにクラウドの髪、とことん、いじっちゃえ！」
ティファ「…私が知る限りではクラウドの髪っていつもしっかり固まってるの。ほぐれたところ、見たことないのよねえ」
気絶したままのクラウドに対し、よからぬ企みを抱く一行であった。クラウドにスリプルをかけて眠らせると、一行は作業に取り掛かった。
ティファ「それじゃあまず、私の細い櫛の固い部分で梳かして…」
ポキッ
ティファ「あーーっ！折れちゃった！」
ケット・シー「櫛より固い髪なんて、一体どないなっとるんやろ？」
ユフィ「じゃ、次はアタシの手裏剣の刃を当ててみるよ」
つーーー サラッ サラッ
ユフィ「あ、クラウドの髪、少し抜けちゃった。ま、いっか」
バレット「だけど肝心のツンツン頭はびくともしねえぜ」
ユフィ「水で濡らしてみよう！」
ケット・シー「起きてしもうたらどないすんねん！」
ユフィ「起きないように、このデッカイツンツン頭の部分だけに水をかけるのサ！」
ザーーーッ
ティファ「う〜〜〜ん、ちっともほぐれないわねえ。本当にどうなってるのかしら？」
ヴィンセント「どんな整髪料を使ってもここまでにはならないぞ。これが天然だとすると…興味深い」
レッド13「ティファ、クラウドのお父さんやお母さんはどうだったの？」
ティファ「おばさんの髪もまとまりのいい、固めの髪だったけれど…そうね、そういえばクラウドのお父さんもツンツン頭だったって聞いたことがあるわ」
ヴィンセント「遺伝か…」
その後一行はありとあらゆる手段を使ってクラウドの頭をほぐそうとするが、なかなかうまくいかない。
ティファ「も〜う！どうなってるのよ、本当に〜っ!!こんな固いチョコボ頭見たことないわ！」
ユフィ「こうなったら意地でもメチャクチャにしてやる〜〜っ!!」
ティファ「あ、ちょっと待ってよユフィ、そんなことしたら――」
ユフィ「手裏剣の刃で線切りだーーーっ！」
ティファ「私が力を入れてほぐした方がいいわ！かして！」
シド「おいおい、おまえら…」
ティファとユフィが必死になってクラウドの頭をなんとかしようとしていると…
グシャッ
盛大な音を立ててクラウドのツンツン頭の1番大きい部分が見事にほぐれた。
と、同時にクラウドは目を覚ました。
クラウド「…何だ？右目が髪の毛が邪魔になって見えないぞ。…髪？俺の髪は一体どうしたんだ!?いつもしっかり立っているはずなのに!!」
ティファ「ご、ごめんなさい、クラウド。つい…」
ユフィ「アンタの髪、いじって壊しちゃった」
クラウド「な…なんだと!!!!!これは普通の方法ではしっかりとセットできないんだぞ！どうしてくれるんだ！」
バレット「ていうか、どうやってセットしたらいつもあんな風になるんだ？」
クラウド「そんなことはいい！それよりもどうしてくれる！こんな大氷原の真っ只中では髪のセットどころじゃない！しかも、ものすごく邪魔だ！どうすれば…」
ティファ「落ち着いて、クラウド。今『れいき』のマテリアでブリザガをかけるから、それで髪の毛を凍らせてまとめましょう？ここならとても寒いからなんとか溶けずに済むわよ」
しぶしぶティファの言うことを聞き、ツンツン頭をブリザガで固めたクラウドは、仏頂面のまま、仲間達と共に旅を続けるのであった。
(完)
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