クラウド
まだ、わたしのこと、ひきずってる?
いいんだよ、もう。
だって、あの時、クラウドは来てくれた。
悪く思ったことなんてないよ。来てくれた。それだけで十分。
私はセトラとしての役目を果たした。そして、クラウド達のおかげで、無事ホーリーを発動させることができた。
星痕症候群も、カダージュ達も、ディープグラウンドソルジャーも、もういないよ。
あとはあなただけの問題。
ねえ?気づいてる?ティファの気持ち。マリンの気持ち。デンゼルの気持ち。他の仲間達も
みんなクラウドが好きなんだよ。
ね、わたし、クラウドには幸せになって欲しいなあ。
ティファはどうなの?それともユフィ?それとも、まだ出会ってない運命の女の人がいるのかなあ?
クラウドが愛する女の人を見つけて結婚したら、星に還ったわたしは、ライフストリームの中からクラウドを祝福するよ。
わたしのことは、頭の中の片隅に置いておいてくれればいいの。
確かに、ホントはね。クラウドが本当の自分を取り戻すまで、側にいたかった。
そして、その後もずっと、クラウドと一緒にいたかった。
けれど、それは叶わぬ夢となってしまったから。
後悔はしてないよ。わたしはセトラとしての役目を果たしたのだから。
いいの。クラウドが理想の女の人を見つけて幸せになって、それを陰から、ライフストリームの中から見守ってる。
それだけで、いいの。
だから、ね、クラウド。いつまでも過去を引きずらないで。
過去を引きずるのと、過去にあったことを胸の中にとどめておいて未来へ向かって進むのは違うことだよ。
わたしはいつまでも、あなたのこと、見守ってるから。
あなたが楽しい時も、辛い時も、苦しい時も。
ずっと、いつまでも見守ってる。
だから幸せになって、クラウド。
わたしの大好きなクラウド。
エアリス
時が経つのは早いな。
セフィロスを倒し星を救ったかと思えば2年後には星痕症候群、その1年後にはディープグラウンドソルジャー
あんたが星に還ってから、随分いろんなことがあった。
あれから毎年、あんたの命日にはここに来てる。
忘らるる都
そしてあんたが好きだった花を添える。
いつも、ここへは1人で来ている。
だって…涙が止まらないんだ…
ボディーガードとしてあんたに雇われていたのに、あんたを守ってやれなかった…
いいや、本当はボディーガードなんかどうでもいい。俺自身があんたを守ってやりたかったんだ。
だけど、あんたは死んでしまった。セフィロスの凶刃にかかって。
それを、俺はどうすることもできなかった。ただ見ていただけ。
それどころか、もし仲間と一緒にいなかったら、セフィロスに操られた俺があんたを…!
エアリス、すまない
あんたを…守ってやれなかった…
なのにあんたは星を救う時も、星痕症候群の時も、俺を助けてくれた。
恨んでいないのか?俺を?
あんたのことだ、そんな感情は持たないかもしれない。
でも、俺は……
昔、母さんが言っていた。
「あんたにはねえ……ちょっとお姉さんであんたをグイグイ引っ張っていくそんな女の子がぴったりだと思うんだけどね」
エアリス…あんたは母さんが言った通りの女性だ。
そして今でも思い出す、ゴールドソーサーでのあんたとのデート。
夜景が、綺麗だったな。
俺は、あの想い出を忘れない。いつまでも、決して忘れることはないだろう。
あの後の、古代種の神殿でのケット・シーの占いは、いつまでも俺の頭にひっかかっている。
ケット・シー「ええかんじですよ。おふたりの相性、ぴったりですわ!エアリスさんの星と クラウドさんの星!すてきな未来が約束されてます!クラウドさんボク、司会でも仲人でもスパイでもなんでもしますわ〜そんときには
きっと、よんでくださいね」
もしセフィロスさえいなければ、俺とあんたには素敵な未来が約束されていたのか…?
俺は…あんたと素敵な未来を築いていきたかった…
ティファじゃダメなんだ
ユフィでもダメなんだ
エアリス、あんたじゃないと…
ケット・シーの占いは俺にとって気になる結果ばかりだ。
最初占ってもらった時も…セフィロスはどこにいるかと占ってもらった結果は…
「求めれば必ず会えます。しかし最も大切なものを失います」
俺は…最も大切なものとはエアリスのことじゃないかって、今では思ってる。
実際には俺がセフィロス・コピーとしてメテオを発動させてしまった、あの時のことだろうが。
でも…俺にとって最も大切なものは…
失ってみて痛いほどわかった。
俺にとって最も大切なものは…
エアリス、あんただったんだ。
エアリス、俺はあんたのことを一生忘れない。
そして…
あんたを…
愛してる…
俺が愛してるのはあんただけだ
あんたは俺の『永遠の女性だ』
俺はこれからもあんただけを愛して、あんたのことだけを想って生きていく。他の女なんて興味ない。
エアリス
俺は…あんたを…愛してる…永遠にこの想いが変わることはない。
永遠に……
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