ロマサガ3 レアアイテムの強引な入手法
ハリードはイライラしていた。武器防具開発が滞っているのである。開発には材料が必要な時がある。既に持っているものや、簡単に手に入るものならいいが、中にはダンジョンの奥深くまで行かなければ手に入らないものもある。宝箱から入手できるものはまだいい。問題は敵からしか入手できないアイテムだ。ひたすら敵と戦ってアイテムを落とすのを待つしかない。
・タイニィフェザー
・強化装甲
・ヒドラ革
この三つは敵を倒して入手するしかない。しかし、なかなか落とさない。保留になり、開発できる防具一覧からいつまで経っても消えない。新しい防具を開発することができない。ノーラの工房の職人を増やし、防具開発の人数を増やしたのだが、それでも開発に必要な材料が手に入らないので詰まってしまった。防具開発を進める為、材料を落とすモンスターとひたすら戦っているのだが、ちっとも落としてくれない。イライラしていたハリードはとうとうキレた。
「ええいっ! こうなったらモンスターから直接手に入れてやるっ!」
タイニィフェザーはグリフォンが落とす。普通に戦って落とさないのであれば――ハリードは強硬手段に出た。
鳥系シンボルが多く飛び交っているルーブ山地。そこで戦えば高確率でグリフォンが出てくる。そこでハリードはグリフォンを見るなり襲いかかった。
「普通に戦って落とさないなら羽を直接むしり取ってやる!」
ハリードはグリフォンに飛びかかった。開発の材料に必要なのはタイニィフェザー。とびっきり小さい羽だ。ハリードは暴れるグリフォンと格闘し始めた。
ギャー! ギャー!
「この野郎! 大人しくしやがれ!」
バッサバッサと羽ばたいて暴れるグリフォンと大乱闘するハリード。
ボカスカ ドカバキッ! ドゴッ!
そしてとうとうハリードはグリフォンの小さい羽を思いっきり引き抜いた。
ブチイッ!
ギャー! ギャー!
羽を抜かれ、更に暴れるグリフォン。大乱闘の末、ハリードはグリフォンを倒した。頭にこぶができ、服はズタボロ、あちこち傷だらけである。
「フッ…タイニィフェザーゲットだぜ!」
こうしてハリードはすっかり滞っていた防具開発を進めることに成功した。
「ったく、こんな方法で手に入るならもっと早くから気づけばよかった」
敵からしか手に入らない開発の材料タイニィフェザーを手に入れたハリード。
「よし! この調子で強化装甲とヒドラ革も手に入れるぞ!」
その後、強化装甲を虫系モンスターのアレフの殻を強引にかち割ることにより入手。
最後のヒドラ革は蛇系モンスターのドラゴンパンジーが落とす。このヒドラ革から開発できるヒドラレザーは非常に優秀な防具である。ハリードは仲間を集め、人数分そろえようと思った。ドラゴンパンジーは少々強敵だが、また強引に革を剣で剥いでしまえばいい。蛇系シンボルがたくさん出現するのは洞窟寺院跡のアスラ道場付近。ついでにアスラ道場で修業もできる。ハリードは仲間達と共に洞窟寺院跡へ向かった。
レアアイテムの強引な入手法。それは敵のモンスターに襲いかかって直接材料になるアイテムを奪い取ること。
「フフ、この方法を使えばヒドラ革も簡単に手に入る。待ってろ、ドラゴンパンジー!」
レアアイテムの強引な入手法を見出したハリードは、嬉々としてモンスター狩りに向かうのであった。
(終)
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