※これはエスカデ編以外全てクリアした状態での話です。エスカデ編のみ「彷徨の回廊」前





ここはマイホーム。YOUはここしばらく外出してばかりだった。家に戻るのは久しぶりである。マイホームも初めはYOUとサボテン君と草人だけだったのがいつの間にか住人が増えて賑やかになってきた。バドとコロナ。果樹園にはトレント、ペット牧場にはペット達、作成小屋にはゴーレム。他にも途中からヴァレリと子供達も住みついている。

バド「YOU〜果樹園でトレントが呼んでるよ〜」

バドに言われて果樹園に行く。

トレント「YOU、今回は随分長く家を空けていたね。おかげで果実がいっぱいになってしまった。これ以上は実らせることはできないよ」

見ると非常にたくさんの果実でいっぱいである。これだけの量を1人で収穫するのは大変である。

YOU「よし、バド、コロナ、みんなで手分けして取るぞ」
バド「わ〜い!いちご狩り?ぶどう狩り?」
コロナ「全ての果実を取るのよ」
バド「じゃあ果実狩り?」
YOU「何でもいいからやるぞ!」
コロナ「ねえ、せっかくだからみんなも呼ぼうよ」

コロナの提案でYOUの仲間達もマイホームに呼ぶことにした。瑠璃、真珠姫、エスカデ、ダナエ、ラルク、シエラ、ニキータ、エレ、エメロード。みんなでそろって果樹園の果実を取って食べることにしたのである。そのうちヴァレリと子供達もまざり、サボテン君や草人もやってきた。

YOU「それにしてもたくさん取ったなあ。それにみんな勢ぞろいするのも初めてじゃないか?」
バド「みんなで楽しく食べようよ!」

瑠璃「真珠姫は何が食べたい?」
真珠姫「えーっと、私、ビーダマンベリーがいいな」
ラルク「俺は肉の方がいいんだがな」
シエラ「何を言っている。野菜も食べなければダメだ。ほら、アルマジロキャベツ!」
ニキータ「YOU、手伝ったんだからいくつかオイラにわけるにゃ。ドミナの町で売るにゃ」
エレ「ハートミントっていい香り!ねえ、これでハーブティーを作りましょうよ!」
エメロード「いいわね、それ。グッドアイデアよ」

皆で和気藹々とする中、エスカデとダナエはお互い視線をそらしたままだった。

ダナエ「エスカデ、今日だけは皆と一緒に楽しみましょう。もうこれから先はそんな時は来ないでしょうから」
エスカデ「…そうだな…」

こうして2人もみんなの輪の中に入っていった。



サボテン君はクラウンガーリックを頭に乗せた。

サボテン君「ぼく、おうさま。えっへん」
真珠姫「可愛い〜」

草人「この果実はみんなのラヴでいっぱいだね」

瑠璃「なあ、あいつらって普段何食べてるんだ?」
ラルク「サボテンと草人か?水だろ。それと光合成してるんじゃないのか?」
瑠璃「そんなこと今まで考えたことなかったな…」

ヴァレリは子供達の面倒を見ている。まだ生まれて間もないヴァレリの子供達は果実に興味津々である。

ヴァレリ「こら!みんな勝手に食べないの!ちゃんと洗ってから!」
子供「これな〜に〜?」
ヴァレリ「これはフィッシュフルーツ!」
子供「これは〜?」
ヴァレリ「これはイルカキューリ!」
子供「じゃあこれは〜?」
ヴァレリ「これはシャチナス!」

YOUは収穫した果実をペット達にやり始めた。大量の果実の整理はゴーレムにやらせている。
真珠姫、エレ、エメロード、シエラ、ダナエは作ったハーブティーでお茶をし始めた。
そして男達は…

カキーン!カーン!

エスカデ「瑠璃とかいったな。おまえの太刀筋もなかなかのものだ」
瑠璃「当たり前だ。珠魅の騎士を舐めるな!」
ラルク「おい!今度は俺が相手だ!どっちでもいいからかかってこい!」
ニキータ「面白いにゃ。みんな誰が勝つか賭けるにゃ!」
瑠璃「YOU!ペットの餌やりが終わったらさっさと戻って来い!今度はおまえが相手だ!」

マイホームの敷地は広い。その中で皆思い思いのことをやり楽しんでいた。



空からは穏やかな日光が降り注ぐ。のどかな1日であった。この日だけは皆仲良く果実を収穫して食べて楽しんだ。深い絆で結ばれている者達も、決裂寸前の者達も。



ある晴れた日のことである。





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