
大高ブリリアントブラス
◇ イギリス風(ブリティッシュスタイル)のブラスバンド
金管バンドというと日本では,小学校バンドが多く,吹奏楽より低く見られがちなところがあります。ところが,金管バンドの本場イギリスでは,上級バンドになると木管楽器や弦楽器のように,細かい音符をさらさらと吹きまくる超絶技能を発揮するバンドがたくさんあります。また,「ブラスバンド」と言えば日本では吹奏楽のことを示しましが,ヨーロッパやアメリカでは金管バンドのことを示します。「吹奏楽」のことは,「ウィンドアンサンブル」などと呼ばれています。
イギリス風(ブリティッシュスタイル)の金管バンドで使用する楽器は,独特でサクソルン系の金管楽器+トロンボーン+打楽器で構成されています。サクソルン系の金管楽器とは,ビューグル属とも呼ばれ,高音域の楽器から,ソプラノコルネット(E♭),コルネット(B♭),フリューゲルホルン,アルト(テナー)ホルン,バリトンホルン,ユーフォニウム,E♭とB♭のチューバのことです。この「サクソルン」と呼ばれる金管楽器は,1840年代にベルギーのアドルフ・サックスという人によって作られました。何だか聞き覚えがありそうですよね。そうです。この人は,サキソフォーンを発明した人なんです。サックスさんが発明したホルンだから「サクソルン」なんです。
よく言われることですが,同種同族の楽器のアンサンブルは特に美しいと言われています。例えば,弦楽合奏,リコーダー合奏,サキソフォーンアンサンブルなどです。ですから金管バンドは,もともと響きの美しい合奏形態なのです。そこで疑問なのは,ここになぜトロンボーンがはいっているのかということです。はっきりした理由は,よく分かりませんが,サクソルンのアンサンブルがあまりに美しく,やや迫力に欠けるため,音形のはっきりしたトロンボーンを加えたのだと私は思います。
ちなみに大高ブリリアントブラスには,E♭チューバがありませんでしたが,2本中古ですが,手に入りました。バストロンボーンも入り,ブリテッシュブラスの楽器編成に近づきました。(18.9.15)
◇ 金管バンドの楽しさ
金管奏者や打楽器奏者は,オーケストラや吹奏楽では,本番はともかく練習中が退屈なことがよくあるようです。それは,アマチュアの場合に多いのですが,オーケストラでは弦楽器の出番が多く,金管楽器の出番が少ないので,練習中は大変暇なことがあります。また吹奏楽では,木管楽器の出番が多いため,オーケストラよりはましですが同様のことが起こります。
その点金管バンドでは,当然のこと金管楽器の出番が多いので,金管奏者にとっては大変楽しいと思います。打楽器奏者は,多少異なりますが同じようなことが言えます。
また,スクールバンドと違って市民バンドでは,練習の度にパートの出席人数をそろえるのが大変です。私がかつて経験した市民バンドでは,クラリネットが0人というときもありました。これでは,バランスが悪く練習していてもつまりませんでした。
その点大高ブリリアントブラスは,毎回の練習でどのパートもそろっていることが多く,練習していてとても楽しいです。このバンドに興味のある方は,ぜひ一度メールをください。 |