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vol.30 仕事に誇りを、会社に誇りを!
2002/2/17 久しぶり(約3ヶ月ぶり)のコラムです。(笑)
気が付けば、第30号ですね。

今日は、「仕事に誇りを、会社に誇りを!」というテーマで僕なりの考えを述べたいと思います。

社会人のみなさんは、今の仕事に誇りを持って取り組んでおられますか?また、会社にも誇りを持っていますか?
経営者のみなさんは、社員が誇りを持って仕事に取り組める環境を作っておられますか?また、社員が胸を張って誇りを持てる会社だといえる環境にありますか?

外務省や警察署の度重なる不祥事、雪印乳業や雪印食品の問題などなど・・・・・・モラルの低下や報連相の不足等、理由は色々あると思いますが、僕はテーマでもある「仕事や会社に対する誇り」の欠如が原因の根底にあるのではないかと考えています。

最近の学生の就職意欲の低下にも繋がっているような気がします。

当然、社会に身を置く人達は、少しでも仕事や会社に対して誇りが持てるように努力を払わなければならないと思います。

もう少し大きなことを言えば、日本政府は国民が少しでも日本という国や民族に対して誇りが持てるように努力を払わなければならないと思います。

僕も微力ながら力になりたいと思っております。
vol.29 輝いていますか?
2001/11/24 今回は質問からです。ゴメンナサイね!

「みなさんは、今、輝いていますか?」

最近、僕は輝いている人によく出会います。
例えば歌手の人やそれを目指している人、会社の社長さん、志を高く持ち頑張っている人など・・・
共通しているのが、目標や夢、強い信念やポリシーを持っているということでしょうか。

自分はどうかなぁ?、と考えてみる。。。(沈黙約3分)

全然ダメですね。頑張らなくては。
イチローやストイコビッチ、星野仙一、小泉首相、まだまだいっぱい輝いている人がいますよね。(ちょっとミーハー路線ですが)
スケールが違いすぎますが、山下も「輝いていたい」です。
山下なりのオーラが出るようになりたいです。

「みなさんは、今、輝いていますか?」
vol.28 ちょっとした挨拶
2001/11/21 いつも山下は高速を利用して通勤しています。

今日は渋滞がひどかったので、いつもと高速のルートをかえて通勤しました。

いつものように、高速の出口でハイカを手渡そうとした時でした・・・・

窓口のおじいさんが、「おはようございます!」と、元気な声で挨拶してくれました。流れ作業のように受け渡しをして、そのまま通り過ぎる事がほとんどなので、少し驚きました。もちろん、僕も満面の笑顔で挨拶しましたよ!!

さらに、レシートを受け取る時に「お気をつけて、いってらっしゃい!」と、声を掛けてくれるではありませんか?なんか、朝から気分が晴れ晴れとして、とても嬉しかったことを覚えています。

さりげない挨拶、ちょっとした挨拶で、こんなにも気分が変わるものだとは気付きませんでした。
高速の料金徴収係のおじいさん、ありがとう。

挨拶は大切だとか基本だとか、よく言われますが、身をもって体験しました。
vol.27 教育について少し考えてみる
2001/11/13 例えば、こんな話があります。

仲の良い友達と3人で繁華街を歩いていました。

すると、歩道の真ん中で大声で泣いている、小さな子を見かけました。

みなさんならどうしますか?

無条件で「どうしたの?」と、声を掛けますか?
   ・・・・
さて、この先はどうなったでしょう?
   ・・・・
心の優しいA君とB君は、「どうしたの?」と、小さな子に声を掛けてあげました。

ところが、C君は泣いている子を無視をして、さっさと歩いていってしまいました。
A君とB君は、C君のことを「冷たい人」だと思いました。
すぐに、そのお母さんが近くから現れました。そして、A君とB君に軽く会釈して子供を連れて行ってしまいました。
A君とB君は、「あぁ、なんて良いことをしたんだ!」と心の中で思いました。

実は・・・・・・・・実は近くで、そのお母さんが小さな子の様子をきちんと観察していました。どうやら、大声で泣けばなんとかなる、お母さんが折れてくれる、と思って泣いている子供のために教育をしているところだったのです。

C君は、お母さんを見つけ「きっと教育しているのだな」と思ってやり過ごしたのでした。
C君は冷たい人でしょうか?A君やB君は本当に親切をしたのでしょうか?

話が変わりますが、これと同じことが多くの企業でも起こっていると思います。
つまり、部長や課長の親切すぎる指導や、丁寧すぎるマニュアルが、その下で働く者の自分で考える力を低下させているのです。あれもこれも、上司が1から懇切丁寧に教えてくれるので、部下に自分で考える力がなかなかつかないのです。

例えば、取引先からのクレームの相談を受けた上司が、そのクレームの処理を全てするのではなく、「まず、あなたならどうしますか?」と部下に考えさせた方が、自分で考える力がついていくと思うのです・・・。

きっと、何も教えてくれない上司の方が、部下にとっては力がつくと思います。(笑)
vol.26 企業の雰囲気と売上高について
2001/10/25 自分の就職活動時代を少し考えてみました。

山下が就職活動をしていた時代は平成7年。就職超氷河期と言われた年です。
この年は、阪神大震災やサリン事件などの暗いニュースが多い年でした。そのほかにも、東京銀行と三菱銀行が合併に合意したり、信金が破綻したりと、時代が大きく変わろうとしている年でした。

また、この頃はインターネットを利用した就職活動はまずなく、ハガキと電話での資料請求が中心でした。合同説明会や会社訪問も今以上に盛んでした。

そんななか、会社訪問していると企業によって企業風土というか、社内の雰囲気が全く違うことに気が付きました。

当然、社員の目が死んでいる企業もありました。本当に暗い会社です・・・人事の担当者は違いましたけどね・・・。もちろん反対に、とても活気がある企業もありました。

さて、ここで企業の雰囲気と業績についての興味深いデータを少し紹介したいと思います。

そのデータによると、そこで働く社員が活き活きと風通しよく働いている会社は、売上高、利益、時価総額に、そうではないと社員が思っている会社と大きな差が確認されました。また、より詳細に分析してみると、アンケート対象となった社員それぞれが、自分の所属する職場や組織に対して感じている特徴を評価してもらうと、戦略思考、理念主導、能動変革、改善活動などで大きな差がつきました。

つまり、成果をあげるのは「戦略的思考が共通言語となり、外部環境に対して能動的に対応し、理念や浪漫を大切にする社風」であり、また「権限が委譲され、十分なコミュニケーションを保っていること」がポイントになっていることが分かりました。

要は、データによると(よらなくても!)雰囲気の良い(明るい)会社は業績も(多分?)良いということです。(笑)

そして、企業風土や企業の雰囲気を知るにはインターネットではダメで、会社訪問やOB・OG訪問がとっても重要ですよ!!ということが言いたかったんです。(笑)

やっぱり、明るく、元気よく、楽しく、笑顔で働きたいもんね!
vol.25 小さいことにくよくよするな!
2001/9/13 僕のお勧めの本の中に「小さいことにくよくよするな!」というリチャード・カールソンの本がある。数年前に流行った本かな。知ってる人もいると思う。お勧めです。

その本の中から一部を紹介したいと思います。

私たちは少し頭を冷やせばなんなく解決することに、つい大騒ぎしがちだ。ちょっとした問題や細かい心配事にいちいち過剰反応してしまう。
たとえば、渋滞の道路で他の車に割り込まれたとする。気にせず放っておけばいいのに、なんて奴だと怒るのが当然だと思い、頭の中でその相手をやっつける場面を思い描く。その事が忘れられなくて、後で誰かに愚痴を言う人もいるかもしれない。
そんな運転手には、どこかで勝手に事故を起こしていただこう。または、彼に同情してみて、そんなに急がなくちゃならない事情というのはどんなに辛いものなのか想像しよう。そうすれば自分の幸せをあらためて確認できるし、他人のせいで腹を立てることもない。
こんな「小さなこと」は日常ひんぱんに起きる。
長い行列の順番待ち、身に覚えのないことで非難される、大きな仕事をまかされる・・・・・・。そんなとき、くよくよしないコツを知っていれば生き方に大きな差がつく。
「小さなことにくよくよする」ことに生命力を使い果たし、人生の楽しみに気づかない人がどんなに多いことか。
そのコツさえ身に付ければ、人にもっと優しくすると同時に、寛容になれるエネルギーが増大することに気づくだろう。

よくよく考えてみると、たしかに「小さなこと」に神経質になり過ぎているのかもしれないと思いませんか。たとえば、学生であれば偏差値や成績、社会人であればスキルの優劣など・・・、でも本当に大切なことってなんだろう・・・。現代社会では難しいのかもしれませんが、一人ひとりがこのような考えを少しでも持てれば、もう少し良い世の中になるんじゃないかなあと思うのは、僕だけか・・・。
vol.24 好きな言葉
2001/9/4 あれは高校生の時かな、ふと本屋で目に留まった本・・・。著名人や歴史上の人物の言葉を集めた本だったと思うんだけど、名前は忘れてしまいました。

その本に載っていた言葉の中で、その時から今でも心にしまってある言葉があるんだ。

 『すべて真の生とは出会いである。』

これは、マルティン・ブーバーというユダヤ人哲学者?(たしか・・・)が残した言葉なんだけど、高校の卒業文集にも書いたような気がします。

とても短い言葉だけど、意味はとてつもなく広いと思います。
出会いか・・・、大切にしたいと思う今日この頃です。
vol.23 今年の学生の総括
2001/7/25 毎年個別面談や会社説明会などで、のべ800人ほどの学生とお会いさせていただきますが、今日は今年の学生の総括と題してコラムに書き込みたいと思います。あくまでも、私個人の意見ですけど・・・

まず、今年の学生は一言で言うと「例年以上に2極化が進んだ年」だったと思います。また、就職に対して「危機感」をあまり感じる事ができませんでした。

毎年、必ず就職に対する意識レベルの高い学生がいますが、今年はその絶対数も昨年に比べて低下していたような気がしました。

ただし、女性に関しては昨年同様、真剣に取組んでいる学生が多かったような気がしました。短期大学生は、若干のんびりムードがありましたけどね。

各大学を訪問させていただき、就職部の先生方ともお話をさせていただきますが、どの大学も同じような意見でした。就職ガイダンスなどの出席率も低下しているようで、大学によっては3年生になってから、ガイダンスを始めるのではなく、入学した1年生から就職に対する意識付けやその後の人生設計についてなどを指導しはじめているようです。

このコラムを読んでくれている、これから就職活動を始める皆さん、あなたの人生です。もう一度、よく考えてください。こんな僕でよければ、相談はのりますよ。僕のホームページからメールを送ってくださいね。
vol.22 とある講演録より9
2001/7/22 ● 人間の意識がすべてを決める

なぜこんな現象が起きるのか。1番と2番の差は、従業員の学歴や製品の善し悪しではないわけです、社員の意識の差なのです。要するに人間の意識がすべてを決めているということです。

意識を変えるのは容易ではないから、できるだけ他のものに原因を求めたいわけです。「部下の働きが悪いのは頭が悪いから、経験がないから、一流大学を出ていないからで、私の管理能力とは関係がない」と、皆言っているわけです。人材を活かすとか、部下にもっとよく働いてもらうとか、あるいは自分の会社からもっと良い製品を出そうとか、もっと売り上げを伸ばそうとかいう時に、何が一番大事かと申し上げますと、社員の意識です。

● 意識を上げるには

では、社員の意識を上げるにはどうすればよいのか。それは、やはり部下に関心を持つことです。部下に関心を持たないで意識を上げることはできません。すなわちマッチをつけて回る。それは、相手の話をよく聞いてやるのか、絶えずやっていることに対して評価をしてやるのか、手法はいろいろあると思います。

けれども、社員あるいは部下の意識を上げない限り、大きな成果は出てこない。それをやるのがリーダーなのです。「私は今日から部長だ」と言って威張るだけでは人を動かすことはできません。だから廊下で部下に会ったら、まず名前を呼び、良いことでも悪いことでも何でもいいから話しかけ、部下に関心を示すことです。
vol.21 とある講演録より8
2001/7/18

●リーダーとは

人間の潜在能力をどのように引き出すかがリーダーの役目ですが、リーダーシップの定義を一言で表すなら、「言行一致」であると私は考えます。

私(講演者)は、現在60社ほどの会社の経営を見ていますが、一番頭がいたいのは何かと言いますと、リーダーの役目を果たしている社長がいない。専務や常務クラスの役員をする人間はたくさんいるのですが社長がいない。副社長と言うのは社長に近いか守衛に近いかと言いますと、実は守衛に近いのです。

会社に限らずいろんな組織において、トップの責任の重さは個々に違うと思いますが、ナンバー1とナンバー2の責任の重さは極端に違います。

●二極化現象

今、世の中に二極化現象が起こっています。これは3年ほど前から非常に進行している現象なのですが、強い所と弱い所が鮮明になってきています。昔は1番から5番目ぐらいまでは健全な経営ができ、1番と2番の差はそんなにありませんでした。今や1番と2番の差は10倍から100倍くらいあります。

二極化の中では1番しか儲からないし、1番しか健全な経営ができない、こういう現象がおそらくこれから大変な勢いで進んでいくと思います。

10倍差が開きますと、1番のうさぎが怠けて寝てくれないことには亀は勝てません。100倍開くと、1番の会社の全員が毎日ゴルフへ行ったり、夕方に全社員がカラオケで歌ったりしてもらわない限りは、2番が1番を抜く可能性はないでしょう。


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