たまには撮り鉄も
(不定期更新 撮り鉄日記)


  たまに列車撮ってます。旅行の時に乗った列車を撮ることはありますが、撮るためだけに出かけるなんてこともたまにはありまして、 そんな撮影の記録みたいなページです。
 へたの横好きでやってるので傑作なんぞはないけど、クリックすると大きなサイズで見られるのもあるで、よかったら見たってちょ。


平成27年11月3日


 秋晴れの文化の日。東海道線までプチ撮影に出た。まずは東武鉄道60000系の甲種輸送。鉄道車両の新車を車両製作工場から鉄道会社まで運ぶものだ。12両(+機関車)で長い編成。そして次は2両編成の団体列車。
 岐阜・木曽川駅間で撮影しようと決めて現地へ。長い編成であることを考え、開けた場所がいいだろう。折しも快晴。線路から離れた場所から青空と手前の田んぼを入れて…と構図を考えて現地に行くが、既に先客一団10人少々が変な位置に陣取ってやがる。

 12両でそんな場所に? 多くの田んぼは刈り取られた後であるが、1か所だけまだの田んぼがあった。それを前に入れればいい絵になるのに…。車両重視の撮影にしたって、もう少し後ろから撮ればポールなどの障害物も減るし、景色重視の撮影者の邪魔にもならない。
 このところ、他人が、自分の意(予想)に反した動きをすると気に食わないと感じることが増えた。今日の場合だと、希望の構図で撮影できないと分かった時点で「もっと早く来れば良かったなぁ」という考えにはならず「なんであんなところにいるんだ。邪魔だな」と思ってしまうのだ。ヤなオッサンへの第一歩なんだろうか。これで「お前らどけぇ!」とやり始めたらオシマイなんだろうな。

 おっと、こればかりは仕方ない。早い者勝ちなのだ。最初に来た者が立った位置に自ずと後から来た者は従うこととなる。前に出ればマナー違反、後ろに立てば先客が構図に入ってしまうためだ。

 立ち位置を決め、まずは練習。東海道線なので本数が多く、練習に事欠かない。

  
         313系ブツ6の回送列車(後追い)                             特急しらさぎ

 そしてやってきた。少し数を減らしてきたEF200の牽引。

  
           左側カッツカツ!                             後ろからも逆光上等の強引撮影! 

 ここで半数以上が撤収していく。次の2両編成の団体列車を待つ。2両なのでサイドから撮ってみよう。立ち位置を200mほど移動。1人だけ同業者がいたのでその横へお邪魔する。しばし談笑となった。この方も先ほどの先客一団の立ち位置が気に入らなかったようで、
 「あの立ち位置はないですよね」
 「12両あってあんな位置から撮らないよなぁ」
 「せっかく刈り取り前の田んぼがあったのにさ、もっと線路から離れて撮ればいい絵になるのに」
 「そんなセンスねぇんだろ、きっと」
 「ハハハハハハ…」
 言いたい放題言っていると、2両編成の団体列車がやってきた。 

 一緒にいた同業者は若い人だった。若い人でもそう思ってたのなら、小生の「ヤなオッサン化」はまだないものと納得。

  
 刈り取り前の田んぼを前にしたかったが、線路脇には先客一団が…。なので別の田んぼの前に行き、青空を多く入れてみた。
 
 車両的には珍しくもないが、これを使用した特急(ひだ・南紀)は最低でも3両編成であり、2両編成での走行はなかなか見られない。

 これにて撤収。


平成27年10月1日

 2年ぶりの記事追加。今回はトワイライトエクスプレス。平成27年3月の引退後はツアー専用列車として西日本を走っているが、今回は北陸デスティネーションキャンペーンに合わせ、福井まで特別運行されたのだ。

 せっかくの被写体というのに、天気は最悪。何とか曇りでもてば沿線で、降雨がひどければ駅でとパターンを考えて出発。滋賀県の湖西線へ向かった。おおよそ目星はつけてきたが、軽くロケハン。永原・マキノ間の撮影ポイントを通りかかると早くもスタンバイしてる人が2人! 少し談笑をしながら情報を得る。撮影も久しぶりだが、こういう同業者との談笑も久しぶりで楽しい。
 他の撮影ポイントも念のため見に行き、あとは適当に時間をつぶして戻ると、さっきの2人だけで撮影者は増えていなかった。雨も降っていないしここにしよう。
 
  
           まずは練習。6両であることは分かっているので、ズーミングで調整。左のようではスカスカになってしまう。

 12時前に来ると思っていたが、意外と遅い。雨まで降ってきてしまった。傘をさしての撮影だが手は2本。カメラは両手で構えるので傘をさす手がない。歩道脇の柵と自分の頭を支えにして、手を使わずに傘をさすこととした。

 そして12時10分、カーブの向こうから見えてきました。
 
  

  

 短いトワイライトエクスプレス。真ん中に2両のサロンカーを連結している点も珍しい。撮影後はカメラを通さず肉眼で見送る。室内灯が良い雰囲気でした。

 帰ろうとすると、EF81が牽く貨物列車がすぐ来るというのでしばし待機。こちらも貴重となってきた機関車である。
 
  

 撮影終了。雨に加え、風も出てきた。撮影中はなんとか最低限の雨で済んでくれた。
 

平成25年9月23日

 久しぶりにドクター東海の撮影に出撃。うまいこと休日に走ってくれたからね。

 平成23年5月8日の記事と同じ、下麻生の撮影ポイントへ向かう。が、到着直前の高架上から、午前中でも光線状態のよいスッキリしてそうな場所が 見えて、そこへ行ってみることにした。

 そこには先客が1人。9両10両といった長編成には向かないが、午前の上りを撮るには光線もよさそう。本数の少ない高山本線だが、普通、特急(後 追い)、特急と3本もやってきて構図確認にはかなり助かった。
 
  
     手前まで水田なら黄金色のじゅうたんで完璧なんだが、仕方ない。  長編成は廃材置場(?)にかかって後ろが切れちゃうのが難。
 
 通過5分前にスマホが鳴る。妻からだ。おいおい、なんだよ。もうすぐ来るっちゅうのに。
 
 !!!!!!

 しまった! ゴミ出ししてくるのを忘れてた!!! それに気付いて慌てて出しに行ったが、収集車に目の前で行かれて……といかにも間の悪い展開 だったらしい。 
 撮影に行きたくて気がそぞろだったが、祝日の月曜日ってのもなぁ。燃えるごみではなかったのが幸いだ。

 さ、気を取り直して本番だ!
 

ひだ4号の後を追うようにやってきた。なんとも半端な撮り方ですが、順光で押さえられて満足。
 
 美濃太田、坂祝の停車を利用して追いかけたかったが、ゴミ出しを忘れる失態につき断念。近くの養老軒で大福買ってご機嫌とりだorz


平成25年6月15日

 中央西線で371系の試運転列車が走るので、近場でお手軽撮影を敢行。
 371系は静岡所属の車両であるが、特急あさぎり号の運用から退き、JR東海の各線で臨時列車で走らせるための乗務員訓練のよう。

 まずは快速列車などで練習。
 
  
 水鏡を期待し たけど、無理っぽいなぁ。本番は白い車体だからもっと映るかなとも思ったが…

 そして11時ちょうど。やってきました。

  
水鏡なんて全 然……。これならもう少し上に構図とればよかった。カツカツでも7両すっぽり収まったし、まぁいいや。

 後追いは強引に撮影したので切れちゃったけど、なんとか撮れたので満足。

 近場とはいえせっかく来たので余興にもう少し撮影。
 
  
    偶然並んだ。                       211系の後ろからチラとのぞき見する211系


平成25年3月3日

 中央西線に117系使用の団体臨時列車が来るので、近場でお手軽撮影を敢行。
 117系が来ること自体が珍しいうえに、JR東海の117系自体が風前の灯。

 現場に立つとすぐにセントラルライナーが来た。平成25年3月のダイヤ改正で消えるセントラルライナーも記録。改正後も車両は残るが「セントラル ライナー」と表示して走る姿は見納めだ。
 
  
    25年3月改正で消えるセントラルライナー                    211系で練習

 117系団体臨時列車の前に多治見貨物が通過。多治見勤務時代には、多治見駅到着後の入換作業を時々見学したものだ。
 
  
       多治見行貨物列車                        そ して117系使用の団体臨時列車が通過

 もっと中央西線らしい場所で撮りたかったけど、いろいろとね…。

 この日の団体臨時列車、原色の117系使用との情報もあったけど、ガセだったのね。 一部にガセ情報を流して楽しむクソがいるんだけど、そういう輩はドブに落ち(略


平成25年2月16日


 すぐ下の記事(平成25年2月11日)で撮影したSLの本番の運転がいよいよ!
 葛西帝国と揶揄されて久しく、東海地方のJR線に おいては大きな鉄道イベントもすっかり減ってしまった。よもやこんな形でSLが名古屋を走るとは! 先日のJR東海社長の定例会見で、SLの技術も人も もうないから出せないと言ってた。もっと早くから高山線あたりで復活運転やってたらねぇ。まさに失われた15年?20年? 

 JR東海って良くいえば堅実な会社。悪く言えばクソ真面目で煮ても焼いても食えん会社。リニア鉄道館作っただけでも画期的かぁ。そ れにしても山田社長って、ふて腐ったクソジ○イにしか見えんのやけど。
 
 さて、撮影には混雑も考えて早く行ったはいいが、寒 い! 北風が容赦なく突き刺してくる。

 SL観覧場所として名古屋市が指定しているささしまライブ24地区。第1便の通過2時間前であったが、既に100人は来ている状況。

  
     いきなりレール運搬車が通過。慌てていて撃沈。     貨物列車で感覚 をつかむ。DD51原色機なのもうれしい。

 9時ちょい前に広場の入口が開けられ中へ。撮影の列の最前列を確保! 貨物列車やあおなみ線の列車で感覚をつかむ練習。とにかく寒い! 魔法瓶に 入れてきたお湯でインスタントスープを飲むが、焼石に水、伊吹降ろしにスープ。まったく効果がない。
 
  
     9:16 名古屋駅への送りこみの回送列車が通過        ディーゼル機関車に引かれ 下がっていく。当然、煙はほとんど出ていない。

 名古屋駅への送りこみの回送列車が通過。取材クルーが増えてきた。そこかしこで撮影やインタビューをしていて、上空には報道機関のヘリも旋回。 だんだん緊張してくる。

  
          CBCの取材ヘリ                        こちらは中日新聞の取材ヘリ
  
  近くのビル屋上からは狙撃手のごとく。いいなぁ・・・俺もそこが(ボソ           NHKの取材クルー 

 ついに9時50分。「ボーーーーーーーーーッ」と 汽笛が響き渡った! 名古屋駅発車だ!
 
  
          煙が見え…                             さらに煙は激し く、そしてドラフト音が聞こえてきた!
 
 
                名古屋の高層ビルをバックにゆっくりと通過して行った。汽笛が建物にこだます る。感激!
 
 いいなーーーー! 乗りたかった!!!!!

 おい、当選したヤツ! 超うらやましいぜ! 

 27年前の「SL1世紀号」以来のSL走行。今後も続くといいけど、資金、車両、人材、沿線住民の理解…ハードル多すぎ。最初で最後なんだろうなぁ。


平成25年2月11日

 あおなみ線で運転される「SLあおなみ号」に使う機関車、客車の回送の撮影に出撃。名古屋にSLが来るのは27年ぶり。前回は愛知の鉄道100年フェア というイベントがあり、東海道線・武豊線を走った。それ以来! そしてその時と同じC56 160号機がやってくる。
 いっぽう、SLあおなみ号の試乗のほうは見事に落選。競争率100倍だったとか……。

 今回は名古屋駅で撮影。通過するだろう時刻の30分前に行くと、人はパラパラ。しかし、JR職員、警官までいる状況に、通過は近いと確信。
 12時10分過ぎには背広組まで登場。「黄色い線から出なければ撮影は構いません」との案内。
 それはそうなんだが、子どもには通用せず、直前で身を乗り出しやがってクソガ○。親も注意しろや! まぁ、これも想定の範囲で、とっさにカメラを左へ 振ってズーミングで回避。でもSLのアップには間に合わず撃沈…
 
  
     先に来た貨物列車で感覚をつかむ               キター! 電機、ディーゼル機、蒸機と連なってるのも貴重!?  

  
   運転席には乗務員も! この直前まで手を振ってくれていた。      名古屋に客車が来るのって 何年ぶりだろう。

 この後ドクターイエローも来るんだったけど、寒いし他にも予定あったし、やめ。


平成24年8月26日

 前回(すぐ下の記事)に引き続き大物車の撮影。今回はシキ1000なので前回よりも小型の大物車だが、3両で編成で、しかも積車で来るので 出かけてみた。場所は春日井駅。春日井駅までの貨物列車のでじっくり見られる。

  
              ゆっくりと春日井駅中線へ。

  
    ここで停車。後ろから撮影。                           積荷は変圧器。重さ50トン。
 
 この後は一旦塩尻方へ進んだ後、側線へ移動する。そこまで見届けたかったが、所用があったためこれにて終了。


平成24年7月22日

 久しぶりに更新は、大物車シキ801の撮影に出撃。といっても予定外のドン曇り。車両主体に撮ればいいかと東海道線揖斐川の鉄橋へ。
 313系の新快速電車で構図確認して、いざ本番。

  
              ゆっくり近づいてきた。                                

  
     サイドからも何とか無理やり                   16軸32個の車輪! これ 1両で100トン以上の大物を運べる。 

 これ1本にて終了。貨車の回送ということで昼間に走らせてもらえたようです。積載状態では最高速度45km/h。必然的に夜間に回されてしまうのです。  


 
平成23年11月12日

 下の「平成23年5月8日」の記事に続き、国鉄気動車一般色ふうの塗装になったキハ48の撮影に出撃。前回と違って今回は3両編成で3両とも 国鉄気動車一般色ふう塗装。高山本線坂祝駅で開催のさわやかウォーキングにあわせ、臨時列車として走るものだ。

 走るのは岐阜から美濃太田までなので、撮影場所はおのずと坂祝の有名撮影地と決定。実は先日走行した、高山本線77周年記念号が、国鉄気動車 一般色ふうの塗装になったキハ48の2両編成で走り、同じく坂祝へ撮影に行ったのだが曇天につきシャッター速度が稼げず失敗作となってしまった。 今回は天気も晴れ予報。期待して出かけた。

 国道41号線で愛知県から岐阜県に入ると霧に覆われてしまった。「をい! 今度は霧かよ!」 木曽川から発生する川霧が流れ込むようだ。 そういえば母校の校歌の冒頭が「木曽の川霧 晴れ上がり〜」だったことを思い出す。この情景を見て校歌にしたのかと、ン十年ぶりに思いをはせた。 (この歌詞を見て「ピン」ときたあなた、110番……じゃなくて、私「とうかいしれい」と同じ学校だったちゅうことです、ハイ)

 で、撮影現場の坂祝はぎりぎり霧エリアから外れており、日が差していた。

  
    とりあえず練習。しかし……                           結局本番では立ち位置変えちゃった。

 いい場所は既に他人に陣取られ、迷った末の選択。右上の写真の左側に写っている木の成長ため、以前よりも撮影しにくくなった (並べる人数が限られるようになった)印象。

 はい終了。とんぼ帰り。



平成23年5月8日

 久しぶりに撮りに出撃した。狙いは国鉄気動車一般色ふうの塗装になったキハ48。5月7日現在、1両だけ塗り替えられたのみで、偶然出会うのを 待つのもなかなか根気のいることなのだが、今はネットの時代。目撃情報や運用情報を出しているサイトもあり、狙い撃つことも容易になってきた。 すごい時代になったものだ。

 さて、この日は高山本線4718Dに入るという予測のもと、夕方に順光で撮れてそれほど遠くない場所ということで、下 麻生駅南の直線ポイントへ向かうことにした。春日井市から国道19号、尾張パークウェイ、国道41号とつないで1時間とかからず到着。このルートだと、 尾張パークウェイと国道41号バイパス(美濃加茂市〜川辺町)での時間短縮効果が大きい。特に美濃加茂市〜川辺町の国道41号バイパスは開通したばかり。 市街地のうっとおしい信号を一切パスできるので快適そのものだ。

 現地に着くと、メジャーポイントなのに誰もいない。「運用が変わったか」 と不安がよぎる。よく見ると数百メートル離れた踏切付近に人だかりが見えた。どうやら、今はそっちで撮るのがメジャーらしい。彼らよりあとから来ながら 「上流」側に立つことになるので、彼らのアングルに入らないよう注意して立ち位置を決めた。

  
  下麻生駅を発車して加速してくる。                           ※クリックすると大きく表示します

 今日はこの1本のみで撮影終了。 


平成22年10月19日


 JR東日本のジョイフルトレイン「彩(いどろり)」がJR東海区間である中央西線名古屋口を走るというのでお手軽御近所撮影を敢行することにし た。撮影場所は高蔵寺駅から少し定光寺駅寄りに行った場所。おひざ元を走るのでわざわざ遠くに行かなくともよいのがいい。景色的には瑞浪−釜戸の築堤か多 治見−土岐市の久尻トンネル前がいいんだけど、通過時間が7時32分頃なのであまり遠くまで行けないという事情もある。幸い自分は仕事が休みだったのだが 妻は仕事。駅まで送らなければいけないのだ。
 自分「撮影だから駅まで車で送れん。バスもあるんだし、自力で行ってくれ」
 妻「そんな○△※♂▼□αγ々を◇!!!!」
 自分「ち、近場で済ませて戻って来るよ」

 仕方ない。こっちはお遊びなのだ。
 
 撮影場所までは車で7分ってところ。あっさり到着してさっそく構図確認。ほどなくしてやってきた211系10両編成で練習。
 そして待つこと5、6分でやってきました。

  

 ひきつけて1枚、ひいて1枚。それにしても鉄塔が邪魔。鉄道に限らず、写真撮影にいいポイントに限って鉄塔や電線が多い気がする。電力会社の嫌がらせに 違いない。 (そんなわけねーよ)

 ついでに車内の写真をいくつか。以前2回ほど乗ったことがあって、その時に撮影したもの。

   
   1、6号車には3列シートが並ぶ。大型でゆったりしたシートだ。            2、3、5号車は 簡易個室。席はフルフラットにもなる。

 
             4号車はフリースペース。
 

平成22年9月20日

 天橋立に行く機会があったので、せっかくならと北近畿タンゴ鉄道宮津線の有名撮影地へ行ってみることにした。撮影メインで出かけたわけではない ので撮影は1本だけ。時間的には由良川にかかる鉄橋を渡るタンゴ浪漫1号がちょうどよいのでそれを撮ってみることにした。特急車両を使った普通列車であ る。時刻表を見ていて不思議に思ったのは、他の列車が4分で走る区間を倍近い時間かけて走ってくるということ。その理由は列車がやってきてから知ることに なる。
 
 通過時刻の20分ほど前に現場付近に到着。水田や住宅が混在するような場所。しかし意外に駐車場所がない。空地があるように見 えても鎖がされていて入れない。ちょっとした道路わきの空き空間にさえもロープが張ってある。このあたりはかなり土地の管理が厳重。近くに海水浴場などが あるので、有料駐車場を避けた観光客に勝手に駐車されないための対策と思われた。

 なんとか駐車して簡単に徒歩でロケハン。時間まで車に 戻りしばし座席を倒して待機。いわゆる「なまかわ(名古屋・岐阜の方言で「怠け・手抜き・面倒くさがりの意)撮影」だ。通過時間が近づいたので車から出て さっき決めておいた立ち位置に立つ。地形上はるか遠くから列車の接近が見えるので、その方向を見ていると「ガガン、ガガン・・」と音がする。慌てて鉄橋を 見やるともう列車が渡ってきているではないか! 慌てて構えに入るが何かが違う。

 タンゴ浪漫1号は今にも止まりそうな速度で鉄橋を渡ってくるのだ。「そうか! 時間が他の列車よりかかっているのはこれか!」 後で調べたところ、景勝 地では最徐行で走るとのこと。由良川にかかる鉄橋もビューポイントのため最徐行なのだ。

 撮影的には、あっという間に行ってしまう通常の列車と違い    撮  り 放 題 !

   
           まずはズームでそこそこ寄せて                                       ひいて1枚。

   
        もっとひいて1枚、もう1枚。アングル はミスった。                          がぶり寄りで1枚

   
             またちょいひいてまた1枚                                まだまだいけたのでサイドを

 1列車でアングル変えまくりで10枚程度撮れた。なかなかない経験だったが、こういう列車であることを知らなかったので最初慌ててしまい基本的には失 敗・・・かも。


平成22年9月10日

 久しぶりに「撮る」ためだけに出かけた。去年の5月18日と同じ湖西線マキノ付近。何か珍しい列車が走るわけではないが、たまにはこうして動く列車を撮 らないと腕がなまる。いわば技術維持のためだ……と書くと聞こえがいいが、これ以上ヘタクソにならないための練習だということで御容赦いただこう。

  前回行ったのは5月中旬ということで、水田には植えられたばかりの稲が風に揺れていたのだが、今回は黄金色に実った穂が…という風景を期待。 初秋らしい風景を簡単にモノにできると思ったのだが、線路に近いベストポジションの水田は既に稲刈りが終わっていて茶色い土が丸出し。 現場に居合わせた同業者も「ここに稲があればなぁ」とつぶやく。仕方なくまだ刈り取られていない隣の水田の前に行って撮影することにした。

 ここに11時前に来たからに は大阪行トワイライトエクスプレスは押さえたい。それより前にやってくるサンダーバードでアングル確認。11時17分、定刻にトワイライトエクスプレスが 姿をあらわした。あらかじめ決めていた地点に先頭が差しかかるのを見てシャッターを切る。一発勝負。あとは列車を見送るように眺める。ほぼ1年前にこの列 車に乗ってここを通過した時の情景が頭をよぎる。ここや少し北にある新疋田駅周辺などを通過する時にカメラマンを多く見かけたのだったが、1年後は僕がそ のカメラを構えて見送る側に回って眺めている・・・。4号車サロンカーには多くの人影が。「そうだった。ここを通過する時には僕もサロンカーにいたよ なぁ」
 
   
  サンダバは9両。左右が余りすぎた。しかも水田がこれではさみしい。     隣の刈り取り前の水田前へ移 動。トワイライトEXPをきっちり収められた。
    
 「シュー」という車輪からの音と最後尾の電源車の「グルルルルル…」という低いディーゼル発電機の音を残して走り去って行った

  ここはさわやかな風もあり窓を開けておけばエンジンを止めた車の中にいることができたが、さすがに11時半ともなると気温も上昇してきて厳しくなってき た。近くで昼食をとっ てから敦賀まで行ってみることにした。13時46分に札幌行のトワイライトエクスプレスが来る。敦賀駅手前に撮影できる場所があるはずだと思って行ってみ るものの、駐車スペースがまったくなく断念。敦賀駅で見届けることにした。

 で、敦賀駅で発着番線を確認すると写真撮影には最悪というこ とが分かり、動画撮影とすることに決めた。福井方のホームの端に陣取ることにしたが、それにしてもここはうるさい。列車が来るたびに列車接近警報器の警報 音が「ピロロロ…」「ウニョウニョウニョ…」と合唱をするのだ。したがって動画も「ピロロロ…」「ウニョウニョウニョ…」がBGMになってしまいあんまり 嬉しくな い動画になってしまった。列車が来るたびにこれを聞かされる近隣住民って拷問だよなぁと思ってしまった次第。カンカンカン・・・という踏切の警報音とは違 い、ホント気が狂いそうな音なんだもん。

   
    強引に機関車だけ撮影。ここからの発車シーンを動画で撮った。          陽炎立つ北陸本線を札 幌へ向かう(トリミングしてます。)

 帰りに眠気覚ましに立ち寄った北陸道の神田PAで新幹線が見えたので軽く撮影。さすがに速い! 

   
  速すぎ。距離があるので狙いやすくはあるが、それでもキツい。        速いならと流してみた。追える ようにはなったが車体にピントが合わんorz

 この神田PAを出てすぐ、北陸道は陸橋で新幹線をオーバークロスしているが、そこが新幹線撮影にベストポジションと思うのは僕だけではないだろう。 ここが高速道路じゃなかったらなぁ。高速道路なので路駐して道路わきでカメラ構えるわけにはいかないのが何とも惜しい。 路肩は広いので危険は少なさそうだが、そもそも駐車すること自体が道路交通法違反。通報された末に検挙され「高速道路で新幹線撮影。男性を検挙」 などと新聞ネタになってもいけない。
 う〜ん、でもなぁ。惜しいよなぁ。新幹線は頻繁に来るので5分もいれば1、2本は撮れる。 撮影したらソッコー逃げればいい。まさかあの場所に監視カメラはあるまい。
 もし高速隊や道路会社パトカーが偶然通りかかったら?  困ったなぁ。そうだ。「あー、ちょっと故障して…、でも、ちょうど直ったところです。 大丈夫です。すぐ立ち去ります。ハイさよならー」とごまかして、あとはピュー。 よからぬ考えはやめておこう。 高速道路の路肩に駐車すること自体危険、違反。

 神田PAは10分少々で撤収。帰路についた。

 
平成22年6月5日

 中央東線にSLが走るというので出かけた。本当は乗れるとよかったんだが、指定券が発売された5月のゴールデンウイーク頃はいわゆる「鉄」分不足ではな かったので「まぁいいや」と見送っていた。 しかし、6月になって「鉄」分不足を感じるようになり空席照会してみるも残席ゼロ。天気も良いしせめて撮影だけでもと小淵沢へ向かった。

 1週前にも同じ区間でSLが走っており、ネット上に投稿された写真と文章、地図から場所の当たりをつけて現地へ向かい、ネットで見た写真と同じ場 所に立つことができた。どうやらここは「三峰の丘」といい、標高1位から3位までの山を見わたせるという有名ポイントらしいのだが、そんなこととは知らず に来てしまっていた。そうと知ったのは3日後。なんと前原国土交通大臣が6日(僕らの行った翌日!)に同じくSLやまなしの撮影にここを訪れたというネッ ト記事を見てからのことだ。
 さて、この撮影ポイントには通過30分前に着いたのだがあたりには100人以上いただろうか。三脚が林立しまるで一眼レフカメラと三脚の見本市だ。「ど うぞ お気に入りがありましたらご自由にお持ち帰りください」なら遠慮なくいただいて帰るが、持ち主が目の前にいるし当然見本市ではないのでそんなことはできる はずもない。

 まずは、練習に普通列車や特急列車を撮影。久しぶりの撮影だが目が列車の動きに何とかついていけた。木曽駒ケ岳が何とか見えており、さわやかに吹き抜け ていく風が心地よい。 

   

 やがて遠くからSL独特の汽笛が聞こえ、山の向こうから黒煙が見えた。警報機が鳴り始め緊張感が走る。近年、鉄道写真を撮ろうと鉄道敷地内に侵入した り、場所取りをめぐって「どけ!」などと罵声を浴びせるなどの行為が増えていると聞くけれど、この場所ではそういったこともなくいい雰囲気だった。SL通 過の直前に自動車が1台線路沿いの農道をゆっくり走り始めてしまい、さすがに「そこ(写真に)入っちゃう! どいて!」と大声が飛んだが、直前に現場に やってきて他人の前に陣取ろうとするおバカさん相手に発した声なのでやむを得ないだろう。他サイトにも、これは他の場所での話だが、直前に自動車が目の前 に止まってしまって、カメラ構えていた子どもはおそらく撮れなかっただろうなんて書かれていたのを見たのだが、まわりが見えていない人間には困ったもので ある。

   
              カーブの向こうから見えてきた。                              一番うまく撮れたと自画自賛

 
    手前のビニールハウスに引っ張られたのか車体はアンダーに……orz

 寄り、中間、引きと3枚撮影して撤収。高原でのんびりするために清里へ向かったのでした。この後は「旅行日記」の「新緑の清里」にて。
 


平成22年3月13日

  大井川鉄道へ出かけた。撮影が目的ではなかったが、乗れば撮ってみたくなるというもの。この日は客車7両に補機で電機がつく編成。指定席は最後尾の車両 だったので、車両を移動せずとも急なカーブでは窓から少し顔を出してカーブを行く列車撮りがきれいにできると喜ぶが、同じことを考えて実行する人が多す ぎ。3両4両前の客車から頭を出されていてもそれほど気にはならないのだが、すぐ前の窓から、そしてその前の窓もその前も・・・と連続でアタマ出されると ねぇ・・・。下の右上の写真、本当はもっと手前の客車(自分の乗っている車両)まで入れたかったんだけど、頭、頭、腕、カメラ・・・とやられたため左へ 振ってカットしました。おかげでなんか無理やり撮ったような中途半端なものになっちゃいました。本当は左下の写真のように写真の隅に自分の乗っている車両 がぼんやりでも写っているのが理想なんですがねぇ。
 カーブで進行方向を向いて自分より前の車両を先頭まで入れて撮る・・・テレビなんかでもよく見る構図なんだけど、けっこう憧れる構図だったりする。窓が 開かない列車が多い現在ではなかなか撮れないのだ。

    
        電気機関車を先頭に金谷駅へ入線する。               「左にカーブしますよ〜」 の案内にみんな一斉に窓を開けてスタンバイorz

 
  カーブで窓から撮影する人多すぎ。他人のことは言えないが・・・(飯山線にて)


平成22年1月28日

  太多線と高山本線にキヤ95(ドクター東海)が来るということで、ちょうど休みでもあったので撮影に行くことにした。ダイヤはさっぱり分からないが、以前 みかけた時刻を参考にしてヤマをはることに。太多線の可児と下切の間で待つこと20分でやってきましたが激しい雨が・・・。傘を持つ手、カメラを支える 手、シャッターを押す手・・・ん? 手が足りねぇ! 人間って手は2本だもんなぁ。
 撮影後、高山本線へ転戦。中川辺と下麻生の間の直線へ行きスタンバイ。こちらも待つこと20分程度でやってきました。小雨になっていたので傘なしで撮 影。目的の車両は撮れたし天気もさえないしでこれにて撤収。

 


平成21年5月18 日

 五月晴れの好天の日、久しぶりに撮り鉄に行こうと思い立って湖西線へ行ってきた。ここは特急も多く通過するし、待ち時間はのんびりとできそうな場所であ るのがいい。車で出かけていき、待ち時間は車内で窓を開けて座席を倒し、のんびりと過ごすことにした。
  まずはマキノ付近の有名ポイントで国鉄色の特急雷鳥を撮影。大きな木があり紫色の花が咲いていたので構図に入れてみた。その後もう少し南下して、水田の中 を湖西線が走り抜けるポイントへ到着。レンゲが咲き風がさわやか。時刻表をぱらぱらめくりながらのんびりと列車を待つ。サンダーバードを撮って見送ってい ると、その進行方向の先からは青い客車が来ているではないか! 慌ててズーミング。とっさにすれ違う瞬間を撮ろうと思い立ち、狙いを定めてシャッターを 切った。青い客車の正体は寝台特急日本海。大きく遅れていたために撮影することができたのだ。

   
     国鉄色は景色によく映える。手前の木の花を入れてみた。                    国鉄 型とJR新鋭車両との出会い

  今日のメインディッシュは大阪行トワイライトエクスプレスと考えていたのだが、日本海の遅れを考えると定刻で来るとは思えない。案の定、通過時間になって も現れ ず、40分ほど遅れてやってきた。踏切もない場所なので列車の接近を知るには自分の目で見ている以外に方法がない。これを待っている間だけはのんびりでき なかった。サロンカーの窓越しに乗客がくつろぐのが見えて「いいなぁ。」と思って見送ったのだが、半年もしないうちに乗ることとなるとはこの時はまだ思い もよらなかった(「旅行日記」の「トワイライトエクスプレス20周年記念乗車旅行」に掲載)。

   
          遅れてきたため側面に日が当らず・・・                  レンゲがきれい に咲いていた。特急サンダーバードが横切っていく。 

 列車の通過する合間をぬって周囲を散策。レンゲが一面に咲いている場所を見つけたので次の特急サンダーバードはレンゲを入れて撮ってみた。
 おしまいに、1枚目の写真の場所で札幌行トワイライトエクスプレスを撮影して帰路についた。

 
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