トワイライトエクスプレス

  寝台券を確保できただけでも何たる幸運。 調子に乗らないように過ごした。調子に乗ると何か失敗をしでかしたり事故にあったり、物が壊れて余計な出費が生じたりとか、よくある話だ。 「罰が当たる」とも表現されるが、なぜそうなるのだろうと考えてしまう。やはり「神」はいるのか。それなら、そんな神なら、「クソ神」だ。 たまには調子に乗らせろ!

  調子に乗りすぎると運休の憂き目に遭うような気がして、かなり真面目に過ごした。真面目でつつましい行動が良かったのか今回は罰が当たらず、 乗車6日前にディナー券まで取れてしまった。トワイライトさよなら特別メニュー。また乗車時の楽しみが増えた。天気も荒れないと分かり安心だ。
 
 そして、乗車当日。
 

13:50 札幌駅入線

今回は9号車

 14時05分、軽い衝撃とともに札幌駅を発車。約22時間の旅の始まりだ。そしてラスト乗車の始まりでもある。しっかり楽しもう。
 

B寝台コンパート

上段にはリネン類が置かれている

 ティータイムの営業が始まった。3号車「ダイナープレヤデス」へ行こう。
 

 曇りがちな天気で抜群の車窓とはいえなかったが、北海道の風景を楽しむ。
 

有珠山と昭和新山

窓の外は太平洋

 ディナーの時間は再び3号車「ダイナープレヤデス」へ。
 

他人が着席しないうちにすかさす撮影

特別メニュー(リーフレットから)

 4号車サロンカーでの展望と語らい。不思議と隣り合った人と会話が生まれる。
 

夜明けのサロンカー

琵琶湖

 会話を楽しむもよし、景色を眺めるもよし、寝転がっているもよし、すべて楽しむのはもっとよし。不思議と退屈しない22時間。 
 

通路の折りたたみ椅子でたたずむ

車内でシャワー!

洞爺駅での5分停車

敦賀駅での機関車交換は人だかりができる。

 終点大阪には定刻で到着。遅れると長く乗っていられるから良いなどと言う向きもいるが、定時運行、これぞ日本の鉄道というべきだろう。 約1,500km、22時間を定刻で走らせるのは素晴らしい。
 

 運転終了直前に乗車できたのは本当によかった。多くの思い出をありがとう、トワイライトエクスプレス。
 

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