ユキノシタ科の落葉低木。山地に多いヤマアジサイ、暖地の海岸に近い山地に生えるガクアジサイと
そっくり。私には、ガクアジサイとヤマアジサイの違いも分からない。
写真は、2003年6月25日、岐阜市の岐阜薬科大薬草園で写す。薬科大関係者によると、葉を噛んで
みないと分からない。5回ほど噛んでいると甘みが出てくるのがアマチャ、という。話を聞いていると、
ヤマアジサイの突然変異種のように思われる。
葉は甘茶の原料になる。甘茶は釈迦生誕の日(4月8日)に催される潅仏会(かんぶつえ)に用いられる。
釈迦の誕生の時、甘露の雨が降ったという言い伝えによる。
余談だが、最近は甘茶の作り方を知らない坊さんもいて、作り方を薬科大に聞きに来るという。
(2003年6月28日作成)
ちなみに甘茶の作り方は、『野山の薬草』(北隆館)によると、摘み取った葉を水洗いし、筵に広げて日光で乾かし、
乾き切らないうちに適宜打ち水をして、筵ごと一昼夜積んで置く。その後広げて、両手でよく揉み、
十分乾燥させる。(2004年3月12日追加)