夏の花木・草花

醒ヶ井のバイカモ群生地

 2006年6月17日、梅雨の晴れ間を縫って、滋賀県米原市醒ヶ井のバイカモ群生地を訪れた。「見ごろ」 との情報を得て、この日午後から野洲市の銅鐸記念館で開かれる講演会に出席するのに合わせて訪れた。名神 関が原で降りて、午前10時過ぎに到着した。土曜日とあって、JRの歩こう会も開かれ、参加者でにぎわっ ていた。

 JR醒ヶ井駅から歩いて5分程度で、バイカモが生える地蔵川に出る。川といっても用水路のような感じだが、 清冽な水が流れる。地元の人の話では、鈴鹿山系の伏流水だという。流れのあちこちで群落を作っている。速い 流れの中で泳いでいるように見える。まさに水中花である。

 ところどころに“見学所”が設けられていて、近くで見られるが、花が1センチちょっとと小さく、流れで 揺らいでいるため、よく観察できないし、光の反射もあって写真を撮るのも難しい。しかし、鮮やかな緑の葉の 上で、水流にもてあそばれる白い花は、すがすがしさを感じさせる。

 バイカモのほか、旧中仙道の宿場町だっただけに、神社、寺、古い家並みなど、見所も多く、ちょっとした 散策にいいし、また、じっくりと時間をかけて見るのにもいいところである。空中観音というのがあったが、 時間の制約で見ることはできなかった。それでも1時間以上滞在した。


©2002−2006 Yuusuke Niinomi

■バイカモ
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