フウロソウ科の多年草。古来、薬用植物として有名。葉や茎が下痢止め、健胃などに薬効がある。飲むと、
必ず効き目が現れることから「現の証拠」「験の証拠」の名前が付いた、といわれる。
花は5弁で、紅紫色、淡紅色から白っぽいのがある。山と渓谷社の「秋の野草」によると、東日本に白花、
西日本に紅花が多い。両方が混じって咲いている地域もある、という。岐阜県の奥美濃・飛騨地方が両方混じっている
地域の一つだ。
写真は2002年9月4日、岐阜県荘川村野々俣の道端で、初めて見て写す。図鑑には、山野に普通に
見られるとあるが、花が1センチちょっとと小さいことから見過ごしていたのかもしれない。■紅花
(2002年9月6日作成)
2003年9月4日、荘川村を訪れると、ゲンノショウコがあちこちで花を咲かせていた。
白花と紅花が一緒に咲いている場所が何ヵ所かあった。
同村は東日本と西日本のちょうど境に当たるようだ。(2003年9月5日追加)