日当たりのいい酸性土壌の湿地帯に生える。2年草で東アジアに広く分布するという。花茎は数本集まって
立ち上がる。先端に径2、3センチのロート状の青紫の花を上向きに1個咲かす。
「りんりんリンドウは濃紫」と歌われるリンドウは秋に咲く。春に咲くリンドウという意味で
名づけられたのであろう。3月の湿原は花がないので、枯れ草の間で咲くハルリンドウは、春の到来を
感じさせる。
図鑑によると、花は水に弱く、かけるとすぐ閉じる。日光に敏感で、曇ると閉じるという。
写真は2003年3月19日、愛知県春日井市の東部丘陵地の「みろくの森」湿原で写す。数個所で見つかった。
(2003年3月19日作成)
昨年より1週間遅い2004年3月26日、同じ場所を訪れた。かなり広範囲で見られ、あちこちで群落を
作っていた。この日は、風があったが、快晴で暖かかった。(2004年3月26日)