夏の花木・草花

ハス

 スイレン科の多年生水草。古くに中国から渡来したといわれる。しかし、約2000年前といわれる縄文遺跡で 見つかったハスの実が開花(大賀ハス)した例があるほか、葉や実の化石が見つかっていることから、大陸と地続きの時代から 自生していた可能性も高い。

 花は薄いピンクか白。写真のは大賀ハス。2002年6月30日に、愛知県春日井市の三ツ又ふれあい公園で 写す。直径20センチほどの大きな花を咲かせていた。日曜とあって、朝早くからアマチュアカメラマンが 大勢詰めかけていた。

 昭和26(1951)年3月30日、千葉市北西部の東京大学検見川厚生農場(検見川総合運動場)の 地下6メートルの泥炭層から、大賀一郎博士がハスの実3粒を見つけ撒いたところ、うち1粒が5月に発芽、 翌年7月18日に開花した。これが大賀ハス。

 大賀ハスは昭和29年に千葉県の天然記念物に指定され、平成5年に千葉市の花に選定された。繁殖した 大賀ハスは、移植され、現在では各地に大賀ハスの観賞できる場所がある。


©2002 Yuusuke Niinomi

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